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第23話 むほほっという笑いで娘をあざけるのだ!


 老人がスイッチを押した瞬間、それは見事に炸裂して、見事に空へとのびてゆく。


 火薬の中に詰まっていたのは、今にも上空に打ち上げられた圧力でちぎれそうなラーメンだった。


 「ふはははははは! フレクシスの復活にふさわしい見事な眺めじゃ!」


 「この太い麺のごとく、今年もしなやかに生きるのだ! 無様なる有権者どもよ!」


 ゼノムスも一緒になって老人の口調をまねして得意げになっている。


 こんなもののために俺は何を必死になっていたのだろうと、あえて勝利したメイゲスを見た。


 「君、何感動しちゃってんの?」


 メイゲスは大きく目を見開いて、まるでこの世の救世主が現れたかのように、まばたきすらしなかった。


 そして、口を開いた。


 「何味だよ、あれ…。」


 突っ込むべきところはそこなのか、というより、気は確かか、と俺は思った。


 「よくぞ聞いたあ! 主神の教会の尖塔に三日間干したベーコンを練りこんだ、スペシャルスモークじゃ!」


 「わけわかんないこと言ってんじゃないわよーーーーー!」


 老人もラーメンのように空高く天へと召された。


 「もう。 こんなの全然うれしくないわよ。」


 「でも、俺は勝負に勝ったぞ?」


 メイゲスはあくまで勝負は勝負だ、とあえて内容までは問わないつもりのようだ。


 内心、まじめな内容でなかったら彼も黙るしかないだろうと思っていた俺は焦った。


 ほかに反論すべき言葉が見つからない。


 「い、いいわ…。」


 ラズリの言葉がとげのように俺の胸に突き刺さった。


 「でも、まじめな勝負じゃなかったんだから、私も真面目にあんたのこと、考えないから…。」


 メイゲスの顔がみるみる焦燥にかられたものに変化していく。


 「俺の頑張りを認めないっていうのか? ふ、不公平だ。」


 「不公平じゃないわ。 だって、ハルクトとあんたじゃ、運動能力の差がありすぎるもの。 そもそも、こんな勝負、最初から不公平だったの。 ハルクトだって、その現実に立ち向かったんだから、あんたも先輩として、一度くらい理不尽に耐えたっていいんじゃない?」


 メイゲスは言葉もなく、立ち尽くすしかなかった。


 だが、一度だけ笑うと彼女に笑いかけて言い放った。


 「わかった。 君がハルクトを好きだという気持ちは分かったよ。 俺も先輩として、うまくいくかどうか、影でお手並み拝見と行こうか。」


 ラズリの顔が真っ赤になって、うつむいた。


 「ば、ばっかじゃないの。」


 「ふはははははははは! ばっかじゃないのお? 今のラズリの反応は実にレアじゃ! 主神もさぞお喜びに―」


 「主神と寝てろーーーーーー!」


 老人がふっとぶと同時に、また無様度センサーに反応が出た。


 

 このご時世だからこそ、たまに高級品を拝みに行きたくなるときってありません?嗜好品が昔から大好きなので、私の性格は財布にとって死神も同然です。しかし煉獄のカマは持っていないため、ご安心を…。

 「そばの行列で横入りされて気分がなえてもこの小説は…

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