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導きの竜と魔石の国  作者: キャスパー
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共石の村を出発したラミアとウルベは、まずはシュルフトに立ち寄った。

シュルフトの店は、共石の村よりも品揃えも道具や武器の品質も良いということが、以前ラミアが訪れたときにわかっていた。道具屋に立ち寄り、旅に必要な物を買い揃えた後、二人は武器屋に向かった。

ラミアはソフィアに許可を得て作成したソラに魔結晶を渡すため、ウルベは武器を新調するためだ。


一年ぶりにあったソラは、ラミアとほぼ同じくらいの身長になっており、幼かった顔立ちが男らしく変わってきていた。もちろんラミアも、この一年で可愛らしかった顔立ちから綺麗な、女性らしい顔立ちへと変わりつつある。


「ラミア!久しぶり!待っていたぜ!」

ラミアの姿を見かけたソラが、駆け寄ってきた。きっとソラに尻尾がついていたら、ブンブンと振られていただろう。綺麗になったラミアを見て、ソラは軽く顔を赤らめた。


「ソラ、久しぶり。身長伸びたわねぇ。もうすぐ負けちゃうわ。」

ニコニコ笑いながら、でもやはり弟に接するような態度のラミアに、ソラは少し落胆するが、そんな気持ちを吹っ切って明るく話しかける。元気で前向きなのがソラの良いところだ。


「約束の品、持ってきたわよ。」

魔結晶はまだ人目にさらせない。

ラミアは、店内に他に客が無く、店主がウルベの相手をしているのを見計らって、そっとソラに渡した。

「ありがとう、ラミア。俺も、これを基にして、魔石を研究してみるよ。」

「頑張って。いつか、私にも武器を作ってね。」

ラミアの言葉に、ソラは目を輝かせた。

「ああ!必ず!」


ソラはラミアとの時間をもっと過ごしたがったが、急ぎの旅であるために時間をとることが出来ない。ラミアはソラに再訪を約束して、ウルベと共にシュルフトを出立した。


ノルデンにも立ち寄りたいラミアではあったが、まだアルド商会の脅威がある。シュルフトを後にした二人は、アルド商会の無さそうな小さな村で宿を取り、近くに小さな村が無いときは野宿で過ごした。



部屋に一人になったとき、また、野宿でウルベも寝てしまった後。静けさが訪れると、ラミアの頭に浮かんでくることがあった。

(こういう形で王都に行くことになるとは思わなかった。・・・きっと、カーディにも会うわね。)


カーディラスに会いたい。とても会いたいが、会ったらまたきっと恋する気持ちが蘇ってきてしまう。

カーディラスと北の森で過ごした日々から二年。ノルデンで会ってから一年以上が経過して、ようやく、良い想い出として、穏やかな心で思い出すことが出来るようになったのに、会ったら、またその後に切なく胸が締め付けられる日々を過ごすことになるだろう。

段々と王都に近づけば近づくほど。ラミアの心は強く揺れ動くのだった。




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