表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レッド  作者: kabochan
31/34

スタッフみんな


中に入るとやはり先に

先輩三人がいた。


またバカにされるのかもしれないと思うと

中々歩き出せなかった。


それでも勇気をだして、いつもの様に小さめの声で挨拶をして

ロッカーに向かった。


すると先輩達はびっくりしたように

「あ、おはよう。」

と声を揃えて言った。


今までは挨拶を返してくれたことがなかったので、少し嬉しかった。



そしてコソコソとなにか話している。



それでも私は気にしないで制服に着替えだした。



そこに、小宮さんが入ってきた。



「おはようございます」


小宮さんが言うと

私のおはようございますと言う声と

先輩三人のおはようと言う声が重なっていた。



そして小宮さんは私の方へ来た。


「化粧いい感じだね!」

「あ、ありがとうございます。おかしくないですか?」

「うん!」


そう言うと小宮さんは自分のロッカーへ行き着替えだした。



私はロッカーに付いた鏡を見た。


そして少し笑顔を作った。



今までロッカーの鏡を見たことがなかったし、こんなもんいらないと思っていた。


今なら、女の人が鏡を見る理由が分かる。



この日の仕事は思ってる以上に気分がいいものだった。



仕事終わりに私がお疲れ様でしたと声を掛けると三人の先輩も返してくれた。


そして、たまたまであろうが

私が着けたブレスレットをみて

その三人のうちの一人が

「あ、これ欲しかったやつ!私が行った店舗には在庫なかったんだよね。どこで買ったの?」

とブレスレットに飛びつき言ってから、私を見た。

その瞬間、「あっ」と言うように目を逸らした。


私はそのまま

「昨日、小宮さんと新宿に買い物に行って選んでくれたんです。」

と言った。


すると、いつもの私の返しではないからなのか

まつ毛で真っ黒な目を丸くして

「そんなんだ」

と言って、私に笑いかけた。



「飯塚さん、化粧してるほうがかわいいじゃん」

と言ってくれた。

そして小宮さんの方に向かって話しかけていた。

「やっぱ華のセンスは良いね!またオススメのお店教えてよー」

「わかりましたー」


という今まででは考えられない会話をスタッフルームにいるみんなで話してた。


そして三人の先輩は

それぞれ私の目を見て笑いかけてくれていた。


そもそもここで働いてる人は皆いい人なのだ。

ただ私から遠ざけていただけなのかもしれない。


見た目なんてほんの一部で私は性格に原因があったのだ。

それでも、見た目から入ることはいいことだ。



見た目が変わると性格も変わるから。



もっと早くから行動していれば。



もっと早く小宮さんに出会いたかった。



私を救ってくれた先輩。


心から感謝してる。




小宮さん。

ありがとうございます。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ