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レッド  作者: kabochan
9/34

真奈美の三ヶ月前


私と俊矢が出会った合コンから

連絡もなにもないまま一週間が過ぎていた。



いつか連絡くれるんじゃないかって思ってた私は、


仕事が終わり、帰りの支度をしながらこまめに携帯をチェックしていた。



そんな様子をみて華が言ってきた。


「また男ですか?」


「まぁね」


「それは、ちゃんと彼氏ですよね?また次の人に乗り換える気じゃないですよね?」


華は私に常に彼氏がいると思っているので、こんな聞き方をしてくる。


「別にいいでしょー」


なんとなく片思いしてるなんて知られたくなくて、いつもの調子でいろんな人に恋してるんだって思わせる様な返事をした。



華は呆れた顔をして


「おつかれさまでした」


とみんなにあいさつして帰っていった。




この一週間、珍しく合コンも行かなかった私は、すぐに帰宅し、携帯で俊矢に送るメールを打っていた。



打っては消しての繰り返しで、なかなか送ることができないまま30分が過ぎていた。



結局たどり着いた文章は

「この間はあまり話せなかったので、よかったら次の日曜、ご飯行きませんか?」


意を決して私はメールを送信した。



この返事を待っている間はとても長く感じた。




中々返事が来ないので私は携帯を握り締めたまま眠りについていた。



朝目が覚めると一件のメールが届いていた。




俊矢からの返事だった。


「次の日曜大丈夫ですよ。」



私は、ホッとして


時間と居酒屋の場所を提案し


ついに日曜日、俊矢に会えることになった。




約束をしたのは金曜日だったので、

日曜日なんてあっという間に訪れた。




私はいつもより気合をいれてお洒落をした。



待ち合わせ場所につくと、既に俊矢が待っていた。



その光景が、私には嬉しかった。



その日、俊矢とは色々なことを話せた。


俊矢は工事現場で働いていて、この間の友達とは地元の友達だから職業も凄い差なんだと、自虐的に話していた。


年齢は私よりも一つ下の24歳であった。


こんなことも前回は聞けてなかったんだと私はびっくりしたものの、この日は俊矢を少し知れた気がして嬉しかった。




この日を境に私達はこまめに連絡をとっては映画を観に行ったりと、デートをする様になった。



そんなある日、私は俊矢に告白をされた。


私の答えは決まっていたので、


私達は付き合うことになった。




これが今から三ヶ月前の出来事。







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