表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/85

015


目を冷ますと朝靄に包まれていた。昨夜の狼も俺の隣で寝ている。目の前に半透明のパネルが浮かび上がっていた。


「ルーテミス様より新たな異能力を授かりました。また、それに伴いステータスを確認できるようになりました。至急ステータスを確認してください。」


うん?ステータスを確認しろって、どうやれば良いんだ?


とりあえず良くあるパターンで行ってみるか。頭の中で「ステータス」と念じるとパネルの表示が変わった。


氏名:タカ(本名:富丘貴教・本名は神の加護にて隠蔽中)


種族:人間


性別:男


年齢:14(ただし肉体は23歳当時の状態を再現)


職業

・山屋

・採取者

・川漁師

・ブッシュクラフター


称号

・転生者 (神の加護にて隠蔽中)

・神の愛し子

・森に愛されし者

・川に愛されし者

・魔獣を愛す者


異能力 (チート・神の加護にて隠蔽中)

・自動翻訳

・神眼

・収納

・転移

・異世界ショッピング

・ポーション作成←New!

・全状態異常完全無効←New!

・身体強化←New!

・魔獣使役←New!


技能 (スキル)

・気配察知

・索敵

・隠形

・治療

・徒手格闘

・ナイフ格闘

・射撃

・狙撃

・狩猟

・釣漁

・解体

・料理

・採取


ん?んん?ちょっとまって、祝福が多すぎやしませんかルーテミス様?こんなにサービスしてもらったら逆に申し訳ないんですが。


しかも年齢が14歳って、30以上も若返ってますが。


ま、まあ、今更どうにもならんのだろうし、乳幼児として産まれ変わるよりは良かった・・・のか?ええい、悩んでもしょうがない、受け入れよう。


職業と称号はここまでのサヴァイバル生活から得たのだろうな。


てか、別に魔獣を愛してないし(笑)。ちょっとだけ愛でただけだし(笑)。


技能はサバゲーやルアー&フライフィッシング、柔道、剣道、少林寺拳法などの前世の経験からだろう。


ナイフ格闘はネット動画で研究しながら密かに練習してたからだな。


採取はタケノコやタランボの芽などの山菜採りから来てるんだろうし、料理はそのままだな。


治療は救命講習の経験からか。


いやいや、それはそうとしてチート盛り盛りになっちゃったよ。


これ、至高神デミウルゴス様に贔屓が過ぎると怒られませんかルーテミス様?そんな心配をしながら新らしく増えた異能力を確認していく。



ポーション作成


・怪我治療ポーション


・病気治療ポーション


・状態異常回復ポーション


・体力回復ポーション


・魔力回復ポーション


の5種類のポーションを作成できる。


ランクはS、A、B、Cの4ランク。


作成数はランクごとに異なり、Sは1日5本、Aは1日10本、Bは1日20本、Cは1日40本作成できる。


ポーションの種類毎ではなくランク毎の作成数となるので注意が必要。


作成可能数は午前零時を持ってクリアされ、繰り越しはできない。



怪我治療ポーションの効能は以下の通り


・Cは直接薬液が触れるあらゆる外傷を治療できる


・Bは直接薬液が触れられない内蔵破裂や骨折などの体内の損傷も治療できる


・Aは外傷的な四肢欠損などの重篤な損傷を治療できる。また、失った血液と体力も回復する。但し、生まれついての欠損や欠損状態で患部の状態が固定してしまった部位については治療できない


・Sは死亡状態にないあらゆる怪我や生まれついての身体欠損、欠損状態で固定された部位を完全に治療できる。また、完全な健康状態まで体力を回復する



病気治療ポーションの効能は以下の通り


・Cは致死性の低い一般的なウイルス性の病気を治療できる


・Bはインフルエンザなどの致死性の高い病気を治療できる


・Aは癌や脳腫瘍などの治療不可能な病気を治療し、体力を回復する


・Sは先天性の遺伝子異常などの病気も完全に治療し、完全な健康状態まで体力を回復する



状態異常回復ポーションの効能は以下の通り


・Cは毒や麻痺など一般的な状態異常を回復できる


・Bは魅了などの精神的状態異常を回復できる


・Aは呪術による状態異常を回復できる


・Sは石化や魔獣化などを含めたあらゆる状態異常を完全に治療できる



体力回復ポーションの効能は以下の通り


・Cは失われた体力を25%回復し、疲労を軽減する


・Bは失われた体力を50%回復し、疲労を軽減する


・Aは失われた体力を100%回復し、疲労を軽減する


・Sは失われた体力を300%回復し、一時的なドーピング効果を発揮して身体能力を3倍まで倍増させる。但し、使用限度は1日2回まで。それ以上は肉体への負担が大きく、一週間ほど動けなくなる



魔力回復ポーションの効能は以下の通り


・Cは失われた魔力を25%回復し、疲労を軽減する


・Bは失われた魔力を50%回復し、疲労を軽減する


・Aは失われた魔力を100%回復し、疲労を軽減する


・Sは失われた魔力を300%回復し、一時的なドーピング効果を発揮して思考能力と魔法効率を上げ、普段は使えないレベルの魔法も行使できるようになる。但し、使用限度は1日2回まで。それ以上は肉体への負担が大きく、一週間ほど動けなくなる



・・・・ルーテミス様ー!やり過ぎ!やり過ぎです!絶対デミウルゴス様に怒られますよー!今のうちに取り消したほうが良いですよー!聴こえてますかー⁈


当然返事があるはずもない。


こんなすごい能力うっかり使えんぞ。ちなみにこの世界のポーションはどのくらいの効能なんだろう?と考えると神眼さんから回答が。


「現在リアースで製作可能なのは怪我治療、病気治療、状態異常回復、体力回復、魔力回復、全てC級ポーションと同等の物のみ。そのためポーションに等級は付けられていない。しかも効能にばらつきがあり、効果の低い物も存在する。


ちなみに魔法ならB級の効能と同じレベルまで対応できるが、一国に一人いるかいないかのレベルで、該当の魔法を使える者は聖人や聖女と呼ばれている。」


ご丁寧にありがとうございます。いやいや、マジでコレはヤバいでしょ。こんなの自分以外に使えねえぞ。うわー、肝に銘じておこう。


とりあえず収納にポーションと言うフォルダーを作る。


1日ごとに上限まで作成できるなら、使う使わないは別として作っとかなきゃ勿体無い。


Sポーションは各1本ずつ作成可能なので、まずは怪我治療Sを作ってみる。


「怪我治療Sポーション作成」


と念じるとポンっという感じで手の中に細いガラス瓶のような物が現れた。


試験管状でコルクのような木製の栓がされている。


そして中に入っているポーションは、蛍光オレンジ色に眩しく光り輝いていた。まるでサイリウムのようだ。


「うっわー、コレはマジでヤバいわ。絶対人前に出せねえ。気をつけよう。」


速攻で収納する。病気治療Sは蛍光グリーン色、状態異常回復Sは蛍光ブルー色、体力回復ポーションは蛍光イエロー色、魔力回復ポーションは蛍光ピンク色だった。


Aポーションは光り輝いてはいないがやはり蛍光色、Bポーションは蛍光色ではない濃い色、野菜ジュースみたいな見た目。Cポーションは色が透ける状態で、ドリンク剤やジュースみたいな見た目だった。


ちなみに複数作成可能なポーションは最大数まで纏めて作ることが出来た。


「怪我治療Aポーション2本作成」と念じると2本現れるし、「病気治療Cポーション8本作成」と念じると8本出た。


ただし片手の掌では乗せきれないので、予め両手を合わせて広げておく必要がある。


今日作成可能な上限まで各ポーションを均等に作成、収納したので次のチートを確認する。



全状態異常完全無効


・薬物、肉体干渉、精神干渉、魔術、呪術と言ったあらゆる方法によりもたらされる全ての状態異常を受け付けず完全に無効化する。



これは毒を盛られても、どんな揺れる船に乗っても、サキュバスやヴァンパイア(が存在するなら)に魅了されても、スリープやパラライズなどの魔法を受けても、カースのような呪いを受けても、全て無効化できる、と言うわけですな?神眼さん?


「富丘さんの考える通り。なお、各状態単独の状態異常耐性は存在するが、富丘さんのように全状態の状態異常を完全に無効化できる能力を持つ者は存在しない。」


・・・・ま、まあ、これは表面上で分かる能力じゃないから、大丈夫だな。大丈夫だよね?大丈夫な事にしよう。うん、ここまで来たら開き直りが大切。さ、次だ次。



身体強化


・使用時点での肉体能力を最大100倍まで強化できる。全身の強化はもとより、任意の特定部位の能力だけを強化させる事も可能。なお、強化に伴い負担がかかる部位には自動的に同等の強化がかかる。



これはあれか、ジャンプ力やパンチ力を強化したら、それに伴い全身の筋肉や骨格も自動で強化されるわけか。


これは便利だね。特に銃を使うときは視力の強化が出来ればオープンサイトでの遠距離狙撃も可能になるし、全身強化も同時にすれば銃の反動も楽に受け止められるわけだ。


これは俺にとって最高のチートだね。ただ、100倍強化は想像するのも恐ろしいので最大強化はしないでおこう。さ、次。



魔獣使役


・魔獣を何らかの方法で屈服させ、あるいは心を通い合わせた上で、使役者に使役される事を認めさせ、使役者が魔獣に名前を与えて、魔獣がそれを受け入れれば従魔として使役する事ができる。


・魔獣によっては使役を受け入れず抵抗して、最終的に死を選ぶ事もある。


・従魔となった魔獣は知能が上がり、使役者と念話で会話し意思疎通できるようになる。


なお、リアースにはテイムと言う技能があり、動物を使役し命令に従わせる事ができるテイマーと言う職業も存在するが、あくまで動物のみで魔獣を使役できる者は存在しない。


また、テイマーは使役動物に対して簡単な命令を下して従わせることはできるが、複雑な命令や念話による会話、細やかな意思疎通はできない。


また、テイムの技能を習得する事なく、生まれつき動物と心を通わせる事のできる者が一定数存在し、その一部は魔獣と心を通わす事も可能。



・・・・風の谷の少女かよ!と言うツッコミはさておき、これまた大層な能力だこと。


普通のテイマーは動物しかテイムできないけど、俺は魔獣もテイムできるってことなのね。んじゃここで寝ている一角狼もテイムできるのかな?


てか、魔獣と心を通わせる事ができるなら、テイムだって出来るんじゃないのか?


まあそれはさておき、こいつが目を覚ましたら試してみるか。


でも、そもそも魔獣って魔力に飲まれて凶暴化した元動物なんだよね?そんな魔獣に使役を受け入れるような知能があるのかな?


「魔獣にも段階がある。


取り込まれた魔力によって肉体的変化を起こしただけの低級魔獣、固有の魔法を扱えるようになる中級魔獣、複数の魔法を使い熟し、言語を操り会話が可能になる上級魔獣、自我を失い破壊衝動に飲み込まれ、爆発的な魔力を放出し周囲のあらゆる物を破壊しながら、命が尽きるまで暴れ回る厄災級魔獣。


上級魔獣までは従魔として使役可能。上級魔獣一匹で一国の軍隊に匹敵する力を持つと言われる。


300年前に厄災級魔獣と呼ばれたブラックドラゴンが現れた時は、100人の魔術師による集団高等魔法により大きなダメージを与えて動きを止め、100人の戦士により止めを刺して倒した。


なお、止めを刺した直後にブラックドラゴンの体内に残った魔力が炎となって奔流し、屍体を焼き尽くし灰も残らなかった。」


神眼さん、説明ありがとう。うーむ、魔獣ってやっぱりヤヴァい生き物なのね。ちなみに一角狼は低級だったよね?どのくらいの強さなのかな?


「単体の一角狼は討伐対象レベルCとなる。これは動物なら森林狼5頭前後の群れか単体の熊、魔獣ならハイオークやオーガと同じ脅威レベルになる。


単体の一角狼を単独で討伐するなら、冒険者ならマスター級以上、騎士団員なら中隊長以上の実力が必要となる。」


んー、この辺は冒険者の等級による力の目安を教えてもらわないと理解できんな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ