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南の森へと足を踏み入れます

二巻作業が終わりました!

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/770648/blogkey/2228092/

なんとかこちらも、短くても時間を作って更新していこうと思いますので、よろしくお願いします!

 リンデさんと外に出る。

 姉貴は今、城下街へと買い物に出ている。後から合流するだろう。


 両親と因縁のあったデーモン。

 やはり悪鬼帝国の本拠地は、両親がハンナのネクロマンシーで話していたとおりの内容だったらしい。

 マーレさんがそれを聞いて、南へと攻め入る準備をしているのは知っていた。

 しびれをきらしたのか、向こうからこちらへ攻め入る気のようだ。


 なるほど。では相手をしなくてはな。


「レオン、頼む」

「わかった」


 僕はレオンから物理と魔法の両方の強化魔法を受けると、マーレさんの後を追った。


 -


 相手はどうやら森を使って散開しているとのこと。なのでこちらも、部隊を分ける方向で考えるようだ。

 村にはカールさんとビルギットさんが待機をしている、あの二人が守りの方向でいてくれるのなら、きっと大丈夫だろう。


 姉貴が単独で剣も魔法も強いことと、レオンとの組み合わせでどんな局面も乗り切れることを考えて(そして恐らく姉貴とレオン双方の希望もあって)、二人がペアに。

 そのため、レオンは姉貴待ちで村に待機。


 僕とリンデさんの方にユーリアがつくことになった。

 公国での活躍は報告している、マーレさんが僕とユーリアの組み合わせを良さそうだと判断したようだ。


 リンデさんは、ユーリアをじ〜〜〜っと見つめて、それに対してユーリアはちょっと首をすくめていたけど……役に立つということで了承。


 一番強いクラーラさんがどういう方向で活躍するかは気になったけど、話によると魔人王国に救援を出すらしい。


「魔人王国が攻められる可能性は低いですし、もし攻められても強い者に待機を命じています。しかしこの村がやられるわけにはいかない。これは私の願いでもあります。だから、この村に残りの『時空塔騎士団』を呼んでもらいました」


 残りの時空塔騎士団全員!

 一体どんなメンバーなのか、気になる。

 きっとマーレさんが信頼しているメンバーなのだ、とてつもなく有能だろう。


 同時に、そこまでこの村を大切に考えてくれているマーレさんに、心から感謝をした。


 -


 南の森に入り、強化した魔矢で溢れ出る魔物を撃っていく。

 オーガロードが出てきた。確かに、南の森からデーモンが現れるんだな。

 ……こいつと同じ個体ではないとは分かっている。だけど、両親はこの南の森から現れたオーガロードにやられた。

 ある意味、仇そのものである。


「よーし、私がやりますよ!」

「いえ、リンデさん。僕に任せてください」

「えっ?」


 僕はオーガロードに向かって、弓矢を引き絞る。


「フッ!」


 僕が魔矢を射る。どれぐらいの威力になるか分からなかったけど、オーガロードの肩が吹き飛んだ。

 ……やはり、かなり強くなっている。


「ちょっと前までは、こんなことになるなんて信じられなかったな」


 自分の魔矢の威力。

 未だにハイエルフの技と言われてもピンとこないけど、でもそのとおりというぐらいの強さだった。

 自分で使っていると、使っていない状態がどういう状態か思い出せないぐらいには使い慣れている。

 習慣化しているからだろう。

 突然強くなったような気もするけど、魔矢が誰でも使えるわけではないと聞いた。

 なら、この威力も自分の能力としては妥当なのかもしれない。


「それにしても……」


 僕がもう一度、魔矢を相手の膝に向かって撃つ。

 あまり吹き飛ばすと、胸の部分の肉とか、おいしいところがなくなるんだよな。

 って、完全に初期の食い意地張ってるリンデさんみたいなこと考えてた。


「……僕も相当、人間離れしてきている気がする」


 本当に強いのは、レオンの強化魔法というのは分かっている。

 分かっているけど、それはそれとして。


「強い攻撃が出来るって、やっぱり気持ちいいな」


 もう一撃、最後は顔に撃つ。相手はそれを防ぐこともできず、顔を吹き飛ばす。

 七年前の弱かった自分に決別だ。


「キマイラを相手に出来た以上はこれぐらい可能だと思っていた。……しかし自分でも驚くけど、本当に余裕だな」

「————す、すごいですライさんっ!」

「むぐっ……!」


 そんな、ちょっと人類平均レベルから数段飛ばしで強化された僕も、リンデさんからの抱きつきには弱いのであった。

 リンデさん、自分のことのように喜んでくれるのは嬉しいですが、苦しいです。


 しかし、この活躍もレオンの強化魔法があってこそだ。

 事前にユーリアも強化魔法を使えると聞いているけど、さすがにレオンほどではないらしい。

 なるべく慎重に行こう。


 僕はユーリアに「強化魔法が切れたら頼むよ」と言って頭を撫でて、少し照れた様子の彼女を見ながら森を進んでいった。

改めまして、一巻を買っていただいた皆さん、ありがとうございまいした!

出版社様の意向でヒロインの設定を変えたので、出すまでは受け入れられるか非常に怖々としていたのですが、完全に駄目ということはなく両方読んでいただいた方も沢山いらっしゃるようで安心しています。

たくさんのtwitterでの感想、Amazonレビュー、他レビューサイト、更にはファンレターもいただきました、はがきのファンレターとか初めてだったのでびっくりしました……!


自分一人で店舗を回って、動画も作って連日自分で宣伝して、こちらも更新して……それでもまだまだ、自分一人でできることの限界を感じます。

もしよろしければ、皆様から評価がいただければ大きな力になります。

私もこの作品を頑張って完結まで持っていきたいです、よろしくお願いします!

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