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貞操逆転世界なのに思ってたのとちがう?  作者: イコ
高校入学編

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こちらから話しかける努力をしよう

それは移動教室のある日。



セイヤが中学時代に起きた事故によって、定期健診のため学校を休んだ日。



一人で移動していると、参考書などの授業教材を運ぶ眼鏡をかけた女子がフラフラと前を歩いていた。



小柄で編み込んだ髪が印象的な地味系文学女子。

クラスメイトであることは分かるのだが、名前がわからない。

教師に頼まれたと言っても重そうな荷物を女子一人で運ばせるのは忍びない。



何より、高校に入学してからセイヤ以外の人間とまともに会話をしたことがない。

折角、イメチェンを果たして人と話す努力をしたのに実践していなかった。



これはこちらから話しけるチャンスだ。



俺だって女の子とお近づきになりたい。

いつかは彼女もほしい。



よし、やるぞ。



「あっあの」


「はい?ふぇ!ふぇぇぇぇぇええぇえええぇぇぇぇぇぇ!!!!」



声をかけて振り返った眼鏡女子は、俺の顔を見ると奇声を上げて尻餅をついた。



ここまで驚かれると思わなかったので、ちょっとショックだ。



尻餅を着いたことで、レースのセクシーな光景が広がっているが、背中を向けて気を取り直す。

彼女を見ないようにして、落ちた授業教材を拾っていく。



「えっ?えっ?えっ?あっ!だっダメです。私が落としたので!」



慌てて眼鏡女子が俺が拾っている授業教材を奪おうとするが、俺に近づいたところで停止する。



「大丈夫か?ほら、重いだろ。運ぶの手伝うよ」



軽い二冊の本を渡して他の授業教材を持ち上げて立ち上がる。



「へっ?運ぶ?一緒に?」


「そう?だけど。迷惑だった?」



なるべく自然に会話できるように、言葉は短めに受け答えを心かける。



newtubeの異性と話す会話講座に、ドモッたり、長々話したり、早口になるのは気持

ち悪がられると言っていた。



だから、ハッキリ、ゆっくり、端的に要件を伝える。



ちょっと強引過ぎたかな?と思っていると。



「迷惑じゃありません!!!」



それまでの眼鏡女子のオドオドっぷりとは桁違いの声量で否定される。



「えっと……手伝うでいいのかな?」


「お願いします!」



力強い返事に若干引いてしまうが、眼鏡女子と共に歩き出す。

何を話せばいいのか、わからんず沈黙が続いてしまう。



「チース、イッチー。てっあれ?くっ黒瀬君?」



眼鏡女子が角を曲がったところで、クラスメイトと出会った。



「ちっ!」



眼鏡女子が舌打ちをした気がする。

気のせいか?



「あっえっと……」



俺が返事に困っていると…



「あっそうだよね。黒瀬君は有名人だけど。私のことはまだ覚えてないよね。あーしは、1ーA組 木築梅乃キヅキウメノだよ。そんでこのメガネっこが、三森一花ミモリイチカって言うんだ。覚えたかな?」



明るく軽いノリで自己紹介をされることに圧倒されてしまう。



「あっああ。木築さんと三森さん」


「ノンノン。ウメノとイチカだよ!」


「えっ?」



戸惑って三森を見れば、うんうんと力強く頷いている。



「ウメノ?イチカ?」



疑問符を浮かべながら、二人の名を呼ぶ。

初対面に近い初めて話す女子。

いきなり名前呼びすることにハードルの高さを感じるが、気持ちを切り替える。



ここは貞操概念逆転世界なんだ。



彼女たちは、男性を求めている。



今まで出会ってきた女子は、俺を怖がっていたけど。



ウメノの軽いノリは、俺の理想の貞操概念逆転世界らしいやりとりだ。

こういうのを待ってたんだよ。

ここから女子と仲良くなって俺の貞操概念逆転世界が始まるんだ。



「あっ!じゃあここからは私が手伝うね」



俺が考え事をしていると、ウメノが俺が持っていた授業教材を奪っていく。



「えっ?」


「そっそうですね。男子に持たせるのはしのびないです。ウメちゃん行きましょう」



二人の女子は顔を赤くして走り去っていく。



あれ?


あれ~~???


ここから三人で仲良く話しながら移動教室に行くんじゃないの?



「あら、黒瀬君。こんなところでどうしたのかしら?」



一人で呆然と廊下に突っ立っていると、倉峰飛鳥が話しかけてきた。

学園でも五指に入る美人な倉峰は、セイヤが好きなことが分かっている。



「倉峰さん」


「あ~今日は白金君が休みだったわね。どう?よかったら一緒に移動教室までいかないかしら?」



倉峰さんと話すのは初めてだが、他の女子と違って余裕があるように見える。

三森さんや木築さんのように突然態度を変える様子もない。



「ああ、別に構わない」


「そう、なら行きましょう。私、あなたに興味があったのよ」



同い年なのに大人の余裕すら感じる倉峰さん。

自己紹介でセイヤを見つめ、たまにセイヤと話しているのを見たことがある。


一年生で首席合格。


才女である彼女といると俺の方が緊張してしまう。


ただ、その緊張はセイヤを好きな女の子は何を考えているのだろうという野次馬根性だ。



「興味?」


「ええ。あまり、話す機会がなかったから。ねぇ黒瀬君。質問していいかしら?」



才色兼備、容姿端麗、文武両道


彼女を表す四字熟語は数あれど。


いったいどんなことを聞かれるのか?



「ああ。いいぞ」


「くっ黒瀬君は、かっ彼女はいるのかしら?」



…………はっ?



「きっキスとかしたことあるかしら?」



あっ。あれか?童貞少年が、女子に聞いてしまう定番質問的なやつか?


セイヤには恥ずかしくて聞けないから、話しかけやすい友人Aに質問して聞く的な?


うーん。見た目とのギャップが……



「えっと。彼女はいないし。キスもしたことないぞ」



一応、答えてみる。



「そう!そうなのね、そうよね……よし」



何故か嬉しそうに何度も頷いて納得していた。

そんなアホな会話をしながら、移動教室に辿りついた。



メインヒロインなのに思ってたのと違う……



明日からゴールデンウィークか……

「面白かった」




「続きが気になる。読みたい」




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