真奈美の決意
華と分かれてから
私はすぐに俊矢に
話があると連絡を入れた。
そんな連絡しなくたって
いつも通りの時間に俊矢は家に来るのだが、
伝えておかないと
私はまた逃げてしまいそうだから。
華にまであんな思いさせて
悪いことまで言っちゃって。
私どうしてこんなになっちゃったのか。
華と一緒に泣いてる時に
目が覚めた。
今まで一緒に合コンやクラブに付き合ってた女友達は
私が連絡をしないと、こんなにも全く来ないものなのかと思うくらい相手にされてないことが分かった。
そんな奴らのこと友達だと思ってた私がバカだった。
私の為にあんなに心配してくれて泣いてくれる人なんていたんだ。
華にも嫌われてると思ってた。
私が話しかけないことを良く思ってると思ってた。
でも違ったんだ。
そんな華を私は大切にしないといけないと、
さっき泣いていて思った。
だからもう"好きだから"って言葉で片付けない。逃げない。
家に帰ってもご飯の支度はしなかった。
メールの返事はなかったが、
俊矢が家にやってきた。
家に入りソファーに座るなり俊矢は
機嫌悪そうに言った
「なに?話って」
凄く怖くなったが言うしかないのだと
自分に言い聞かせた
「別れてほしい。」
俊矢がリモコンを投げてきた。
「は?男か?ふざけんな!」
そう言うと俊矢は私の髪の毛を引っ張った。
今までと違う。
この男が怖くて仕方なくなった。
なにがなんでも別れなければ。
「やめてよ!もう耐えきれない!」
「は?調子のんじゃねーよ!お前みたいなバカ誰も相手になんかしねーよ!
お前は一人だぞ、いいのか?それでも」
そう言いながら私の頭を投げる様に引っ張っていた髪の毛を離した。
「私は一人じゃない。あなたが一人になるのよ!」
私は俊矢を睨んだ。
「何睨んでんだよ!お前みたいなブスの相手は終わりにするよ!きもちわりぃ。お前の変わりなんて沢山いるんだよ!」
近くにあったグラスを床に投げつけて
俊矢は出ていった。
私は玄関に向かい鍵を閉めた。
怖かった。傷ついた。好きだった。
色んな感情が混ざって私は崩れ落ちた。
いつから泣いていたのだろう。
涙の跡がある。
その跡に続くように涙がいくつも流れた。
これでよかったんだ。
何度も言い聞かせた。
最後に俊矢が私に投げたグラスの破片が刺さったのか
手からは赤い血が流れていた。
痛みはなかった。
ただただ泣いた。




