小さな彼女に。
カップをふたつ用意した。彼女の分と、僕の分。
彼女のカップは僕のカップより背が低くい。なんともかわいらしい。
僕のコップは背が高い。こげ茶色で、味気ない。それでもずっと使っている。
鍋で温めた牛乳を、二つのカップに注ぐ。
僕のカップに半分。彼女のカップには8分目まで。
彼女のカップには、砂糖を一さじいれてやる。僕のカップには何も入れない。
トレイにカップをのせて、彼女の待つリビングへ。
ソファに座っている彼女を見つけて、呼びかける。
「×××、」
テレビアニメを見ていた彼女がこちらへ振りむく。
「できたよ」
彼女がこちらへきて、トレイにのせた二つのカップを見つめた。
「甘い?」
「もちろん。」
小さな妹とホットミルクを飲みながら書きました。