表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/15

第9話 こそこそ


 看病をしている間に昔の夢を見ました。


「ねぇ、あいちゃん、まいちゃん、みいちゃん。この薬草便利だよ。収集した方が良いよ!」

「本当。すぐ回復するわ」

「こんな序盤で? 最終戦用のアイテムがバグってるみたいな数値」

「製作スタッフのミスかしら」


 懐かしい夢です。


 でも、今の状況のヒントになりそうですよね。


 狙ったような内容だったので、女神様がアフターフォローでもしているんでしょうか。


 起きた私は、薬草に詳しい大人に、聞きに来ました。





 やはり、この世界にはどんな傷や病気にも効く、薬があるらしいです。


 それは、エコー万能薬という物です。


 けれど、エコー万能薬に使われる薬草は珍しくて、なかなか手に入らないようです。


 この世界の人達は皆、薬を手に入れるのには、かなり苦労しているようでした。


「それなのに、この里の近くにはあるのよね」


 しかし何とも珍しい事に、獣使いの里の付近では、数年に一度、たまに素材が見つかったりする事があります。


 険しい崖によく生えているらしいので、行ける人は限られてくるらしいですが。


 でも、もしかしたら、崖の近くでも見つけられるかもしれません。


 そう思った私は、そんな珍しい薬草を探しに行く事にしました。


 危ないからこっそり一人で、朝早くに出発する予定だったんですが、町の外に出た時に「お嬢、内緒でいくつもり? 仲間外れはいやだから俺も一緒につれてってよ」と、アリオに見つかってしまいました。


「嫌だっていっても、心配だからついてくよ」

「しょうがないです」


 人懐こい性格のアリオだけど、頑固な所もある彼は駄目と言っても、こっそりついてくるでしょう。

 危ない目にはあわせたくなかったけれど、渋々承諾しました。


 見つかってしまった以上つれていくしかありません。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ