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いや、ボクは遠慮しときますね。

一月以上ぶりの更新です。


すいません。

色々あって更新出来なかったんですよ。

でも、次はもっと早く更新していきますよ、たぶん。

 ジャミンゴさんって貴族の方が何やらボクの一人称に対して苦情を言ってきました。

 しょうがないじゃないですか、馴れ親しんだ一人称なんですもん!。


「はぁ、一人称が何か問題なんですか?」


「それはそうだろう!。淑女はそれ相応の話し方があるのだ!」


「そうなんですか…。堅苦しい国ですね。ボクには似合わない様なんで、帰らせてもらってもいいですか?。」


 流石にちょっと気分が悪くなります。まぁ、ボクよりも周りがかなりヤバいですけどね。

 イヴが殺気と鋭い視線をビリビリと飛ばしながら不機嫌さを露わにしています。


「それは困るな。君には学園の教師を頼みたいと思っていたんだ。」


 リュークさんがボクに向かってそう言いますが、そうなんですよねぇ。国からの依頼なんで断れないんですよねぇ。


「えぇ、それは分かってはいるんですけれどね。でも、あちらの方が認めてはくれないみたいですよ?」


「ジャミンゴ卿、彼女の何が気に喰わないのだ?。なに、遠慮はいらんから言ってみろ。」


 そう言いながらも、リュークさんの雰囲気は『変な事言ったらどうなるか分かっているな?』と言ってますけれど…。


「うぐ、それは…。」


 正直帰って良いですか?って言いたいんですけど…。

 でもどうしましょうか、このままでは面倒な事になりかねませんし。


「ほんと、そこの男はこのリーンの何が気に喰わないのかしら?」


「なに?」


「あら?、頭だけじゃなく、耳まで悪いのかしら、この男は。」


「き、貴様!、この私を侮辱するのか!」


「ふふふ、ジャミンゴ殿?。侮辱する気、ではなく、しているのよ?。貴方は本当に残念な頭をしていらっしゃるのね?」


 うわー、アレフナーガさんも容赦ないですよ…。

 これは収集がつかない気がしますね。


「ク、小娘と蛇女の分際で!」


 悪態をつくジャミンゴさん。それにしても、イヴを小娘って…。ちょっとイラッとしましたよ。


「こ、言葉遣いや、所作が淑女らしからぬと言っておるのだ!。私が自ら立派な淑女として教育してやろう!。」


「えっ?、いや、ボクは遠慮しておきますね。そういうの庶民には必要ありませんので。」


 すぐさま断った。だって何されるか分かったものではないから。しかもあの人、身体に纏わり付く様な視線をネットリと送ってくるんです!正直気持ち悪いです!。


「ジャミンゴ卿、そもそも彼女は貴族ではない。貴族の常識を全ての人に当てはめるのはナンセンスだ。」


「ですが、此処は謁見の間でもあります!。それ相応のマナーは必要でしょう!。」


「確かにそうだな。それがもし彼女自身が王族に会いたいと言った場合には、だがな。」


「…と、申しますと?」


「彼女の場合は、こちらから会いたい(・・・・・・・・・)と言ったのだよ。」


 その言葉に絶句するジャミンゴさん。顔が青くなってますが、大丈夫ですか?。


「先ほども少し話した通り、彼女、リーン・ファンテ嬢には我が帝国の学園講師の依頼を申し出た。知っての通り、学園には我が妹も通っているのだが…。これがまたトラブルメーカーでな。その鼻っ柱も折って貰いたいと思っている。」


 リュークさんの言葉に笑いが少し出た。貴族の人たちの間でも有名なのでしょう。


「どうだろうか?。受けては貰えないだろうか?。」


「ご期待に添えるかは解りかねますが、ご依頼ということなのでお引き受けいたしますよ。」


「そうか、それは良かった。」


「ですが、学園では例え王族であろうとも一生徒として扱いますのでその点はご了承頂けますか?」


「無論だよ。気にしないでバッキバキに妹の鼻っ柱を叩き折ってくれ。」


 その日ボク達は王城で一晩泊まり、学園へと向かうのでした。

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