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レッド  作者: kabochan
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飯塚の変身

小宮さんとの買い物は凄く楽しくて


初めてのことだらけだった。


化粧品売り場では私は店員に薄目の化粧を教えてもらい、一通り買い揃えた。

小宮さんはリップグロスだけ買っていた。


今はまだこんな見た目だけど


今日から変わるんだ。



そう思うと更に嬉しかった。



小宮さんと分かれ家についてから、私はさっそく買った洋服たちを出して

鏡の前で着てみた。


今まで履いたことのないズボンにかわいらしいトップス。


最初からヒールを履くのには抵抗があったので、小宮さんに選んでもらったシンプルでいつでも履けるようなフラットシューズを履いた。



フラットシューズの踵のペタンコと

スニーカーの踵のペタンコはまるで違った。


一気にこなれ感がでてお洒落にみえる。



そこに華奢なアクセサリーを腕に着けてみた。


初めて自分の体型に感謝した。


初めて着るにしては、わりと履きこなしてる感じで似合っていた。



そしてその格好のまま私は化粧品を取り出し

教えてもらった手順で化粧をした。



派手で濃いメイクではなくナチュラルなのがお客様に似合うと言われたので

ナチュラルにしあげた。



ナチュラルといっても少し細い目は見違えるほどハッキリとしたものになった。



初めての経験だった。


化粧でこんなに変われるんだと思うと

不思議と共に、もっと勉強したいという気になった。



そして再び全身鏡の前に立つ。



そこに居たのは今までの私じゃない。



まるで違う人だった。



そうなると気になるのが髪の毛だ。



真っ黒の髪に不均等に伸びた髪。


私はさっそく美容院を調べて予約をした。



美容院など大嫌いであったがこの格好なら恥ずかしがらずに行ける。


そんな自信が湧いてきたのだ。



洋服を脱いだらスカスカのクローゼットに綺麗にハンガーに掛け閉まった。


するとそれだけでクローゼットは華やかにみえた。



“これからもっと揃えよう”


そんな風に思った。



幸いにも無趣味だったため昔にパソコンを買ってから、生活費くらいにしかお金は使わなかったから貯まっていたのだ。





次の日、早く起きて化粧をした。


今日はこの顔で仕事へ行く。


やっぱり三人の先輩を思い浮かべ、バカにして笑うんじゃないかって思うと怖かったが、



鏡を見て

今までの私じゃない。自信を持つんだ。と言い聞かせた。




その自信を大きくする様にさっそく昨日買った服を着た。



そして私は今までとは違う気持ちで家を出た。




通勤は今までと気分が違った。


今までは俯き加減で歩いていたのだが、今は自然と前を見ていた。



前は仕事場だけでなく、通り過ぎる人たちからでさえ浮いてる気分だったが、


今はそんなことはない。馴染んでる。



私を睨むような人も居なければ

引いた顔をする人も居なかった。



嬉しかった。






仕事場はもうすぐそこだ。



“よしっ”そう心で言って


仕事場の扉に手をかけた。





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