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Side記者 ー 2 黒瀬多恵・黒瀬ヒナタ編

【Side記者】


「本日は取材に応じていただきありがとうございます」


 前回の記事が思った以上に人気だったので、今回は第二弾として黒瀬警備保障にご協力頂きお二人に取材することが出来ました。


 ですが、私は緊張しております。


 それはお二人とも雲の上の存在と言えば良いのでしょうか?前回、お話をさせていただいた最上照美さんは、良い意味で親しみやすく話もしやすかったです。


 ですが、今回お話をさせていただくお二人は目の前にいるだけで緊張してしまうほど、圧倒的な雰囲気と美しさを併せ持っておられるのです。


 まずは、雰囲気を表すならば、黒瀬多恵さんからでしょうか?


「まずは、最初の質問です。お二人はどちらも黒瀬なので、タエさんヒナタさんと呼ばせていただきたいのですがよろしいでしょうか?」

「かまいませんよ」

「いい」


 笑顔を見せてくれるタエさんは、元全世界柔道のチャンピオンである。

 当時は、野獣のような戦いと圧倒的な強さで現代のキングコングなどと呼ばれていた。

 だが、スーツに身に纏い立ち姿は美しいの一言に尽きる。


 肩幅は広く背も高い。スーツがこれほどまでに似合う女性は珍しい。

 髪はショートボブで黒髪サラサラヘヤーが印象的でした。


「それではタエさん。現材【邪神様】タワーの警備を一手に担う黒瀬警備保障の総責任者をされておられますが、重席だとは思われますか?」


「そうですね。ですが、夫を守るのは女の勤めです。それが東堂家より仕事として任されている状況に誇りを持っています」


 ハァ~カッコイイ。


 あっ!すいません。実は私の憧れは黒瀬多恵様なのです。


 カッコ良くて凜々しい。理想のお姉様。


 こんな方に組みひしがれたい。


 あっ、申し訳ありません。妄想していました。


「それでは、ヒナタ様。ヒナタ様は【邪神様】専属近衛という特別役職ではありますが、どういったお仕事をされているのですか?」

「ずっと、ヨルの側にいる」

「えっ?それだけですか?」

「うん。私が一番、ヨルを守れるから」


 目鼻立ちがハッキリとした美女は、薄紫の髪色に色白の肌。

 美の象徴がいるとすればヒナタ様のことであると断言してしまいそうになります。

 元々、外国出身であるヒナタ様は、日本で【邪神様】と出会い。

 日本人になるあたり、名前を変えられたそうです。


 お二人とこの後並んでお写真を取ったのですが、正直自分の存在を消してしまいたい。


 カッコイイ、タエ様

 美し過ぎる、ヒナタ様


 そんなお二人への取材は、緊張ばかりではありません。

 私は取材をする上で突っ込んだ質問をしていきます。


「それではお仕事の話ではありますが、タエさんは警備をしていて困ることはありますか?」

「う~ん、基本的には平和なんだけど。たまに変態さんが現われることがあるのが困っていることかな。ヨル君を見たくてくるのは仕方ないんだけど。街全体が、許可が無い人は入れないから……入場許可を取らずに侵入する人は強制的に排除しないといけないから大変だね。一年に100件くらいはいるかな?」


 テルミ様の時にも申し上げましたが、皆さん【邪神様】に会いたくて仕方が無いのですね。


「ヒナタ様はありますか?」

「う~ん、たまにヨルが発情する」

「えっ!!! (*0*) そっ、それは話していただいてもよろしいのでしょうか?」

「うん。いいよ。私がスーツ姿でヨルの後ろに立っていると、ヨルが私に近づいてきて、パンツに触れてくるの……私は警備をしているから動けなくて、シャツのボタンを外してくるの」


 なっなななんと言うことでしょう!!!

 私取材中に鼻血が出たのは初めてです。


 美と美の共演!!!


【邪神様】と美の女神の絡み合い!!!


「やめてって言えないから、されるがままに脱がされて最後まで……タエもある?」

「あっいや、まぁあるけど」

「あるんですか!!!」


 私の食いつきにタエ様が若干困った顔をさせてしまいました。


「えっとね。ヨルって凄く強いの……たまに稽古をつけてもらうんだけど……道場で二人きりのときに強引に組み伏せられて胴着を脱がされて……」


 ハァー、私……仕事やめようかな……


 幸せってどこにあるんでしょうね。


 なんだよ。羨ましすぎだろ!!!


「お二人とも……【邪神様】から迫られたら断ることはないんですか?」


 私の質問に二人は顔を見合わせて「「ない」」とハッキリとおっしゃられました。


 そうですか幸せですか……クソが!!!

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