第4話 『勇者にならなくて良かったー』
俺は今ギルド長室にいる。
そして、凄い問い詰められている。
「あんたミミックをどれくらいたおしたんだい。」
「100から先は覚えていない。」
「じゃあギルドカードみせな。」
「わかった。」
ギルドカードをギルド長がいじると、なんかゲームのウィンドウみたいなのが出てきた。
そしてそこにはこう書かれていた。
モンスターを倒した数
ミミック:200000000
「「え?」」
2人とも硬直した。
20億.....倒し過ぎだろ.....
「おいお前これどうやって倒した?」
「えっと、スキルです。」
「そんなチートみたいなスキルもっているのか?」
「はい。」
「ちょっと見せてみろ。」
「あ、はい。」
俺は回収先をインベントリに設定せずに机を解体した。
「.....はぁ⁉︎」
そこから次の日の朝まで問い詰められて続けられた。
「つまりこういうことだな。お前は消費なし、クールタイム無しのチートスキルを使って、
20億ものミミックを倒して、あの湧き洞窟を制覇したということか。化物だな。」
「そうですね。」
「よし、お前にいいクエストをやる。」
「嫌です。」
「は?」
「もう金に困ることはないので。」
「やらなかったら、そっちの人と呼ばれている騎士団長を呼んで
お前を襲わせるぞ。そういえばさっき届いた情報だが、
団長の被害者リストに、勇者の名がのったらしいぞ。」
だからさっき職員が来て耳打ちした時に、なんとも言えない顔をしていたのか。
てか勇者ならなくて良かったー。マジ危なかった。
「ところでそのクエストだが、『魔王討伐』である。」
「はぁ?」
「なぜなら、あの団長のせいで勇者の戦意が喪失したらしい。」
「でもなんで俺が?」
「お前20億ものミミック倒しただろ。しかも数時間で。だからお前だ。ほら、これが地図だ。」
「わかったよ。行けばいいんだろ。」
連は物凄くめんどくさそうに魔王討伐へと魔王城に向けて出発した。
時は少し遡り、輝之は.....
いつものように訓練をして、
晩飯を食べ風呂を上がった時のことである。
「ほんとにこれ着るの嫌だなー。」
ふと、着替のように用意されてる伝説の装備の横を見ると、普通の服が置いてあった。
「あ、あれを着たい!!」
輝之は物凄くこの普通の服を着たい衝動にかられていた。
服はシンプルな無地のTシャツと半パンである。
ただの寝巻きに過ぎないが、輝之にとっては憧れる服であった。
あれを一度でいいから着たい‼︎
1分だけでも。いや、10秒。1秒でも着たい‼︎
周りに誰もいないな.....
一瞬ならバレないだろう
やっと鎧以外のものに袖をとおせt.....
「ついに鎧以外のものに袖を通したな‼︎
伝説の装備以外を着たらどうなるか言っただろう?」
じゅるり.....
「お前の新しい扉を開いてやる‼︎」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
こうして輝之は後に1週間程部屋に引きこもり、戦意を完璧に失ってしまったが、
団長曰く、
「あいつの扉は開かれた‼︎あと1カ月もすれば、完璧に目覚めるだろう‼︎」
と供述していた。
そして現代に戻る。
蓮は、魔王討伐のため、魔王城の前まで来ていた。
蓮はミミックのボスを倒した後に、いろいろと能力が上がっていた。
山下 蓮
レベル:1
体力:9999
筋力:9999
魔力:9999
知力:9999
精神力:9999
速さ:9999
運:9999
称号:底辺、知識の塊、初心者ハンター→上級者ハンター、おれらの仲間、湧き洞窟の所有者、化物
スキル:異世界言語理解、解体、融合、解説、鑑定,液状化、気配探知、コピー、擬態→同化、
ワープ→転移、自動回復、嫉妬魔法適性
魔法:エクスプロージョン
仲間:モモ(スライム)
同化:擬態の進化。目の前にいてもそれが普通だと思ってしまい、ちょっとした透明人間体験ができる。
転移:行ったことがある、なし関係なく、そこにすぐに行ける。
自動回復:その名の通り。自動で体力、魔力、HPが回復する。
嫉妬魔法適性:嫉妬に関した魔法の魔力消費が減り、威力が増す。
ツッコミどころ満載だ
全ステータス9999でレベル1とかやべえ.....
ついに、チートステータスになった(のかな?)
そして蓮は転移を使って、魔王城に着いたのだ。
しかし転移は1人にしか使えないから、モモには留守番してもらった。
「なんかデカくて攻略するの面倒だなー。あ、そうだ。こういう時にあのスキル」
『解体』
建物の素材や中にあった宝などが全てインベントリに入り、
モンスターなどが何か叫びながら落ちていってる。
凄くシュールだな.....
すると、目の前に如何にも魔王みたいなのが現れた。
「キサマがこれをやったのか?」
「ああ。そうだが。」
「今まで悪さしてすいませんでした‼︎‼︎どうか命だけは勘弁して下さい‼︎‼︎」
急に謝られた.....
なんか数秒前と、全く変わってるんだが.....
ちょっと、リアクションに困るんだが.....
「いやぁ、ギルドで討伐してこいって言われたんですがねぇ.....」
「そこをなんとか‼︎‼︎ペットにでも、奴隷にでもなりますんで‼︎‼︎」
「うーん..............じゃあ仲間になってよ。」
「わかりましたぁぁ‼︎‼︎せっかくですから今の名前を捨てるので、新しい名前をつけて下さい‼︎‼︎」
「んー..............じゃあサタンを更に短くして、サンってのはどう?」
「自分にはもったいくらい、いい名前です‼︎‼︎」
すると、ステータスに何か表示された。
新しい仲間:サン(魔王)
なんか本当にすごいな.....
『魔王城を攻略しました。スキルや経験値が付きます。」
攻略(解体しただけ)完了!あとでギルドに報告しに行かないと。
そして蓮のステータスはこうなった。
山下 蓮
レベル:1
体力:10520
筋力:10300
魔力:10630
知力:10460
精神力:10710
速さ:10670
運:10250
称号:底辺→頂点、知識の塊、上級者ハンター、おれらの仲間、湧き洞窟の所有者、化物、魔王城攻略者、
スキル:異世界言語理解、解体、融合、破壊、解説、鑑定,液状化、気配探知、コピー、同化、
転移→転移(複数可)、自動回復、嫉妬魔法適性
魔法:エクスプロージョン
仲間:モモ(スライム)、サン(魔王)
称号・・・
頂点:この世界で一番強い者の証
魔王城攻略者:魔王城を攻略した証
スキル・・・
転移(複数可):複数を転移させることが出来る。
破壊:魔王を超えた者に送られる、破壊神の力
魔王すげぇ.....
「サンってステータス9999だったんだ.....」
「はい‼︎‼︎蓮の兄貴にはかないませんけどね‼︎‼︎」
「兄貴はやめてくれ。」
「わかりました‼︎‼︎蓮さん‼︎‼︎」
こうしてサンが仲間になった。
遂に輝之ネタキャラ化完了です‼︎
あと、10000字突破です‼︎
できれば感想などもよろしくお願いします‼︎