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3話 空を飛ぶ

生命活動の略が生活だと思っている。……いつかこれを名言にするんだぁ

「てめぇ、俺をバカにしてんのか‼」


隣の席から怒声が響く。いつもの俺なら小言をいうが今回はこいつの反応が正しい。不知火が言っていることは訳すとお前らは力不足だからいれてやんないよ。というものだ。誰だって人からバカにされていい気持ちなはずない。さらに――。


「お前は精鋭だっていうがほとんど女じゃねーか。なにが精鋭だ、仲良しグループを作っただけじゃねーか‼」


そう、精鋭と呼ばれているグループの男女比は一対九。さっきのハルトしか男がいない。この世に男女差はない。だからこのことがおかしいという訳じゃない。おかしいのは初めてあったはずの人間もいる中、ほとんど女しか選ばないのがおかしいのだ。


(かけるにしか分からないドヤ顔 byレイ)


「文句を言わないでって言ったよね?あなただって手を挙げたじゃない。それに、私は見る目はある。今ここにいる十人がこのクラスの精鋭よ。」


(俺にしか判断できないドヤ顔 byレイ)


「てんめぇー‼」


(後で泣かされるドヤ顔 byレイ)


「そこまでだ。もう時間はないため今から闘技場に移動する。話し合いはクラス対抗戦の後だ。」


どうやらもうそんなに時間が経っていたらしい。先生は外に出るよう誘導する。


「しかし、負けるにしてもそっちにもリーダーはいるわね。……じゃあ、アンタお願いね。」


顎に手を当てて考えていた不知火はそう言って俺の肩を叩いた。


なぜに俺に爆弾処理を頼むのだろう。俺がこいつらを制御すんの?と絶望していると、最初に怒声を上げた男が不知火に訪ねる。


「最後に質問なんだが、なんでそいつが精鋭なんだっ。」


「さっきも言ったけど私は見る目はあるの、その結果彼が優秀だと思ったそれだけよ。」



***


「糞が‼」


そう言って控室の椅子を蹴り上げる男。俺たちはクラス対抗戦のため、控室へと移動していた。そして着いた瞬間これである。俺たちが着くころには第一試合は終わり、Aクラスの精鋭たちは勝利を収めていた。この時間からしておそらく……いや相手は俺たちと同じ作戦をとっている。精鋭たちはそんな俺たちのような者達に勝ったのだろう。


「イラついているところ悪いが俺がリーダーな以上、作戦を決めたいんだが?」


改めて見て思ったのが精鋭たちが美少女しかいないなか、こちらの男女は失礼だがモブ顔が多い。不知火は見る目があると言っていたが、おそらく見た目で決めたのだろうことがわかる。まあ、俺も情報がなかったら似たようなことをしそうなため、強くは言えないが。


「ちっ、俺はお前をリーダーだと認めた覚えはないぞ。」


「そうか、……お前の名はなんだ。」


「あぁ、赤城司だがそれがなんだよ‼」


「じゃあ司、俺をリーダーと認めないならだれをリーダーにしたいんだ?」


それは、と言い司が辺りを見回すがしばらくした後、下唇を噛む。こいつも第一印象で決めたのだろうが、リーダーぽい人を見つけれなかった。しっかしこいつ見た目は不良なくせに妙に利口だな。と俺は司の評価を改めた。


「反論はないようだな。じゃあ作戦を言う前に土系統の魔法を使う奴はいるか?」


そう問いかけると二人の男女が手を挙げた。俺は内心ガッツポーズを決めた後、作戦を伝える。


「いいか、俺の作戦は皆が活躍できる作戦だ。しっかり聞けよ。」


第二試合は終わり次はおれ達の番。さあ、やるぞ。



***



「ほ、本当にこんな作戦でいいのか?」


闘技場に入場した俺たちは試合開始のホイッスルを待つ中、司が不安げに聞いてくる。その言葉は少し震えており、心なしか顔もこわばっている。


「ああ、この作戦どうりやってくれたらいい。」


こんなことを言っているが、実は俺も緊張していたりする。何せこんな大衆の中、戦うのは初めてなんだ。緊張しないほうがおかしい。そんなこともつかの間、実況の人が話し始めた。


『さあ、第三試合がいよいよはじまるにゃ。実況は三年放送委員、猫崎がお送りするにゃん。さあ、東コーナーは一年Cクラス。西コーナーは一年Aクラスにゃ。情報がないためこれ以上盛り上げられないにゃあが、試合は待ってくれないにゃ‼』


すると審判が旗をゆっくりと上げた。それだけで辺りがシーンと静かになった。そして……


『スタートにゃ‼』


という声と同時に旗を振り下ろした。


「やれっ‼」


俺は作戦の合図を出す。すると土魔法使いが半径十メートルの円を半分にした土台を足場に作る。相手は警戒しているのか完成を待っていてくれている。その間俺は胡坐をかきその土台に座る。そしてそれは一分もかからずに土台は完成した。後は俺の仕事だ。


『にゃにをしているAクラス。この謎の行動にCクラスは動けにゃい!!』


しかし、いつまでも待ってくれるはずがなく三人がこちらに来るがもう遅い。俺の魔法は重力魔法。十人がのった土台の重力を操作して――


『な、なんにゃこれ……』


空中に持ち上げる。


しかと見よこれが天空にたたずむラ〇ュタだ。

読みにくい所もあると思いますが言います。

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