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エレメンタルオーバー  作者: 冷潤 
四季のダンジョン編
4/6

変則的パーティ

「今日は校外学習です」

この一言から新たなるアクシデントが発生する!二浄の班は不安がたっぷり?新展開の第4話!!

「おっう···昨日の戦いで節々が痛い」

肩を揉みながら登校したこの少年は昨晩、無能力者にも関わらずダンジョンボスと戦い、機転を効かせた攻撃で見事生還を果たした隠れ勇者なのである。しかし母に頼まれたハーブを採取し損ね、服もズタズタボロボロにしたため、説教という名の強大な雷攻撃を喰らったのである。

「おっす、って何か老けたか?」

つーちーがーみ~と泣きつきたかったが、お気に入りの服を失ったのに親友まで失うと大変なことになるのでやめた。

「昨日は···ははっ、色々あったんだよ。」

キーンコーンカーンコーン···ヤバイ

鐘がなったので俺たちは急いで学校へと駆け込んだ。


「えー今日は校外授業です。皆さんには学校東の妖響山(ようきょうざん)まで行って、そこで風景をスケッチしてきてもらいます。」

大体の人はヨッシャ~とかラッキーとか思うイベントであるが、昨日ダンジョンで死にかけた身としては些か心配である。

「班を作り、各自でスケッチをしてください。」

こういう時は大抵3~4人で班を組むことになるが···無能力はこういう行事ではあまり関係ないよね?

「二浄、一緒に組もうぜ♪」と土神君がすりよってきた。女子は「え~ だの一緒に行こうよ~だの言っている。」

···もちろん土神にだけどね。

土神はモテる。この学校は毎月に一度、エレメント別の能力測定がある。そのテストでいつも3位以内に入り、かつ皆に平等に接しているのは土神だけなので人気が高いのだ。

「ゴメンな~今回は光陽といくわ~」

今回っていっつもじゃん···

あと一人どうしようかなと思っている時に珍しい人から声をかけられた。

「人が足りないのでしたら私が入りましょうか?」

彼女は風斬天水(かざきりあまみ)といい、クラス委員長をやっている。使用エレメントは名前の通り風だ。

「お願いします、風斬さん!」

と声をあげたのはクラス1のお調子者の白山笑羊(しろやましょうよう)である。彼は山なだけあって自然系統、風使いだが、能力をスカートめくりにしか使わないうえに低レベル過ぎて実戦じゃいない方がましとの声も上がっている。

「居なくてもいいなら、いても問題ないですよね!」

ということで委員長へゾッコンの白山をパーティに加え4人で行くことにした。



さてさて4話です。四季のダンジョン実はこれ二つ目なんです。今回は前回とは違って日常話です。この小説は基本ラブコメったりする予定はないので

意見、要望があればやらないでもないけど···

誤字、脱字報告、感想意見お待ちしております。

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