お土産、配布中。
更新です。
ささやかながら、PV数が5万いってました。
少なくとも5万人の人が読んでくれていると言うだけで凄いですね!。
迷走したりするかもしれませんが、長い目で見てやってください。
「依頼内容は、学園の講師としてらしい。」
余りに変な依頼に本当に言葉が出ませんでした。そもそも、どこの学園なんですか?。
「いや、混乱するのは良くわかる。だが、この依頼は国の、それも帝国からだ。相手さんは断ってくれても良いと言ってくれてはいるが、正直な話ほぼ拒否権は無さそうな雰囲気だったよ…。」
何故帝国が?って気持ちが強いですけれどね。それもいきなりですし…。
「まぁ、帝国の方が技術が進んでいるしな…。正直な話、この国より帝国の方が住みやすいのは確かだ。」
「あなた、いっそのこと皆んなで移住します?」
「いやいや、酒場はどうするんですか?」
「それなんだがな、俺は小さい時は飯屋の店を持ちたいと思ってたんだよ。酒場じゃなくて、な。そう考えると一からやるのも良いかもな…。」
この夫婦は一体なにを言っているんだろうか…。今ある酒場を手放すと言っているんだけれど、生活とか大丈夫なのかな?。
「それに、実は蓄えもあるんだよ。」
もともと酒場は手放す気でいたのでしょうか、そんな事を言っています。
「ひとまず、依頼を受ける際は言ってくれ。此方から相手さんには連絡するからよ!。」
ニッカリ、そんな感じが似合いそうな笑顔でバッカスさんが言います。それと、我慢できなくなったのかリネットちゃんが目を輝かせながら急かしてきました。
「リーンお姉ちゃん、おみやげ!おみやげは!」
「はいはい、ちょっと待ってね。」
四次元巾着からぬいぐるみを取り出します。デフォルメされた犬のぬいぐるみです。チャームポイントは太眉ですね。カティアさんには香水と化粧水を、バッカスさんには金物屋で買った包丁セットとお酒を。
「お、おぉ! ありがとな! 大事にするぜ!。」
「リーンちゃん、イヴちゃん、ありがとうね。」
「お姉ちゃんたちありがとう!」
3人からお礼を貰いました。此方こそ、日頃お世話になっていますからね!。イヴは照れ臭いのか、顔を赤くしながら別の方向へ向けていました。
「それじゃあ、一先ず依頼の件は考えてみます。どちらにしろ、バッカスさんに伝えればいいんですよね?。」
「あぁ、そうしてくれ。」
とりあえず、お土産を渡すために先にクレメリアさんに会いに行くことにします。また汚れてなるんだろうなぁ、と思いながら錬金術師ギルドに向かいます。
「ほらほら、そこボサッと突っ立ってんじゃないよ!。後がつっかえてるだろ!さっさと捌きな!。」
目を疑うほどかつてないくらいの賑わいを見せる錬金術師ギルド。職員も忙しなく動き回り、納品する人でごった返していました。
「これは、すごいね。」
「あの馬鹿はどこにいるのかしら?」
「あはは、この状況だったら奥にあるかもね?」
「面倒ね…。ちょっといいかしら?」
「は、はい?。」
赤茶けた髪の色の女性にイヴが話しかけていた。
「悪いのだけれど、クレメリアを呼んでくれる?」
「え、えとと、お嬢さんは、ギルドマスターは大変忙しい方なの。だから、気軽には会えないのよ?」
「はぁ…。」
これ見よがしため息を吐くイヴ。その直後に目つきが鋭くなり、その視線に職員であろう女性はビクッとした。
「もう一度だけ言うわ。クレメリアを呼んできなさい。それとこれはお願いじゃないわ。命令よ…。……分かったらさっさと呼んできなさい。」
あまりの威圧感に女性の顔は青ざめ、そそくさと奥に引いていった。
「イヴ、ダメだよ?あんな冷たい言い方しちゃ。」
「……。リーン、私は怒っているの。見た目がこんなだからって子ども扱いするのはどうかと思うのよ…。自制が効いて良かったわ、思わず焼き殺してしまいそうになったもの。」
さらりと怖い事を言うイヴ。ホント、そこは常に自制が出来るようにしてほしいものですよ…。イヴや他のみんなは家族の事、特に何故かボクの事になると見境無くなる節がありますからね。
奥から髪をボサボサにしたクレメリアさんが出てくる。
「で、私に会いたいってヤツは?」
「あ、あちらの方です。」
女性職員が、クレメリアさんを連れて此方に戻ってくる。
「……誰?」
「リネットと違って人を見る目がやはり無いのね。そんな事ではいつか痛い目を見るわよ。」
イヴの辛辣な言い方に覚えがあるのか、ハッとした顔をした。
「…もしかして、イヴ?」
「もしかしなくてもそうよ。リーン、やっぱりコレにはお土産いらないんじゃ無いの?」
「そう言うわけにもいかないよ、こんにちはクレメリアさん。」
「えっ!? リーン? ちょちょっ!これどう言う事!」
「それくらい察しなさいよ…。」
相変わらずクレメリアさんには厳しいイヴです。とりあえず説明ですね。ちょっと人目が気になら話なので、クレメリアさんとボク達だけで話したいですね。
「えっと、とりあえず奥に行きませんか?」
「あ、ああ、そうだね。こっちへ。」
クレメリアさんと一緒にギルド内の一室、ギルドマスターの執務室へ行きます。少し離れていただけなのにこんなに人がいるなんて驚きでしたけど。
「執務室の散らかり具合は相変わらずなのね。」
「それを言われると辛いな。それで、これは一体どう言う事なの?」
「それなんですけど、やっとイヴの身体を創ることが出来ました。」
「ッ!?」
創るという事がどういう事なのかを理解しているであろうクレメリアさんは、驚愕していました。
「それって、ホムン…⁉︎。」
クレメリアさんが言葉を失った理由は、イヴの髪の色が紅く変色し、目つきが変わっていたからです。
「それ以上は口にしない事ね。この国ではホムンクルスなんて物が禁忌だってこと、分かっているんでしょう?。」
「そう、だな。うん、イヴの言う通りだわ。はぁ〜、ったくどうすんの?隠し通せる訳では無いでしょう?。」
盛大なため息を吐き、これからの事を聞いてきます。
「それなんですけれど、一度帝国へ行こうかと思いまして。」
「帝国へ?」
「何でも依頼があるそうなの、錬金術科の講師として。」
「それは…。リーンみたいな変な錬金術師に頼むとは…。余程人手不足なのだろうか?。」
「何気に酷いですよ!。」
「それは否定出来ないわ、何せ作っているモノがモノだから…。」
「だよなぁ。」
イヴとクレメリアさんがかなり失礼な事を言っているんだけれど、これはお土産いらないのかな?。
「ふーん、イヴはそんな事思ってたんだぁ?。今日の御飯からおかずを減らすね?。クレメリアさんはお土産いらないと言う事で良いですか?。」
「それは卑怯ではないか!?」
「そ、育ち盛りからおかずを減らすのはどうかと思うわ!?」
はぁ、とひと息ついてしまいます。何故にそんなに必死なんですか?。まさか本当にお土産無しにおかず削減と思ったんでしょうか?。
「冗談だよ、まったく…。」
一先ず四次元巾着を開き、クレメリアさん用のお土産を取り出します。エンチャントされたイヤリングですけれどね。
「これは、いいの?。」
「はい、これはクレメリアさん用のお土産ですから。」
「ありがとう、大事にするわ。」
そう言って早速つけています。うん、色合いやデザインもバッチリとクレメリアさんに合いますね!。
「後は、サイネリアとリルの所だけかしら?。」
「うん、そうだよ。」
「サイネリア、というと、あの貴族の?」
「たぶん、あのでっかい屋敷の所の娘さんですよ。」
「なら間違いないな。そうか、あのご令嬢を治療したのはリーンだったのか。」
一時期話題になっていたそうです。知らなかったですよ、それは…。
「さぁ、リーン、|クレメリア(馬鹿)を邪魔しちゃ悪いわ。早くサイネリア達の所に行きましょう。」
そう言ってイヴは催促します。まぁ、シャンティ姉さん達に相談事もあるし、少し急ぎましょうか。
「じゃあ、クレメリアさん。ボク達はサイネリアさんとリルちゃんのとこに行きますね。」
「あぁ、お土産ありがとう。あと、何か困った事があったら何でも言って。手伝える事があれば、全力で手伝うから。」
「はい、その時は相談しますね!。じゃあ、お邪魔しました。」
「では、失礼するわね。」
そう言ってボク達は、錬金術師ギルドを後にしサイネリアさんとリルちゃんの屋敷に向かうのでした。
ユ「お土産回長くない?、」
イ「仕方がないわ、作者に文才が無いのだから…。」
リ「そんな事言っちゃダメだよ。マッシュおじさんやバニングさんのことを忘れてるとしても!それでも3話かかるとしても!」
作「……( ´•ω•` )……。」
リーン以外全員「お前が一番ひでぇよ!」
リ「うわわ、ごめんなさい!」
作「。゜(゜´Д`゜)゜。」
ーー作者は教会に駆け込んだ。
修道女 (以下、修) 「さぁ、あなたの罪を吐き出しなさい。懺悔する事により、その罪は赦されるでしょう。」
作「すみません、マッシュおじさんとかバニングさん、ガチで忘れてました。思ったんです、登場人物多すぎませんか?って…。」
作「そしてあなたの名前はシスターで良いとさえ思ってしまいました…。」
修「あん!?」
シスターのつうこんのいちげき!
さくしゃはちからつきた。
おお、さくしゃよ
しんでしまうとはなにごとだ!




