飯塚の心の中
あー仕事行きたくない。
そんなことを思いながら
仕事に行く準備をしていた。
準備といっても服はいつもの
トレーナーにダウンジャケットを羽織ってジーパンだ。
ただ顔を洗い、色のないクリームを顔に塗り、歯を磨き、コーヒーを一杯飲み終わりだ。
いつもの流れ作業の中
私はあんな仕事辞めてしまおうと
考えていた。
相変わらず私はあの仕事場に馴染めずにいた。
むしろみんなわたしを避けだしていた。
少しは変われるかなと思って
女性が多く働いてるサロンで仕事をしてみたかった。
そこで募集してあった、この女性専用脱毛サロンに入ったのだ。
しかし私にはやっぱり向いてなかった。
わたしが変わるなんて無理なんだと、
どこに行っても、こうなる運命なんだと思った。
あれから小宮さんとは話すことはなかった。
やっぱり自分から話しかけるなんて
出来なかった。
それに最近の小宮さんは古藤真奈美さんと仲が良い。
私が入る隙などなかった。
そんなことを毎朝考えながら
私は仕事場に着いた。
スタッフルームには
この間、私とは仲良くなれないと裏で言っていたスタッフ三人がいた。
私は憂鬱になりながらも
挨拶をして自分のロッカーへと行った。
しかし挨拶は返ってこなかった。
三人は何がそんなに面白いのかと思うくらい
話しながら笑ってるだけだった。
そして小宮さんと古藤さんも
出勤してきた。
小宮さんと古藤さんがたまたま会話の中で
笑った瞬間
さっきの三人のスタッフと
みんなの笑い声が重なった。
私はロッカーについた小さの鏡の中に写った自分をみた。
なにこの顔。ブサイク。
みんな私をバカにして笑ってるんだ。
私は思わずスタッフルームを抜け出し
トイレに逃げ込んだ。
泣きたかったけど
泣けなかった。
悔しかった。
あいつらと何が違うのかって
そんなに顔自体は美人でもなんでもないのにって
自分の中でいつも問いかけていたけど
それでもやっぱり
違うのはこの醜い見た目なんだ。
私は悔しかった。
こんな仕事辞めてやる。




