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第21話 より多くの民家に魂の安らぎを捧げよ!


 「ちょっと、喧嘩はやめなさいよ、あんたたち!」


 たがいににらみあい、一歩もひかない俺たちを見て、ラズリが心配そうに見つめている。


 「むむっ! 『それ』に反応が出たぞ! しかも発生源はおぬしたちじゃ!」


 「なるほど。 お互いにお嬢様をかけて、どちらかが無様な思いをするのですね。」


 老人がにやりと笑った。


 これは面白いことになってきそうじゃ、という不吉な笑いだった。


 「この際、すっきりするんじゃないですか? どちらかが勝てば、もう片方はあきらめがつくわけですし…。」


 ロフィロイも一緒になってはやしたてた。


 「よし。 では、今から二人に主神の試練をさずける!」


 ばばっと、俺とメイゲスが老人に向き合った。


 あきらめなどつくわけがない。


 毎日幸せそうにくっついているカップルを、悔しそうに指をくわえて見ているなど、耐えられたものではないだけに、二人とも真剣だった。


 「試練の内容は…ずばり、『主神の施し』じゃ!」


 「複数の民家により多くのプレゼントを届けたほうが勝ちという、あれですね。」


 いや、そこは素直にサンタとか、クリスマスとか、使おうよ、もう終わっているけど…。


 「なっ! あれはプレゼントというより、不審物でしょう!」


 こんなことをして、ラズリが喜ぶはずがない。


 俺はきっと何かに焦っていたんだと思い直して、やっぱりやめようと言おうとしたが…。


 「やっぱり、俺…。」


 「俺はやりますよ、首長! 彼女は俺のものですよ! このメイゲスの力をお見せしましょう!」


 「おお! すばらしいぞメイゲス! 主神も味方しておるぞ!」


 やばい。


 こういう本気の人たちが目の前にいると、もう引き下がろうとしている自分が情けなくて仕方がなくなってくる。


 「わかりました! 受けて立ちましょう! 俺だって負けませんよ!」


 

 ついに20話を突破! 別に話数が多ければイイってわけじゃないけど…。それにしてもよく続くな~。無事にこの小説も年を越せそうです。

 「なんかこのセリフも、なかなか思いつかなくなってきたけどこの小説は…

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