第12話 歴史
「…もうそろそろ、着きますよ。」
リプラは、歩きながら俺達にそう言った。
…少し遠くに、明らかに周りとは違う
建物が、少し見えてきた。多く分これが、
歴史博物館なのだろう。
「では、チケットを買ってくるので、少々
お待ちください。」
リプラはそう言うと、少し駆け足で歴史
博物館らしき建物の中へ入っていった。
俺達も、ゆっくりとリプラが入っていった
建物に入った。
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「…おお、ここが歴史博物館…。」
…ここも、なんというか、近未来的だ。
…いや、中世っぽくないだけで、近未来的
では無いのか?
この世界に来てから、世界観というものが
わからなくなって来ている気がする…。
「…では、ブロックさんを待ちましょう。」
「…そうだね。」
博物館に着いた後、俺達はブロックさんを
待った。
…少しの間、ゲームを進めて待っていると、
ブロックさんが俺達に追いついたようだった。
「………………待たせてしまったな。」
「…大丈夫ですよ、では、ブロックさんも
来た事ですし、行きましょう。」
俺達は、リプラが言う通りに、博物館の
展示室に向かった。
「…ここは、何を展示しているの?」
初めに入った展示室には、書物のような
ものが展示されていた。
「…こちらは、未だ解読されていない、
謎の書物です。…一説では、この世界の
始まりに関する事が記されているらしい
ですが…ハッキリとは、分かっておりません。」
「…なるほど…。」
…その書物には、よく分からない文字で何かが
綴られていた。…この文字は、俺にかけられて
いる翻訳機能でも翻訳出来ないようだ。
「…ん?」
…あれ、今一瞬だけ、1部の文字が読めたような…。
「…あっ。」
…やっぱり、一瞬だけ…。
「…ぐっ…。」
俺は、何とかしてその書物を読もうと、集中した。
…すると、冒頭の文章が、だんだん日本語に見えて
来た。
「…『この』…………『世界』………。」
…俺は、そこまで読んで、一旦集中するのをやめた。
…もしかしたら、これは、やっては行けない事
では無いのだろうか。…病状が、進行するのでは
無いのだろうか。
…少し相談してみよう。
「…リムさん、俺、この文字を翻訳出来そうなん
ですけど、これってやって大丈夫な事ですか?」
「ダメな事よ。もっと病状が悪化するわ。」
…リムさんに、即答されてしまった。
「…それにしても、この文字が翻訳出来そう
なんて…この病気にかかった人や、アンド
ロイドでも未だ解読出来たことがない文と
聞いたのに…。もしこれが本当に解読出来たら、
多分世界が180度変わるわよ。」
「…え?それなら…。」
「ダメよ。…さっきも言った通り、確実に病状が
悪化するわ。…それに、もし、この本の内容が
世界の始まりに関することだとしたら、
それを解読できる勇者さんは、狙われる事に
なるわよ。」
「…ひえっ。」
…これ以上敵に回す人を増やしたらいけない。
この書物を読むのは、様々な意味でやめて
おこう。俺は、心からそう思った。
「…というか、何で読めないのに、世界の
始まりに関することが書かれているかも
しれないという事が分かっているの?」
「…それは、隣に展示されている絵が
関係しております。」
「…隣に展示されている絵?……ん?」
…隣を見てみると、確かに絵が飾られて
いるのだが…どう見ても、漢字の『魔』
にしか見えない。…いや、見えないというか、
どう見てもゴシック体の『魔』だ。
「…不思議な絵ですね…。」
カラリは、ゴシック体の『魔』を見て、
そう呟いた。
「…なるほど…。」
セクタは、ゴシック体の『魔』を見て、
そう呟いた。
「………??」
俺の頭の中には、疑問符だけが浮かんでいた。
「…こちらの絵は、この書物の中に記されていた
絵で、この絵の中には、魔力などを始め、
様々な意味を含む記号が隠されております、
その、隠されている記号から、世界の始まり
に関する事が記されているのでは無いかと
予想がされているのです。」
リプラは、そう説明したが、どう見てもこれは
ゴシック体の『魔』だ。
俺がおかしいのか…?
みんなには、違うものが見えているのか…?
…ん、待てよ。…リプラは、この絵の中には、
様々な意味を含む記号が隠されていると
言ったよな…。
…もしかして、その記号が、翻訳され
ちゃっている…とか?
…それが1番有り得そうだな…。
魔力を含む記号が隠されているという事は、
魔力に関する記号が主だという事だ。
…その、主な隠されている記号に、翻訳
されている。…そう考えるのが、自然
かもしれない。
「…でも、この絵…普通に、芸術としても、
いい絵じゃない?」
「………………確かに。」
リムさんと、ブロックさんは、そう呟い
ていた。
「…確かに、そうですね…。ツイトさんは、
どう思いますか?」
「…!?」
…俺は、どうせ関係無いだろうと、ボーッと
していたのだが、カラリが突然、俺にそう
聞いてきた。
「…そ、そうだね…なんだろう…『魔』…って
感じがするかな…?」
俺は、見たままの感想を述べた。
「…なるほど、確かに、そんな雰囲気も
ありますね…。」
カラリは、俺の言葉に納得していた様子
だったが、俺は意味が分からないまま
だった。…いったい、どんな絵なんだろう。
…俺は、それだけが、ずっと気になり
続けたのだった。
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…そして、俺達は次の展示室へ向かった。
…次の展示室には、映像を写せそうなモニター
と、模型が沢山が置いてあった。
「…これは?」
「…こちらは、この世界に魔王が生まれた経緯
が分かる展示となっております。」
リプラは、そう説明した。
「…なるほど、魔王が生まれた経緯…。」
…正直、1番気になっていた事だ。
…何故、この世界には魔王がいるのか。
…それを知ることで、何か新たな事が
分かるかもしれない。
俺はそう思いながら、模型に近づいた。
「…この模型は…町?」
初めに近づいた模型は、町のような
模型だった。
…模型の周りに、説明が書いてあった。
「…様々な研究員の活躍により、この世界の
情報技術は、とても発展した。その中でも、
ある人の功績が、1番認められた。…なるほど。」
隣に、その人物の説明もあった。
『サーバ・…カウン…』若干文字が掠れて、
読めない所があるが、その人は、サーバさん
というらしい。
…というか、名前に比べて、書かれている
苗字の割合が小さ過ぎ無いか?
…苗字が掠れて読めないという状態に
なったのは、文字の大きさのせいではないのか?
「…リプラ、この、苗字が書かれている街の文字
って、少し小さくない?」
俺は、リプラにそう聞いてみた。
「…ツイト様の世界はどうなのか分かりませんが、
こちらの世界には、苗字、名前の順になる人と、
名前、苗字の順になる人がいます。
…名前と苗字を、同じ大きさで書いてしまうと、
分かりにくいので、苗字の方を小さく書いている
のですよ。」
リプラは、そう答えた。
…なるほど、でも、何となくニュアンスで
分かったりしないのだろうか。
俺の元いた世界でも、 それは普通に存在する
パターンなので、完全には納得できない。
…でも、まあ、この世界では苗字の方を小さく
書くのか覚えておこう。
「サーバさんは、ある時忽然と姿を
消しており、行方は今でも分かっていない…。
え!?…この人って、行方不明なのか…。」
俺は、そうつぶやきながら、次の模型を見た。
…次の模型は、何だか不穏な空気感があった。
…また、周りに、説明が書いてあった。
「…魔王の誕生。…この世界の、魔力という存在
が、形を持って現れたと言われている。
その存在が、今まで完全に消えた事はない。
…なるほど。…魔王って、いったい、どのくらい
前に生まれたんだ?」
俺は、周りを確認してみると、約五百年前という
記述を見つけた。
…ここの記述によれば、何度か勇者に倒された事
はあるらしいが、何とか生き長らえていたらしい。
…五百年前から魔王が?…魔王は、五百年もの間、
一体どうしていたのだろう。
…というより、魔王が五百年近くいて、人間は
一体どうやって暮らしていたのだろう。
勇者に何度か倒されているらしいが、その間も
魔王は侵略を続けているだろう。
…人が普通に暮らす事なんて、不可能では
無いだろうか。
…そう思いながら文字を読み進めて行くと、
先代勇者に関しての記述があった。
…先代勇者は、5人いるらしい。
違う世界から来た者、こちらの世界の者、
そこに、統一感はなかった。
…勇者は、絶対に違う世界から呼ばなくては
行けないというような決まりは無いようだ。
…勇者の冒険のサポート役のアンドロイドも、
勇者毎に変わっているようだが、
1回だけ変わっていない所があるようだった。
「…不思議だなぁ…。」
俺は、そうは思いつつも、次の模型の元へ
向かった。
…そこには、魔王が生まれたと考えられる
理由、という記述があった。
「魔王が生まれた理由として考えられるのは、
ある1箇所に、魔力が過剰に溜まってしまった
からだと言われています…。」
…記述によれば、どうやら、魔王が生まれた
のは、魔力が集まりやすい土地で、過剰に
魔力が与えられたことが、主な原因らしい。
「なるほどな…。」
俺は、その説明を全て読んだ。
「ツイト様、そろそろ次の展示室に行きましょう。」
俺が説明を読み終わった時、リプラに
そう話しかけられた。
「ん?この、映像モニターみたいなものはいいの?」
「はい、こちらは、模型の説明を、分かりやすく
しただけですので。」
「…なるほど、そっか…じゃあ、次の展示室に
行こうか。」
俺達は、模型の説明を読むのをやめ、次の
展示室に向かった。
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「…ここは何を展示しているの?」
「…こちらは、遺跡などで発見された
石版などの発掘物です。」
俺の問いに、リプラはそう答えた。
確かに、周りを見てみると、石版や、
何かの像のようなものが展示されていた。
「…これは、何と書いてあるか、解読されて
いるのか…。」
石版の下には、その文字の説明が書いて
あった。まあ、俺には、石版に書いてある
文字も、訳されている文字も全く同じ
にしか見えないのだが。
…やはり、翻訳機能が発動してしまって
いるらしい。
「…『魔』という存在がこの世にもたらす
ものとは何か。」
…俺はそこまで読んで読むのをやめた。
…読まなくともわかる、難しい事が書いてある。
そして、読んだとしても、俺がこの文章を
理解出来るはずがない、と、分かっている。
俺は、隣の展示物を見た。…こちらも、
石版のようだ。
「…『魔力』を上手く使う事には、『集中』が
1番密接に関わっており、『集中』というものを…」
…俺はそこまで読んで読むのをやめた。
…もう石版を読むのはやめよう。どうせ分からない。
俺は、石版ではなく、何かの像の前へ向かった。
何かの像の下にも、説明が書いてあった。
「…これは、魔力の力を増幅させる力を持つと
されている像である。…なるほど、この像の
窪みに魔石をはめ込む事で、その
力を何倍にも増幅させる事が出来るという
事か。不思議な像だな。」
俺は、何かの像の説明が意外にも簡単だった
事に安堵しながら、他の展示物も見て回った。
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「よし、これで全部見終わったかな。」
しばらく歴史博物館に置いてあるものを
見て回り、ついに全て見終わった時が来た。
「…結構勉強になったわね。」
「…………………ああ。」
「…そうですね…。」
「…魔力、集中、増幅…。」
各々が、様々な感想を述べて、初めにいた
街まで戻ってきた。…何故か、セクタの
様子がおかしいが。
「…えっと、それでこの後は…。」
「「次の街へ行く…。」行きます。」
リプラと、若干声が被った。
…やはりそうなのか、というか早くないか?
…何かやり残した事がありそうで怖いのだが。
そう思った俺は、何か忘れている事が無いか
必死で考えた。
「…んー、無い、多分…。」
俺は、心の中でそう割り切った。…ここで
こんなに考えて思い出せないなら、何か
あったとしても、そんなに重要な事では
無いだろう。…そう考える事にした。
「では、歴史博物館から出ましょう。そして、
準備を整え、リ・クエスト村から、次の街へ
と向かいましょう。」
リプラは、歩きながらそう言った。
「…せっかくだから、手頃な依頼も受けて
行きましょう。」
リムさんは、俺たちの方を向いて、そう言った。
「…うっ、手頃な依頼……。」
「…………。」
カラリは、その言葉を聞いて明らかに表情が
変わった。…俺も、少し顔に出ているような
気がする。
…手頃な依頼は、トラウマしかない。
…いや、さすがにもう一度スライムに関する
依頼を受けるという事はしないが、必要
以上に警戒する事になるだろう。
…まあ、今回はセクタもいることだし、
仕事が、あの集団に関係あるものかは、
わかるとは思うが。
「…どうしたの?」
「い、いや、なんでもない大丈夫…行こう行こう!」
俺は、心配そうな顔をするリムさんに、
そう言って、カンパニーの方へ歩き始めた。
「…そう?」
リムさんや、皆も、カンパニーの方へ歩き始めた。
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「…で、結局受けた依頼だけど…何これ。」
俺は、何かの商品を試しに使うという依頼を
受けた。俺は今、何かの商品を目に着けている。
いや、何かと言っても、これは目の前のものが
何かを見分けられる機械らしいが、どう見ても
実験用ゴーグルにしか見えない。
「…これさっきも見たよね。…見た目だけだったら
さっきのアレと全く同じなんだけど…。」
俺はカラリの方を見てそう言った。
…目が合わない。
「…ね、そう思わない?」
セクタや、リムさん、ブロックさんとまで目が
合わなかった。
「…デザインは最悪ですね…。」
リプラは容赦なくそう言った。
「…まあ、ちょうど次の街の依頼が、
これしか無かったから…。試しに使って
みないと…。リプラ、何か出してー。」
「はい。」
俺がそう言うと、リプラは鉄菱を取り出した。
「…ここを押す、と。…お、何か分析し始めたぞ…
『分析結果 消波ブロック』は?消波ブロック!?」
…消波ブロックってあれだよな、海に置いてある…
テトラポッドの事だよな?
…いやまあ確かに形は似ていない事も無いけど、
大きさが違うと思うな…。
「…えー、別の候補、っと。…『分析結果 イカリ』
…イカリ…。」
イカリって、海のアレだよな。
…これって、海に関するものにしか対応して
いないのか…?
もう既にこの商品に欠陥を見つけてしまったが、
このままこれを使って大丈夫なのだろうか。
俺には、そんな不安が芽生えた。
「…リムさんと、ブロックさんは、どんな仕事を
受けたんですか?」
「…普通に、配達の仕事を受けたわ。」
「…配達?…でも、カンパニーにそんな依頼
無かったような…。」
「…当たり前よ、配達の仕事は、私に名指しで
来ている依頼だからね。」
「…名指し…!?」
「………………ああ、リムは、ある一定の地域では、
『見えない運び屋』…や、『瞬間運送』…と、
呼ばれているらしい。」
…『見えない運び屋』に、『瞬間運送』?
…そ、そんなに速いのか?
「…………まあ、見ていればわかる。」
ブロックさんは、落ち着いた様子で、そう
言った。
…見ていればわかる…。いったい、どういう風に
配送するのだろうか。
俺はそう思いながら、村の出口へ向かった。
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「…因みにこの門を抜けたら…次の目的地につくの?」
「ええ、その通りです。」
…また、あの瞬間移動なのか。
…しかし、まあ森を抜けるのはかなり大変
だったから、また何かを抜けなくてはならない、
とならなくて良かったかもしれない。
「…よし。」
俺は、ドキドキしながら、村の門を出ようとした。
「…すみません。」
「…え?」
…と、その瞬間、背の高い女の人から声を掛けら
れた。
「…やっぱり!勇者様ですよね!」
…そう言えば、俺、勇者だってバレないように
変装していたんだった。
…というか、よく気づいたな!前髪をギリギリ
まで前に持って来て、謎の商品のゴーグルまで
付けているのに…。
「アア、イエ、チガイマスヨー、ヨク、
ニテルッテイワレマス。ユウシャサマハ、
モット、メダツカッコウヲシテイルト
オモイマスノデー、デワー。」
俺はそう言って、急いで村を出ようとした。
「…いや、でも、そちらのアンドロイドは、
確か、リプラ………」
「アッアー!ニテマスヨネ!ユウシャサマニ
アコガレタノデ、チョットニテルノニシタン
デス!ワァオ、ミンナナカーマ、グッバイ
デワデワー!!!」
俺は、これ以上会話すると、確実にバレる
と思い、そう女の人に言い残し、ダッシュで
村を抜けた。
「あっ…!ちょっと!」
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「…まずい、バレたよな、まずい…。」
俺は、次の街に着いてからも、そうぶつぶつと
呟いていた。
「…取り敢えず、ここをすぐ離れた方が
いい気がする…。」
「ツイト様!」
「はぁ、はぁ、ちょ、ちょっと待っ…。」
俺がダッシュで次の街へ入った後に、
皆が追いかけて来た。…セクタだけは
息を切らしている。
「…皆!今すぐここから離れよう!…きっと、
俺がここにいるって情報が、いつかは
広がる…。…だから、すぐに別の場所へ…。」
「…『ダズリング』!」
俺が焦っていると、リムさんは、そう
俺に魔法を使った。
「…えっ!?何!?」
「…勇者さんとリプラさんを見た人に、幻惑を
見せる魔法をかけたわ。今、勇者さんは、
私達以外には他の人に見えるようになって
いるわ。…ごめんなさいね、でも、あまり
長く持たないから、すぐには使えなかったの。
…因みに魔法がかかっている状態だと、
カンパニーで仕事を受けられないから、
注意してね。」
「…なるほど…。」
「今の内に、変装用具を買っておいた方が
いいわ。私は、その間に配達をして、かけた
魔法が切れたと思ったら、最後に魔力を
感じた場所に急ぐから、よろしくね。」
リムさんは、そう言ったかと思うと、パッと
目の前から消えた。
「おおあ!消えた!?…た、確かに見えない。
…確かに速い…。って、驚いてる場合じゃない
急いで変装の為のものを買わなきゃならないな…。
…うーん、ここから見た限りは…無いか?」
「…そうですね…。」
「…………。」
「この近くに、丁度よく服を等を売っている
場所があるようです。」
「本当に!?」
俺達が悩んでいると、リプラはそう言った。
「…よし、なら、そこに行こうか。」
「そうですね…。」
「…はあ、はあ、疲れた…。」
…こうして、俺達は、また、変装し直す
事となった。
今回も、読んで下さりありがとうございます!
主人公、忙しいですね。
これからもっと忙しくなります。
落ち着ける日は来るのでしょうか。
次回も良ければ読んでください!!