Humming Heaven~俺の日常~
「東~」
「お、斎志。あ、こんにちわ社長」
「久しぶりだね、東くん」
俺の隣に居る男が社長の桜庭雪祢だ。俺がみた中で、1番最悪な男。
そして目の前の男が府桐東。通訳で雪祢の海外出張によくついて来ている。
「社長、この後の会議ですが」
「やだ。」
「息子さんに嫌われますよ」
「来飛はいいや~別に。」
「居酒屋建設の話無しにしますからね」
「それはこまる!!!」
「・・・・煩いよ、二人とも」
「「由高」」
こいつは良桐栖由高。東の異母兄弟で二重人格者の携帯(ほら、昔はでかいし電話しずらいからさ)嫌いの方向音痴の大学生。良桐栖なんて俺の苗字とか、府桐並にない苗字だ。あ、俺、潮瑞斎志。
いつくしい、じゃないし、齋氏、でもないから
「いっちゃん?」
「・・・・・あぁ、申し訳ありません、社長。」
「由高、どしたの?」
なんて聞いてるあの人は、随分と子供だ。
「由高が、」
「・・・あれ、由遥?」
由遥は二人目で、由高とは逆に、方向音痴ではないし携帯嫌いでもない。
「で、由高がどした?」
「・・大学、行きたくないって」
「はぁ?」
「まぁ、由高は桜庭に就職決まってるからねぇ。」
「勝手にまた決めたのかお前は!」
「うん葛がオッケーしてくれたからね。」
「斑屋め・・・・まぁ、それは後にして、由遥、東、社長、会議行きますよ。」
社長をおいてあるきだす俺。
「ちょ、待ってよいっちゃん!」
そんな感じの、不運で普通な俺目線の、なんの変哲もない日常である。