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レッド  作者: kabochan
26/34

華の先輩


私は仕事場の前でちょうど

真奈美に会って、そのまま一緒に

スタッフルームへと行った。


先輩スタッフの三人と後輩の飯塚香織が既にいた。


私たちは挨拶をしロッカーへと行った。


真奈美と話してる中で

私が言葉間違えをしてしまって


思わず私たちは笑った。



すると飯塚さんが自分のロッカーの扉を閉めずにスタッフルームを飛び出して行った。



思わず周りを見渡してみると


先輩スタッフ三人はあからさまに

飯塚のことを引いている様な顔で動きを止めていた。


真奈美もビックリしたのか私と目が合った。



しかし先輩スタッフはそのまま

準備に取り掛かりにいった。



「どうしたんだろう?大丈夫かな?」

私が真奈美に言うと

「体調でも悪いのかも。」

と真奈美は心配していたが、

そっとしておこうと言い、制服に着替えだした。



私は気にはなったが、真奈美と同様に制服に着替えだした。



真奈美は一足先に着替え終え、準備へと向かった。



そして私が着替え終えた頃

飯塚さんが戻ってきた。


「飯塚さん、大丈夫?」

「はい。すいません。」

飯塚さんは俯いたまま自分のロッカーの扉を閉めた。


「無理しないでね」


「はい。」


飯塚さんは全く目を合わせようとしなかった。


そしてそれぞれ準備へと向かった。




仕事中の飯塚さんに変化はなく

淡々と仕事をこなしていた。



飯塚さんとはこの間

駅が同じことを知って、その時に軽く話したくらいだ。


しかしあれから私は朝の時間は一本遅い電車に乗り、帰りは早く仕事場を後にしていたため、飯塚さんとは話していない。




なんかあの時の雰囲気から

飯塚さんはだいぶ暗い考えを持っていて

どことなく私と似ている気がしていた。


何が悩んでることがあるのかな。



私は、この仕事を始めた頃にいた先輩の事を思い出していた。



今はもう結婚して主婦になっているが、

人見知りで仕事もなかなか覚えられなかった私を先輩は優しく指導してくれた。



そして、なかなか心を開かない私にご飯行こうと誘ってくれた。



そこで色々なことを話した。



私がお洒落をすることが好きなことを話すと、

「それ分かる!華オシャレだと思ってたもん!」

と言い、褒めてくれていた。


その先輩のおかげで私は

今いる先輩スタッフ三人とも仕事場だけではあるが上手い付き合いが出来る様になった。




私はその先輩に随分助けられたなと。


その先輩がいなかったらと。


今考えても怖くなる。




飯塚さんがもし何が悩んでるなら

私もあの先輩の様に

私が助けられた様に


してあげたいな。



今日は駅までの帰り道、飯塚さんと帰ろう。





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