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エレメンタルオーバー  作者: 冷潤 
四季のダンジョン編
3/6

大作戦!二浄光陽の武勇伝

ダンジョンボスと交戦中、二浄はショートソードを見つける。

「これに懸ける!!」

刃渡り45cmの剣を頼みに二浄は戦う


次々と残骸と化してゆく木を避けながら、二浄は脱出を試みていた。

(どうする!?このまま逃げているだけじゃいずれ俺の体力が尽きちまう)

シュッとついに二浄の背中を攻撃が掠めた。

「うわっお気に入りの服が~!!」

二浄は相手に服を投げつけ、その間に木の陰に隠れた。

『カランッ』

何かを踏んだ。しかしどういうことか踏んでも壊れない。森にこんなに硬いオブジェクトはないはずだ。

「じゃあ···一体なんだ?」

そういいながら木の裏を見たとき、二浄は危うく叫び出すところだった。

少し開けたそこには死体の山があった。どこを見ても骨や腐った肉しかない。

「くそっ俺もコイツらみたくなっちまうのか?それはイヤだ!しかしどうすれば···?」

その時、二浄は何か輝く物を死体の山から見つけた。キラリと光るそれはショートソードだった。

(これでアイツに勝てるか?いや、無理だ。それならどうすれば···?)

そのとき二浄はハッとし、そしてすぐに死体の山からいくつか状態のいいものを持ってきた。

(すみません、俺に力を貸してください。)

そしてそれを縦に積み重ね、麻紐できっちり縛った。

つぎに相手から30mほど離れた地点にそれを立たせ、大きく叫んだ。

「やーいこっちまで来ておいでー♪おしりペンペン~」

グルァアアと雄叫びを上げて襲いかかって来るボスの鋭い爪が振り上げられ、深々と肉体の奥まで突き刺さり···そして貫いた。その瞬間、二浄は剣を握り締め走り出していた。ボスが気付きたのはその5秒後だった。自分が二浄ではなく死体の体を貫いていたことに。

「いっけぇえぇえぇぇえええ!!!」

二浄は相手の足に力一杯剣をつきたてた。

相手はバランスを崩し倒れそうになった。しかしもう片方の手で支えられればその直後に蹴りを喰らって作戦は失敗してしまう。

「それを待ってたぜ!!」

二浄は力の限り、相手のもう片足を蹴りつけた。

「いっけええぇぇぇーーー!!!」

見事、片腕を伸ばして無防備だったボスは転び、スタンが生じた数十秒後、気絶から回復したときにはすでに二浄はいなかった。

「気絶している間にトンズラこく作戦成功だぜ♪」

二浄はせっせとフロアの階段を登り、妖精の森(フェアリシモ)を後にした。

「俺の武勇伝が出来たな♪みんなに自慢しよーっと」

急ぎ足で帰る二浄はまだ知らない。このあと待ち受ける、恐ろしい事件を。


さて妖精の森編いかがだったでしょうか。僕的には上手くまとめられた気がしますが···

感想たくさんお待ちしております。


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