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帝都立・ロンバルディア学園 天然クラスメイトと忍べない忍びの記者

更新です。

いつもいつもすいません。


前回は番外編ですいません。


今年の目標は、この作品を完結させること、です。

 一方その頃、イヴ達はというと絶賛着替え中。


「それにしても、この制服はもの凄く着づらいわね…。」


「それについては同感なのじゃ。」


 デザインは良いと思うわ。でも複雑過ぎるこの服は一体何のためにあると言うのかしら…。


「でも可愛いでしょ?」


「それは、まぁ、そうね。デザインは本当に良いと思うわ、でもそれをもってしても余りあるほどの面倒臭さがあるのよね…。」


 私の言葉に苦笑いする女子生徒。こんな子居たかしら…。

 覚えていないのは当然だろう。何せ、此方の自己紹介の後すぐに連れ出されたのだから。


「そう言えば、貴女、名前を聞いていなかったわね。」


「あ、うん。私はアメリだよ。」


 それにしても、この学園はある意味逞しいというか何というか…。


「まぁ、それくらいで無いと、ね。」


「うん?なんか言った?」


「いいえ、こっちの話よ。さっさと着替えてしまいましょう、アメリ。」


「うん!。」


 それにしても、元気な子ね。

 悪戦苦闘しながら制服を身に纏い更衣室を後にするイヴとライゼルカたち。ちゃっかりアメリが入っているのはご愛嬌だろう。


 廊下中央を歩くイヴは威風堂々という言葉を体現したかの様な歩き方だった。他の生徒が思わず道を開けるほどであった。


「お、おい、あの子誰だよ?」


「俺が知るかよ!。それにしても、何て言うか、カッコいいな!。」


「可愛いかったけど、雰囲気がキリッとした感じでカッコ良かったな。」


「ぶっちゃけ、生徒会長より生徒会長ッポい感じだったな!」


「見た目はちんまいけど…。」


 その一言に一斉に首を縦に振ったのは言うまでもない。



 さて、取り敢えず教室へ向かいましょうか。

 それにしても、ここにもというか何というか…。やはり男子学生はどの世界でも紳士(へんたい)なのだろうかと内心悩むイヴ。


「どうしたものかしらね…。」


 この帝国に少なくとも1年は滞在しなければならないと思われるのに、こんな事では先が思いやられるわね。

 今の姿であの視線なのだから、いろいろと躾け(調教)が必要なのだろう。


「アメリ、ここの男子生徒もあんなの(へんたい)ばっかなの?」


「あはは、まぁ、あんなもんだよ。男の子って。」


 確かに、思い返してみると日本の男子生徒もあんな感じだった。仕方がない事なのかと少し諦めが入る。あまり度が過ぎると灸を据えるとしよう。


 まだあの頃は朧げながらと言うのが正しいのだけれど…。


 そんなことを思いながら、イヴたちは教室へと戻って行くのだった。




◇◇◇◇◇  ◇◇◇◇◇


「さてさて、黒髪ロングは目立つっスね〜」


 おやおや、視点が私になったっスか。良いでしょう、自己紹介しましょう!。


「謎の美少女こと、新聞部のスハラ・クシャベルっス!」


 カメラ目線でキリッとキメるっス!。

 私は今回の転校生と新任の教師についての謎を暴く為に今は情報収集してるっス!。


「ぬわ、そんなこと言ってたら見失ったっス〜!」


 ダッシュで追いかけるっス!。こう見えて身体能力はなかなかっスよ!。

 コーナーは鋭角に曲がるっス!


「ぬおっ!?」


 あっぶないっす!。飛び出しは禁止っスよ!。

 あ、私は別っスけどね!。


「さっきからちょろちょろとなんなの?」


 おっふ、ちんまくて可愛い娘が!。

 ぐふふ、かーえーのぅ、かーえーのぅ!。


「人の話を聞け!」


「ぬごふっ!」


 おおぅ、強烈な一撃っスね…。思わず口から虹色の滝が出そうだったっスよ。


「おぉぅ、女子にあるまじき威力っスね…。」


「話を聞かないのが悪い。」


「お、おっしゃるとおりで…。」


 これはヤバすぎる。気で軽減したはずなのにコレとか、どんだけ馬鹿力っスか。

 これは計算外っスね。


「さて、どんな思惑があるかは分からないけれど、私に敵対する意味をよく考えてから喋りなさい。」


「う、ウッス。」


 ここは従っておくしかないっスね。


「そう。」


 おっふ、女帝様がにこやかに笑ってるっス。今だけはその笑みは向けられたくないっス〜!

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