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帝都立・ロンバルディア学園 その5

更新です。


読んで下さる方々、ブックマークして下さっている方々

感謝感謝です。



 さてさて、面倒な極悪マジックアイテムの効果を吹き飛ばしつつさらにお手製マジックアイテムでサーチングを始めます。


「見つけた?」


「大体の検討くらいかな?。」


「何処のどいつ?」


「帝国貴族。」


「名前は?」


「……、ハバタルって貴族。この人、どうやら他にも色々やってるみたいだね…。」


 あ、見る見るうちにイヴの髪が紅くなってます。まぁでも、流石にこれは擁護出来ませんし寧ろ此処まで厄介な事をしているんですから責任は必要ですよね。


「ちょっと行ってくる。」


「まぁ、こういう事は早めの方が良いけど…。場所、分かる?」


 これは止めれそうにないですね。そういう時は好きにさせましょう!うん、それが一番です!。


「やり過ぎないようにね?」


「善処はする、が、確約はできないわね…。」


 そう言った瞬間にイヴは、搔き消えました。というより、ボクがまだ追えないだけなんですけれど。

 そもそも無理だよ、あんなスピード…。凡人が目で追えるわけないじゃん!。


「頭が、イタイですわ…。」


「あまり動かない方がいいよ、今はね。」


「いったい何が?」


 凄いですね、この状態で現状把握に努めますか。身体は怠いでしょうに…。さすがと言ったところですね、マレフィアさん。


「大丈夫ですよ。今は何も考えず、今はお休みなさい。」


 ボクがそう言うと、マレフィアさんは眼を蕩けさせゆっくりと瞼を閉じました。

 それにしても、許せませんね。こんな事をするなんて…。


「頼んだよ、イヴ。」




◇◇◇◇◇ Side Eve ◇◇◇◇◇



 魔力波形は感知している。何処にいるかも手に取るように解るし、問題ない。


「逃れられると思っているのなら、滑稽ね。座標サーチ、固有波形エーテル、確認。」


 魔力で作り出したワームホールを通り、首謀者であるハバタルの元へと飛ぶ。一瞬で背後に現れた私に数秒遅れで気付き振り返るハバタル。


「何者だ、貴様は…。」


「名乗ったところで意味はないわ。お前は此処で死ぬのだから。」


「貴様、人ではないな?」


「それは身体のことを言っているの?。」


「シッ!?」


 ハバタルは目にも留まらぬ速さで得物を振り回し、私の生命を刈り取ろうとしているが生憎と私は狩る側・・・なので避けるのは容易だ。


「クソッ!?。当たらんだと!?」


「さて、時間もない事だしさっさと終わらせるわよ。純粋なエーテルは因果律に干渉するわ」


「な、なにを…!」


「虚空の彼方に消え去りなさい。」


 純エーテルを圧縮し、莫大な力が、魔力の奔流と言う名の暴力が、世界を、地面を、ハバタルを襲い始める。

 だがそれは、まだほんの一部であるのは言うまでもない。


「エーテライト・クラスター。」


 最早直に当たる必要はない。片手で打ち出した高圧縮エーテル弾は周囲を虚空へと巻き込みながら突き進んでいく。無限に吸い込むブラックホールの様な感覚で。


「ひっ!?、ぎゃあアァァァァァァッ!?」


 爆発に巻き込まれない様に、ワームホールを通りさっさと脱出する。自分で放っておいてなんだが、あんな無茶苦茶なモノに巻き込まれたらたまったものではない。


 貴族の屋敷があった所は抉れ、周りも見るも無惨な状態だった。


「SRWは色々とオモシロ技は出来るものの、他への被害が甚大ね…。でも、これならあの仮面野郎と互角にやり合えるかしら…。」


 下手するとこの星が無くなりそうで怖いけれど…。


 後日、謎の爆発によって帝国貴族の一人と屋敷にいた使用人を含め数十人が跡形も無く消え去り、帝国内は騒ぎになったという。

 そして、何かを感じ取ったユウリは『これは負けられん』とネタ技に走った挙句、山を消し飛ばしたのはまた別の話である。


「一先ず帰らないとね。」


 移動用ワームホールを使い、あっという間に帰る。

 いきなり現れた私に驚きの表情一つ見せないあの娘がちょっと恨めしい。少しは驚いてくれるといいのに…。


「…ただいま。」


「おかえり。手加減、した?」


 そっと顔を背ける。手加減?なにそれ美味しいの?って感じに吹き飛ばした。むしろ消し飛ばした。うん、この事は黙っていよう。あの娘、怒ると怖いし…。


「やり過ぎは駄目だよ?」


「分かってるわ。」


「ホントかな〜?」


 絶対言えない。屋敷ごと消し飛ばしたとか言ったら絶対折檻だわ…。

 ブルリと身体が震えた。別に怖いからじゃ、無いんだから…。


「うん?何か隠してるかな〜?」


「べ、別に?。」


 冷や汗がタラタラと内心で流れているが、ここはポーカーフェイスよ。じゃないと私のこれからが、終わる!。

 周りが気を失っているとは言え、いつ眼が覚めるか分からない。


 私はそうして何とか誤魔化し通すのだった…。

ユ「フッフッフッ、遂に手を出したわね!SRWに!」

イ「…ウザ。」

ユ「んごふっ!?」

リ「ん?SRWってなに?」

ユ「ぐ、いいわ教えて」

イ「行きなさい!紅覇龍!」

ユ「ぶべらっ!」

イ「貴女は知らなくていいわ。」

リ「むぅ、仲間外れ…。」


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