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⑼『マッド・エラー』
⑼『マッド・エラー』
㈠
自力で到達するべき、我々という我々は、遠く雲の間に、抜け道を探すのみ。何れ来るとも分からず、ただ、散乱した砂利道を歩いて居る。そうだ、ここへ来たのは、やはりマッド・エラーから、逃れるためだったんだ、そう気づくのも束の間である。
㈡
夢の中で、天と地が逆様になる状況下、俺は只管、天に落下していた。いわずもがな、体感もある夢である。しかし、ふと目が覚めると、そこは現実であったが、何だか、こんな夢さえ、マッド・エラーにしてやられた感が有った訳だ。
㈢
マッド・エラーは、確かに人類の敵である。そうではあるが、研究対象としては、科学者達を奮起させる、絶好の獲物かもしれない。マッド・エラーにこそ、人類の終着があるなら、マッド・エラーこそ、明白にしなければならない、課題、なのであるから。