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レッド  作者: kabochan
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古藤真奈美


[古藤真奈美]

25歳。独身。

恋愛体質で恋人がいたとしても

お構いなしに他の人を好きになり

ころころ恋人を変えている。

華とは同じ仕事場で働く、仕事仲間の一人であるが、仕事場で唯一の同い年なので、仲良くなりたいと思うも華は中々、心を開いてはくれない。




私は仕事を終えて彼氏の岡井俊矢の元へと向かった。


俊矢とはまだ付き合って三ヶ月。


始まりは私の一目惚れだった。


好きな人はよく出来るし、恋をしてない日なんてないしで、少しかっこよければ好きになってしまうほど惚れやすいのは自分でもよく分かっているけど、


俊矢の時はいつもとは違う感覚だった。



見た目だけじゃない、俊矢が持っている優しい雰囲気を私は一瞬で好きになったのだ。



いつもの様に合コンに参加してた私の前の席に俊矢が座っていた。


私は俊矢と目が合って

軽く頭を下げた。


俊矢も小さく笑顔をつくり頭を下げた。


一人一人が自己紹介していく。

いつもの私なら自己紹介が終わった男性一人一人に必ず笑顔で目を合わすのだが

この日はそんなこと忘れて、

チラチラと俊矢の方を見ることで精一杯になっていた。



幸い女性側には俊矢のことが気になっている人はいなそうだ。



それもそのはず俊矢以外の男性はみんな大手企業に務めているとのことだ。


俊矢はずっとおつまみやお酒を飲んでいた。


私はいつもならそれぞれの男性に話を聞き出したりしているのに


気づけば私と俊矢だけが無言のままであった。


ふと目が合うと



「こういうの慣れてなくて。ただで食べて飲んでいいからって人数合わせで呼ばれたから来てみただけなんだ」

俊矢は恥ずかしそうに言った。



こんなこと言うと普通合コンに来ている女性は引くであろうけど、


私は素直な言葉に更に惹かれた。



「こういうとこ慣れてるの?」


俊矢は聞いてきた。


「え、あ、まぁ」


男性と話すことは慣れているはずなのに


うまく話せない私がいた。



こんなことは初めてだった。




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