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第7話 決行の朝日を血によって迎えよ!


 翌朝のこと、俺ハルクトは老人の言いつけで、昨日の会社に努める事務員のいるであろう窓際を見上げた。


 「あーあ。 とうとう朝になっちゃったな。 いいのか? あのじいさん、本気らしいぞ。」


 「ええ。 フレクシスワールドに入れるのは結構だけど、ちょっとでも変なまねをしたら撃退する準備はできてるから、大丈夫よ。」


 俺の隣にはごく普通の格好をした長髪のラズリがいた。


 わけのわからないままこの怪しい組織に入ってしまったが、今考えれば彼女と朝から二人きりというのは気まずい。


 「あ、あのさ。 俺、寒いから自販機でコーヒー買ってくるけど…何か飲みたいもんある?」


 「へ? あ、えっと…。 じゃあ、紅茶…。」


 少し顔を赤くしながら、ラズリはぎこちない言葉で俺にそう言った。


 俺は少しだけドキドキしてしまった。


 よく見ると、ごく普通とはいえ、朝日に揺れる黒いつややかな髪に、若干気品のある、それでいて華奢きゃしゃな体つきがあどけなさの残る顔に別れを告げられずにいる姿は、俺にとってかなり目をくものだった。


 「な、何よ…。」


 いけない。


 彼女に思わぬ気を遣わせてしまったようだと俺は悟り、弁明の言葉を述べようとした。


 「フレクシスが我に告げたのです! 純潔なる乙女よ! したたる肉汁を、一滴残らず火事で焦げ付いたプールの底に溜めたときにできる、脂ぎった腫瘍しゅようがうごめく精神世界を築いたとき、大いなる災厄を克服し勝利せし者が、その可憐なる雛鳥ひなどりをまるで寿命がつきたはずのネクロマンサーにも見放された、ぜえぜえと無様な荒い息をする有権者のごとくさらうであろうと!」


 「吹っ飛べ!」


 いつの間にか横にいたゼノムスが、彼女のこぶしによって星になった。


 「朝から元気なことで結構ですね。」


 振り向くと老人と、その横にあの経理課の事務員が立っていた。


 そして、この経理事務員が、なぜいまだに窓際であろうかということを、俺は知ることになるのだった。


 

 なんか異様に汚い言葉も混じっているようですが、気にしない気にしない。食べながらパソコンで小説を読もうとしているお行儀の悪い人がいないことを祈っています。というか、仮にそれをやるとしても食べにくいし、特に私が以前やってたのですが、クロワッサンだともうどうしようもなく掃除が大変…でした!生食用のタラコよりしつこいと思います。(さすがにそっちはまだやってないけど。やる気もないし。)

 「『この小説はまだ絶滅しないと作者が考えているために』…これ以降はなろうの文章とつなげてください…。」

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