「366日花言葉140字小説 5月・前期」
5月1日【さくら草/若い時代と悲しみ】
この胸の痛み、苦しみ、辛い思い出、その全てが糧となるのかな?僕の心に刻まれた傷の数だけ僕は君に優しくなれるのかな?いつか君と出逢う日まで、繰り返される孤独と悲しみを、僕は恨んだりしない。希望は必ずあると信じているから。
5月2日【きんぽうげ/子供らしさ】
子供の僕には本当の幸せなんて判らない。君は僕を偽善者だと罵るだろう。実際、僕は自分勝手な想いを君にぶつけているだけなのかもしれない。それは優しさでも愛でも何でもないのかもしれない。それでも僕は君と君の世界、僕らの世界の幸せを祈っている。
5月3日【たんぽぽ/思わせぶり】
僕の中には怪物がいる。僕自身の性格は僕自身が作り上げたものだから、それは本当の僕じゃない。張りぼての作り物。綺麗な言葉で心を飾り自分を誤魔化している。自分の本音を見失っている。そしてそれは僕の気がつかないところで怪物へと成長しているんだ。
5月4日【いちご/尊重と愛情】
恋に溺れ寂しさに沈む僕を君が救い上げてくれた。明日に迷い進むべき道を踏み外していた僕を君が導いてくれた。僕らは完璧なんかじゃない。お互いに傷つけ罵りあうことだってある。それでも僕らは共に一つの灯りを頼りに進んでいる。繋いだ手に未来を感じて。
5月5日【すずらん/繊細】
この気持ちをどんな言葉に置き換えたらいいのか迷ってしまう。僕の気持ちはいつも心の中に埋もれ溜まってゆく。それが僕の狭い心から溢れだした時、それは言葉を越え時を越え、山を越え海を越え、空を越えやがて天に還る。それが僕の祈り。いつか僕も天に還る。
5月6日【あらせいとう/永遠の美】
選択肢はいつも二つある。明日を生きるか今日ここで最期を迎えるか。僕は全てを捨てて明日を生きよう。もう誰も恨んだりはしない。悲しい過去も辛い思い出も時の河に流してしまった。何も望まず何も求めず、今の僕に出来ることを精一杯する。それで幸せ。
5月7日【いちご(葉)/愛と尊敬】
恋の花はやがて青い実となる。でも焦っては駄目だと君が教えてくれた。本当の恋は真っ赤に熟れた甘い香りの苺と同じ。それを二人で分け合えば幸せになれる。君は微笑みながら僕にそう言った。僕は信じて待ち続ける。この花はいつか恋から愛へ変わるのだと。
5月8日【すいれん/清純な心】
残された手鏡に自分の顔を写す。鏡の中の僕は今でも君の知っている僕だろうか。月日が経っても曇ることのない鏡はまるで君の心の様。君の心に僕の心を映しては僕は僕の明日を探してる。君のいない部屋、君のいない時間、君のいない明日。鏡の中の僕が微笑む。
5月9日【やえざくら/しとやか】
僕は君の顔も名前も知らない。それでも僕は君の存在を信じている。君を待ち続けている。春が終わるたびに君を想うんだ。僕は一人だけど独りじゃない。いつか君と街ですれ違った時、僕らはきっとお互いに気づくはず。僕はその日のためにいつも笑顔でいる。
5月10日【花しょうぶ/優雅な心】
貴女が僕を導くのです。僕の中に眠る何かを貴女が目覚めさせるのです。僕が僕を律することができるのは、僕が僕らしくいられるのは、全て貴女の導きに拠るもの。いつか僕は貴女のもとを離れます。それでも僕が僕でいる限り貴女は僕の中に居続けるのです。
5月11日【りんご/誘惑】
この世の全てを手に入れることができたとしても、君がいなきゃ意味がない。君の全てを手に入れることができたとしても、君の愛がなきゃ意味がない。だから僕は悪魔の契約に全く興味がないんだ。君に愛されることで僕は僕でいられる。だから何も迷ったりはしない。
5月12日【ライラック/愛の芽生え】
僕は一生懸命に『普通』を演じている。誰も傷つけないように誰からも傷つけられないように。でも君と出逢って僕の『普通』は音をたてて崩れていった。全身を焦がす熱い衝動に心が壊れていく。だからこの想いが狂気に変わる前に僕は僕にさよならを言う。
5月13日【さんざし/唯一の恋】
偶然を必然に変えるのは小さな勇気。待っているだけでは何も変わらない。信じなければ何も始まらない。裏切られて傷ついてそれでも前に進むから僕らは変わっていける。偶然の出逢いが恋になって愛へと成長する。それは勇気と信じる力の賜物だと僕は知った。
5月14日【おだまき/勝利の誓い】
僕の笑顔と優しさを何も言わず黙って受け止めてくれる君が好き。僕の笑顔は悲しみの裏返し。僕の優しさは淋しさの反動。僕は笑顔を絶やさず歩き続ける。君への優しさがいつか本当の優しさに変わる時がくると信じて。この苦しみも哀しみも全てが糧となる。
5月15日【忘れな草/真実の愛】
嘘が嫌いなんだ。だから結果的に僕はいつも真実を求めてしまう。それは求め続けなければ決して得られることはない。その過程で他人の重荷や苦労を背負い込むことだってある。人には知らなくても良いことがあるのかもしれない。それでも僕は嘘が嫌いなんだ。




