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レッド  作者: kabochan
28/34

飯塚の初めてのこと


小宮さんとご飯を食べに行って

思い切って言ってみた、一緒に買い物に行ってほしいと、私の言葉を小宮さんは凄く喜んで約束してくれた。



私はあの日、朝は凄く辛かった。


でも帰りにはこんなにも気持ちが変わってるのかと不思議だった。



私は思ってるよりも随分と単純な性格だ。



とにかく外見からでも変われればと思うと同時に、小宮さんとの距離が縮まったのが嬉しくて、それだけでも仕事へ向かう時の気持ちは大分違うものだった。



買い物の約束をした火曜日はあっという間に明日に迫っていた。



仕事場では相変わらず三人のスタッフには無視をされていた。


それでも小宮さんと古藤さんとは今まで通りに挨拶などを交わしていた。



私自身、最近古藤さんの雰囲気が変わった気がする。



凄く優しい雰囲気になっていた。


正直、以前までの古藤さんは私が言うのもなんだが、浮いているようだった。



そんな古藤さんに私も挨拶すら声をかけるのをためらったほどなのに


最近は古藤さんから挨拶をしてくれていた。




あれから仕事終わりに小宮さんと帰ることは時間の問題なのかなかった。



それでも火曜日がやってくることだけを考えていた。



洋服を買いに行く為の洋服がない。


小宮さんに連れてってもらうお店だから

きっとオシャレで私なんかが行ったら浮くに違いない。


でもこの間、私が心配そうに言うと、小宮さんは「これから買うんだからいつも通りのある服でいいよ!」と笑いながら言っていた。



それもそうだ。



今まで通りの服を着よう。




朝になって火曜日になった。



私は早起きをしたののにあっという間に家を出る時間が迫っていた。



洋服が入ってるクローゼットを開けると、スカスカ状態にセンスのない服が落ちていた。


私はため息をついて

いつもの服に腕を通した。



オシャレになりたい。


きっと楽しいんだろうな。


少しは変われるだろう。



そんな気持ちでいっぱいになった。

私は時計を再びみて

ハッとなり急いで家を出ていった。




待ち合わせは新宿の駅ということになっていた。



私は待ち合わせ時間の11時30分の15分前に着く電車に乗り向かった。



待ち合わせ場所に余裕をもって行ったら


そこにはもう小宮さんが来ていた。



私は焦って腕時計を見たが、やはりまだ15分前だった。


小走りで小宮の元へと行った。




「ごめんない!お待たせしました」


「あ、全然!私がちょっと早く着きすぎた」

そう言って笑っていた。



私はこの人に巡り合うことができて本当に良かった。



最悪で最低な仕事場だとばかり思っていた。


でもこんな素敵な人に会えたんだ。



ちゃんと感謝をするべきだろう。



こんな時間にファッションビルが並ぶ新宿で待ち合わせなんて初めてだった。



ワクワクするのと同時に通り過ぎる人や小宮さんは、私とはまるで違う。


華やかな洋服をまとっていた。



私は急に恥ずかしくなった。




「さ、どんどんお店見に行こう!私も絶対なんか買っちゃいそう」


そう言いながら小宮さんは歩き出した。



私は恥ずかしいのと小宮さんに申し訳ないのとで俯いたまま小宮さんの後に続いた。







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