第5話『迷宮』 ~section2:絵皿の裏と、剥き出しの血脈~
オレンジ色の非常灯だけが不気味に灯る、冷え切った一階の西棟回廊。
グランバール卿が『プライベートエリアにつき立ち入り禁止』と厳命していたその最奥に、重厚なマホガニー材で作られた両開きの扉が鎮座していた。
別棟の露天風呂から吹き込む暴風雨の轟音は、分厚い石壁と幾つもの曲がり角を経たこの場所まではほとんど届かない。まるで世界から完全に隔離された地下墓地のような、耳鳴りがするほどの絶対的な静寂がそこにはあった。
「鍵は……かかっておらぬな」
如月さんが純白の綿手袋を嵌めた手で真鍮のドアノブを回すと、油の切れた蝶番が、ギィィィッと鼓膜を引っ掻くような重々しい音を立て、書斎の扉がゆっくりと内側へと開いた。
中に足を踏み入れた瞬間、古い紙とインク、酸化した金属、そしてカビと防虫剤が混ざったような、歴史の堆積を感じさせる極めて重い匂いが鼻を突いた。
窓は分厚いベルベットのカーテンで完全に閉ざされており、一切の自然光が入らない。僕は手にしたLED懐中電灯の光で、室内を円を描くように照らし出した。
「うわぁ……」
僕は息を呑み、思わず感嘆の声を漏らした。
そこはただの書斎というよりも、ちょっとした歴史博物館の展示室そのものだった。
壁際を埋め尽くす天井まで届く巨大なオーク材の本棚には、革張りの古書がぎっしりと並んでいる。そして部屋の中央や壁面のガラスケースの中には、中世の騎士が身につけていたであろう銀色の甲冑、古びた真鍮の地球儀、精巧な装飾が施された銀細工の燭台、さらには見事な絵付けが施された大量のアンティークの磁器や絵皿が、所狭しと飾られていた。
今回のベルグラヴィア研修ツアーの事前パンフレットには、『館内に飾られている調度品はすべて、現在の主であるドリス家が長きにわたり守り抜いてきた由緒正しき至宝である』と大々的に記されていた。確かに、これだけの骨董品を個人で所有し、管理しているとなれば、その資産価値は天文学的な数字になるはずだ。
「サクタロウ。光を落とし、少し黙っておれ」
僕が圧倒されていると、如月さんがインバネスコートのポケットから、静かに『銀の懐中時計』を取り出した。
カチリ、と。
純白の指先が、冷たい金属の蓋を開く。
チク、タク、チク、タク、チク、タク――。
内部に組み込まれた精緻な歯車たちが、寸分の狂いもない正確なリズムで時を刻む音が、静寂の書斎に確かな質量を持って響き始めた。
彼女は、パニックに陥った人間の交感神経を鎮める時だけでなく、自らが『万物の鑑定』という深い思考の海へと潜る際にも、必ずこの儀式を行う。
一・〇ヘルツ。人間の安静時の心拍リズムと完全に同調する、極めて正確で冷徹な物理的パルス。
如月さんは目を閉じ、その秒針の音を自らの脳髄へと響かせ、余計な情動や先入観という名の『ノイズ』を完全にフィルタリングしていく。
数秒後、彼女がゆっくりと目を開けた時、その美しく透き通ったアメジストの瞳には、世界をただの『数式』と『分子の集合体』としてのみ捉える、絶対的な物理的観察眼が宿っていた。
「……さて。グランバールが誇る『至宝』とやらのルーツを、解体してやろうかの」
パチリと懐中時計の蓋を閉じ、ベルトポーチへと仕舞い込んだ如月さんは、迷いなき足取りで部屋の中央に飾られていた中世の甲冑へと歩み寄った。
彼女はベルトポーチから『銀のルーペ』を取り出し、甲冑の胸当ての部分に極限まで顔を近づけた。
「……ほう。見事なまでに薄っぺらい『嘘』じゃな」
「嘘? それ、偽物なんですか?」
「偽物というより、ただの粗悪なレプリカじゃ」
如月さんは純白の手袋で、胸当ての表面をコンコンと軽く叩いた。極めて薄く、安っぽい金属音が響く。
「中世ヨーロッパの実戦用プレートアーマーであれば、熱した鋼を職人が何度も鍛造し、炭素を浸透させて強度を上げる。ゆえに表面には特有の鍛え目や、不均一な質量の偏りが必ず生じる。……だが、これを見るがよい。表面の厚みがミクロン単位で均一に揃いすぎておる。これは近代の圧延ローラーで引き伸ばされた冷間圧延鋼板を、プレス機で打ち抜いただけの工業製品じゃ。リベットの打ち込みも機械的で、手作業のルーツが微塵も感じられぬ」
彼女は甲冑から興味を失ったように視線を外し、次はガラスケースに飾られていた美しい装飾剣へとルーペを向けた。
「このダマスカス鋼を模した剣も酷いものじゃな。本来のダマスカス鋼は、性質の異なる複数の鋼材を折り返し鍛錬することで生じる、金属組織の内部から湧き上がるような木目模様が特徴じゃ。だが、この剣の表面の模様は、ただの酸による『エッチング(腐食加工)』で表面に浅く描かれただけの、チープなプリント柄に過ぎぬ」
如月さんは、ため息をつきながら書斎全体をぐるりと見渡した。
「各年代の建築様式も、生産されたルーツも完全にバラバラ。十五世紀の剣の隣に、十九世紀の量産品の磁器が平然と並べられておる。ただ『古く見える』『高価に見える』という表面的な価値基準だけで無造作に掻き集められた、一貫性のないガラクタの山じゃ。成金特有の、モノに対する敬意の欠如が透けて見えるわ」
「ガラクタの山って……でも、パンフレットには『ドリス家が代々守り抜いてきた』って書いてありましたよ?」
「だからこそ、滑稽なのじゃよ」
如月さんは、書斎の空間全体を満たしている『情動のノイズ』を読み取るように、目を細めた。
「情動の視座から見れば、この部屋の陳列はあまりにも『饒舌』じゃ。本当に由緒正しき歴史を持つ一族であれば、先祖伝来の武具や肖像画には明確な文脈が存在し、それを中心に空間を構築するはずじゃ。だが、この部屋にはそれがない。……まるで、『自分たちには確固たる歴史がない』という強烈な劣等感を誤魔化すために、他所から買い漁ってきた適当なアンティークで、空間の余白を必死に埋め尽くしているようにしか見えぬ」
確固たる歴史がない。
グランバール卿のあの傲慢な態度の裏に、そんな惨めなコンプレックスが隠されているというのだろうか。
「サクタロウ、お主はそこのデスクの引き出しやキャビネットを探れ。わしはこの書棚の建築関連のセクションを当たる。探すのは、この館が建設された当時の『古い見取り図』、あるいは過去の増改築の記録が記された図面じゃ」
「了解です!」
僕は指示に従い、重厚なオーク材のデスクの引き出しを一つずつ開け、中に入っている書類の束をあさり始めた。
領収書、古い手紙、よく分からない外国語で書かれた土地の権利書。紙の擦れる乾いた音だけが、静寂の書斎に響き渡る。
数分間、無言の探索が続いた。
その時だった。
「……ふむ」
本棚を調べていたはずの如月さんが、不意に足を止め、興味深げな声を漏らした。
僕が顔を上げると、彼女は本棚の横に設置されたガラス張りの飾り棚の前に立ち、そこに飾られていた一枚の『絵皿』を、そっと持ち上げているところだった。
「如月さん? 図面、ありましたか?」
「いや。じゃが……このガラクタの山の中で、唯一『本物の歴史の質量』を持った、極めて饒舌なモノを見つけたのじゃ」
彼女は、直径三十センチほどのその見事なアンティークの絵皿を、懐中電灯の光が当たる場所へと持ってきた。
それは、深い瑠璃色の顔料で、複雑で美しい幾何学模様と、森の動物たちを模したような精緻な絵付けが施された、素人目に見てもとんでもなく価値のありそうな陶磁器だった。他の安っぽいレプリカとは、放っているオーラが全く違う。
だが、如月さんの興味は、その美しい表面の絵柄には全く向いていなかった。
彼女は微塵の躊躇うことなく、その数百万、いや数千万円は下らないであろう高級絵皿をクルリと『裏返し』にし、銀のルーペを皿の底――高台と呼ばれる円状の出っ張りの内側へと極限まで近づけた。
「サクタロウ、ここを見るがよい。光の角度を微調整し、影を落とすなよ」
言われるがままに光を当てると、ルーペのレンズの向こう側、高台の内側の白い部分に、何か小さく黒っぽい『刻印』のようなものが焼き付けられているのが見えた。
「これは……紋章、ですか?」
「左様。アンティークの陶磁器において、それがどこで、誰の手によって焼かれたかを示す絶対的なルーツ……『窯印』、あるいは『バックスタンプ』と呼ばれるものじゃ」
ルーペ越しに拡大されたその紋章は、鋭い棘が複雑に絡み合った『茨の冠』を模したような意匠の円の中に、アルファベットの【A】と【E】の文字が、古いカリグラフィーの書体で美しく重なり合うようにデザインされていた。
「AとE……これって、ドリス家の紋章じゃないですよね?」
「当然じゃ。ドリス家の紋章は、玄関のホールや談話室の暖炉にデカデカと掲げられておった、二頭の獅子と剣をあしらったひどく下品で自己顕示欲の強いデザインじゃ。この茨の冠とA・Eの文字など、この館の表舞台にはただの一度も登場しておらぬ」
如月さんは、絵皿の裏側を指先でなぞりながら、冷徹な化学的鑑定を続ける。
「この絵皿の胎土の密度と、焼き締めの温度。長石と灰を混ぜ合わせた伝統的な釉薬。……そして何より、表面を覆うガラス質の層に生じた『貫入』を観察するのじゃ」
「かんにゅう……?」
「陶磁器を窯で千度以上の高温で焼き上げた後、冷えていく過程で、内部の土と表面の釉薬の『熱膨張係数』の違いによって生じる、物理的な微細な亀裂のことじゃよ。この貫入は、数百年という長い年月を経ることで、空気中の水分や微細な埃、酸化物質を吸い込み、少しずつそのひび割れを深く、そして黒く変色させていく」
如月さんは銀のルーペの角度を変え、そのミクロン単位の亀裂の深さと、内部に沈着した酸化物の層を測るように目を細めた。
「成分の酸化具合と、この貫入の経年劣化の度合いから逆算すれば、この絵皿が焼成されたのは、少なく見積もっても今から『四百年以上前』じゃ」
「よ、四百年前……!?」
「サクタロウ。我々がこのベルグラヴィアのツアーに参加する前に調べた資料を思い出してみよ。ドリス家は、この地を治め、洋館を建ててから『三百年』の歴史があると豪語しておったはずじゃ」
如月さんのアメジストの瞳が、暗がりの中で鋭く、そして残酷な光を放った。
「三百年前から住み着いた一族の館に、なぜ四百年前に焼かれた、全く別の紋章を持つ特注の絵皿が、こうして『至宝』として堂々と飾られておるのじゃ?」
「それって……」
僕は、彼女が提示した物理的な年月の矛盾に、背筋がゾクリとするのを感じた。
「ドリス家がここに来る『前』から……この絵皿は、この館にあったってことですか?」
「その通りじゃ」
如月さんは、絵皿を静かに飾り棚へと戻した。
「人間は平気で嘘を吐くが、モノのルーツは決して嘘をつかぬ。この絵皿の裏に刻まれた【A・E】という茨の紋章こそが、このベルグラヴィアの広大な土地と、この洋館を最初から治めていた『真の貴族』の絶対的な証明じゃ。……ドリス家は、由緒正しき血脈などではない。かつてこの館の真の主であった【A・E】の一族を、何らかの政治的、あるいは暴力的な不当な手段で追い出し、その財産と館をそのまま奪い取って居座っただけの……卑劣な簒奪者に過ぎぬのじゃよ」
簒奪者。偽りの貴族。
グランバール卿のあの傲慢で偉そうな態度の裏には、他人の家と歴史を丸ごと乗っ取ったという、泥に塗れた過去が隠されていたのだ。
先ほど如月さんが見抜いた『各年代のルーツがバラバラな、まとまりのない陳列』という違和感も、彼らが『他人の財産をそのまま接収した』ことに加え、見栄を張って後から適当なアンティークを買い足した結果だと考えれば、すべてに説明がつく。
「そんな……。じゃあ、犯人がこの館のスマートインフラを掌握して、呪いや悪魔の仕業に見せかけて猟奇殺人を起こしている理由って……」
「ようやく、見えない殺人鬼の『情動の輪郭』が完全に剥き出しになったな」
如月さんは、銀のルーペをカチャリと折りたたみ、冷徹な声で真実のパズルを組み上げていく。
「犯人は、ただの快楽殺人鬼でもなければ、狂人でもない。……犯人は、かつてドリス家にすべてを奪われ、この館を追われた『A・Eの血脈』を受け継ぐ真の貴族の末裔じゃ。そして、この館の真の構造と、有線のネットワーク網、さらにはドリス家すら把握していない『隠し通路』を熟知している、真の持ち主でもある」
その言葉が、落雷のように僕の脳天を貫いた。
復讐。
何百年という時を超えた、血塗られた一族の怨念。
「直接グランバールを殺害したところで、館の所有権は別の親族に引き継がれるか、競売にかけられるだけで、根本的な復讐にはならぬ。だからこそ奴は、ドリス家がツアーという形で外部の客人を招くこのタイミングを狙い、スマートインフラをハッキングして『悪魔の呪い』を演出し、次々と凄惨な殺人を起こしたのじゃ」
如月さんの声には、一切の感情の揺らぎがない。ただ、完成された数式を読み上げるように、淡々と犯人の動機を解剖していく。
「すべては、ドリス家の威信を完全に失墜させ、この歴史ある洋館を『血塗られた呪いの事故物件』へと貶めるためじゃ。……世界中に悪名が轟き、誰も寄り付かず買い手もつかない呪われた館となれば、資金難のグランバールは完全に破産し、無様にここを手放すしかなくなる。そうして初めて、A・Eの血脈は、先祖の土地と館を『正当な手段』で取り戻すことができるからな」
なんという、執念深い、そして途方もなく冷酷で理知的な計画だろうか。
ジェームスさんも、シェリーさんも、そして消えた五味も。すべては、この【A・E】の復讐という巨大な舞台装置を完成させるための、単なる『小道具』として消費されたに過ぎないのだ。
「……酷すぎる。いくら先祖が家を奪われたからって、関係ない人たちをあんなに残酷な方法で殺して、呪いのせいにするなんて……!」
僕は、あまりにも理不尽なその動機の重さに、吐き気にも似た怒りを感じて両拳を強く握りしめた。何百年も前の怨念のために、同級生が拉致され、目の前で人が死んだのだ。
だが、如月瑠璃という人間は、そんな犯人の悲壮な過去や情念に対しても、一ミリたりとも『共感』を示すことはなかった。
「実にくだらん」
如月さんは、氷点下の声音で冷たく言い捨てた。
「何百年溜め込んだ怨念の質量であろうと、わしにはどうでもいいことじゃ。情動の重さなど、物理法則の前では一グラムの価値もない。……ただ、奴が己の薄汚い殺意をオカルトで装飾するために、先祖の歴史が詰まったこの館のインフラとモノたちを貶め、トリックの道具として利用した。その『ルーツに対する冒涜』だけは、万物を鑑定する者として、到底見過ごすわけにはいかぬ」
如月さんの美しいアメジストの瞳の奥で、犯人の理知的な偽装工作をすべて木端微塵に解体してやるという、絶対的な傲慢さと冷酷な殺意が静かに燃え上がっていた。
「あったぞ、サクタロウ」
不意に、如月さんが本棚の最下段の一角から、埃を被った分厚い革張りのバインダーを乱暴に引き抜いた。
彼女がそれを開くと、中には日焼けして黄ばみ、端がボロボロになった古い青焼きの図面が何枚も挟まれていた。
「見取り図ですか!?」
「左様。ただの見取り図ではない。ドリス家がこの館を乗っ取る『前』……【A・E】の一族がこの館を建設した当時の、オリジナルの基本設計図じゃ」
如月さんは、懐中電灯の光を紙面に当て、その複雑な線の束を驚異的な速度で眼球に走らせていく。
「やはりな。我々が歩いてきた現在の洋館の構造と、このオリジナル図面には、極めて不自然な『質量の余白』が存在しておる」
彼女の純白の指先が、図面上の別棟――大浴場や露天風呂があるエリアの地下部分を強く叩いた。
「この壁の厚さと、基礎部分の耐力壁の配置……。ドリス家の連中は改築の歴史の中で完全に気づいておらぬようじゃが、この別棟の地下には、建設当時の【A・E】の一族だけが知る、広大な『隠し通路』と『地下機械室』が存在しておる。……犯人がスマートインフラの主幹制御盤を隠し、五味を拉致した場所は、間違いなくここじゃ」
隠し部屋の特定。
ついに僕たちは、見えない殺人鬼の心臓部へとたどり着くための、決定的な物理的座標を手に入れた。
「行くぞ、サクタロウ! 愚かな復讐者の息の根を、物理法則で完全に止めてやる!」
「はいっ! ……でも如月さん、ちょっと待ってください」
駆け出そうとする僕の脳裏に、もう一つの未解決のノイズが引っかかった。
「……なんじゃ」
「犯人が隠し通路を使って、ルーターから遅延音声を流してアリバイを作っていたのは分かりました。でも……あのジェームスさんの『おたまの射出トラップ』はどうやって作動させたんですか? 暗闇の中で、犯人が自分自身でトラップの紐か何かを引いたんじゃ、アリバイにならないですよね?」
あの時、談話室から廊下へ出たメアリーの悲鳴の直後、鏡の割れる『ドゴォォォンッ!』という凄まじい音が響いた。
もし犯人が群れの中にいたのであれば、どうやってその『物理的な破壊トラップ』を遠隔で、しかも正確なタイミングで作動させたというのか。
如月さんは、インバネスコートのポケットの上から、懐中時計の膨らみを指先でトントンと叩いた。
「良い着眼点じゃ、サクタロウ。……奴の動機とインフラの正体は割れたが、奴が構築した物理トリックの数式には、まだ『アリバイ工作のトリガー』という空白が存在しておる」
彼女は、古い見取り図をバインダーごと小脇に抱え直した。
「隠し部屋へ強襲をかける前に、奴の傲慢な数式を完全に破壊するための、もう一つの『遺物』を鑑定する必要があるようじゃな。……我々の盲点をついた、極めてアナログで気まぐれな誘導装置をな」
僕たちは、すべての真実を調律し、見えない殺人鬼を完全に追い詰めるため、書斎を後にし、再び暗闇の回廊へと足を踏み出したのだった。




