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第4話 降臨するがよい、そのやせた胸板とともに!


 「さて、これからお前に与えられし使命を伝えよう。」


 老人の言う、自称ヴァルケレネスの泉であるはずの河川敷に一人ぽつんと立たされて、俺はただ待ち続けた。


 朝が来るのを。


 「お主には、これから数々のダメになってしまった有権者に的確なアドヴァイスをしてもらい、やつらを我々の仲間に引き入れてもらいたいのだ。」


 いまいち話が見えてこなかった。


 当然だが、俺はさっきまでゲーセンで遊んでいて、突如として連れて行かれたのだから。


 「あ、あの、一体なんなんですか? あんたら何者?」


 「我々は主神を奉るフレクシスワールドを構築するために神より召喚されし使徒。」


 「じゃなくて、どうして俺がこんなことしなくちゃいけないんだよ。 それになんだよ、有権者って。」


 すると、そばに立っていたゼノムスが口を開いた。


 「我々は、生きる希望を失った英霊たちを見つけ、希望あふれる大地を創造し、ともに生存してゆく使命を負っております。 どうか、ご協力を。」


 なるほど、と俺は妙に納得してしまった。


 つまりは国で抱えきれない悩める子羊の皆様方を救出する何かの事業をやっているのだろう、と。


 しかし、その鎧がちと怪しい。


 せっかくやるのならもっとそれなりにふさわしい格好をして、キチンと社会に沿ったやり方をしてもよいのではないだろうかと、思ったのだが…。


 「あの、もっとまじめにやったら? 酔っ払いと間違われるよ?」


 「…ふはははははははは!!!!!!」


 老人は鋭く言い返した。


 「酔っぱらっているのではない。 神に従属することこそが、われらが光のすべてなのだ。」


 どうやら相当この老人はイッてしまっているようだった。


 「ところでお前の名であるが、われらが主神フレクシスのささやきがさきほど聞こえた。 やはり、今日からハヤトではなく、ハルクトと名乗るのだ。 良いな?」


 明らかに即興のそれっぽい名前を付けられてしまった。


 普段生活する分には全く問題ないだろう。


 だが…。


 「いい加減なこと言ってんじゃないわよーーーーーっ!!!!!!」


 突如として聞こえてきたのは、俺と同じくらいの歳の女性の声だった。



 題名の割に至ってシンプルですねーまだおわりませんよ~。

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