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いざ、帝都へ!

遅くなりました!

読んでくれたら幸いです。


感想や評価など良ければしてやって下さい。


 いささか無粋とは思いつつも、どこでも行けるドアを取り出し潜っていく。

 目の前には圧巻の城壁がそびえ立っていた。石材を積み上げた城壁は芸術的で、ある種帝国の力を示しているようだった。


「ふむ、中々壊しがいのありそうな城壁だのぅ。」

「壊しちゃダメだからね!」


 ライゼルカの物騒な発言に、思わずツッコミを入れた。


「そういえば、中に入るには身分証がいるんじゃないかのぅ?」

「この国の通貨も持ってないよね〜。」


 どこでも行けるドアの弊害かも知れないです。

 どうしようか悩んでいるところに、イヴが袖を引っ張ってきます。


「どしたの?」

「アレフナーガから貰ったヤツは使えないかしら?」

「「それだ! (じゃ!)」」


 早速四次元巾着から、封印球を取り出します。

 透明の球体の中に、炎の様な模様が揺らめいています。


「でもこれって、どう使うの?」

「うむむ、謎じゃのぅ。」

「地面に叩きつける?」

『ダメですわ!』


 急にボクたち以外の声がして、ビクリと全員が身体を震わせます。

 いやいや、びっくりしない方がおかしいですよ!。


「えっと、アレフナーガさん?」

『えぇ、アレフナーガですわ。』


 封印球を通して聞こえてきたアレフナーガさんの声。透き通る様な声は間違えようがないですね。


「これってそんな使い方でよかったんだ。」

『そういえば、使い方を教えて差し上げておりませんでしたか?』

「えっと、はい。渡されただけでしたね。」

『それは申し訳ございませんわ。この封印球と私は繋がってますので、意志を持って語りかけるだけで良いですわ。もちろん、念じるだけでも大丈夫でしてよ。』


 相手は固定ですが、凄い便利アイテムですね。これは似た様なものが作れれば良いのですが…。


『それよりも、今はどちらにいらっしゃるのかしら?』

「それがですね、今、帝都の城壁まで来てるんですが何分帝国の通貨や身分証がないので入れないんですよ…。」


 事前準備が足りなかったですね、と一人ごちる。


『まあ!早速いらしたのね!。なら私が其処まで行きますわ!。因みに4箇所ある内のどこですの?』

「南門だと思います。ちょっと聞いてみますね。すいません、ここって南門ですかね?」

「あぁ、そうだよ。」


 聞いた結果をアレフナーガさんに伝えると、『すぐに行きますわ』と帰ってきたのでこのまま待つ事にしました。


「使い方は簡単そうね?」

「ああいった物は便利だのぅ。」

「同意、きっとリーンならもっとオシャンティなの作ってくれる、はず!。」


 何やらリファナも含め、無茶振りを始めてますね。

 流石に無理だと思うけどなぁ、錬金術だけじゃさ。


 そう思っていると、何やら入り口付近が騒がしくなってくる。ざわ、ざわってカ○ジとかですか?。

 いやいや、そんな事は置いておいて、何やら豪勢な馬車から誰か降りてきた様ですね。


「凄い馬車だね。」

「貴族かしらね?」

「貴族は嫌いだのぅ。」

「脂ギッシュ貴族じゃなければマシ。」


 まぁ、ボクを含めて貴族には良い印象はないよねぇ。

 そんなそんな言葉や不安をぶった斬る様に出てきたのはアレフナーガさんだった。


 それにしても、ブレませんね。真っ赤な馬車に金の装飾ですよ?。色んな意味で凄すぎる。


「あぁ、見つけましたわよ。皆さん、此方へいらっしゃいな。」


 アレフナーガさんはボクたちを見つけると、そんなことを言いながら手招きしていました。

 ボクたちがアレフナーガさんの元へ向かいます。何やら視線がバシバシと向けられるのがわかります。


「さぁ、馬車の中へ。」


 アレフナーガさんに言われるがまま、真っ赤な馬車に乗せられたのでした。

 中は空間拡張のエンチャントがされているのか広々としていました。


 感覚としては、軽自動車に乗ったら中はリムジンでした的な感じ。うん、地球じゃあり得ないですね。


 全員が乗り込むと、アレフナーガさんが御者の人へ合図をし進み始めました。

 走り出した馬車は恐ろしく振動が少なく、また軽快に進んでいきました。街中とあって、速度を其処まで出している訳ではない様ですがそれでも通常の馬車よりも出ている感じですね。


「この馬車、凄いですね。」

「でしょう?。自慢の馬車ですわ。この馬車は、錬金術師と多くの技術者が協力して作り上げた馬車なんですの。」


 アレフナーガさん曰く、帝国は錬金術を主体とした技術を推奨しているらしいです。その為、学園では戦士科、魔導師科、鍛冶科、錬金術師科、木工科などが特に人気の学科らしいです。


「はぁ〜、帝国は進んでいるんですね〜。」

「王国とは大違いね。」

「「確かに。」」

「聖王国から離れているのも一つの要因ですわ。」


 帝国は聖王国を物凄く嫌いらしいです。特に王太子の方が。


「仕方がありませんわ、聖王国の所為で各国の技術力が大幅に遅れていますもの。」


 アレフナーガ曰く、聖王国では錬金術は邪法との事。錬金術を聖王国で使用したら重罪らしいです。ボクは行けないですね、死にたくないですし。

 当然の如く、その話を聞いたウチの家の面々の反応は以下の様でした。


「さて、その聖王国とやらを更地にするのは何時にする?」

「ふむ、出来るだけ早い方が良かろうて。なんならユウリも呼んだら来るのではないか?」

「ん、戦力的には恐らく申し分ない。」

「シャン姉も参戦するはずよ。」

「ふむ、終わったな。」

「ん、でも、害悪しか生まない国は早々に潰すべき。」

「「「結論、さっさと必要数呼んで滅ぼすべし」」」


 もちろんその後できっちり叱っておきましたが。

 そんなコントのような事をしていたら、急に馬車が止まったので外を見るとそこは、お城の目の前だったのでした。


 ボクは放心しているとあれよあれよと言う間に、場内に拉致られていったのでした。

リ「帝国だね〜。」

イ「住みやすいか気になるわね。」

ラ「今回は依頼だからのぅ。」

リ「楽しみだね!」

イ「なんだかんだで色々ありすぎたからゆっくりしたいわ。」

イラ「「まぁ、無理よね (だのぅ)」」

リ「うん??」

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