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本気で創ります!

更新です!


読んで下さる方、ブクマして下さってる皆さん、ありがとうございます。

 ボクは今、非常に怒っていました。理由は簡単です、先程のフォルネウスという魔神に対してです。確かに強い事は認めますが、イヴより強いかというと疑問があります。


「そもそも身体の能力が違うんだから、差が出て当たり前……。そっか、身体か!。」


 中々イヴの身体に関してコンセプトが思い浮かびませんでしたが、決まりました。


 それは究極の身体を創ること。


「絶対に許さないよ、フォルネウス…。ボクの大事なイヴをあそこ迄傷つけたんだから、覚悟しておいてね…。」


(ねぇイヴ? フォルネウスにリベンジしたくない?)


『えっ?。』


(この身体じゃなくて、イヴの、貴女の身体で!)


『……たい。』


(うん?)


『もう一度、戦いたい!。次は、絶対に負けない! 負けたくない!!』


(分かった、だったらボクが創るよ。最高の、イヴの身体を。)


 思い立ったが吉日、早速行動します。先ずはどこでも行けるドアで工房に戻ります。必要な素材を確認し、今度は設備です。今現在の工房の設備では少し心許ないので、シャンティ姉さんを頼ります。


 ここでも、どこでも行けるドアが活躍します。ガチャリとドアを開けると、目の前にシャンティ姉さんがいました。


「あら? リーン? どうしたの?」


「シャンティ姉さん、この設備を導入したいの。お願いできない?」


「えっと、どれどれ?」


 あの世界では明らかにオーバーテクノロジーの塊。そのリストに目を通して行くと、シャンティ姉さんの顔が険しいものへと変ります。


「これ、どうするの?」


「イヴの身体を創るの。あの子に誰にも負けない身体を、ボクが。」


「そっか、その後はどうするの?」


「良ければシャンティ姉さんが廃棄してくれると助かるけど。」


「それならいいかな。設備の廃棄は私が責任持ってするよ。それにしても、何があったの?」


 ボクは、シャンティ姉さんにイヴが負けた事や魔神のフォルネウスが出た事を説明しました。この身体ではイヴの全力が出せない事や、イヴ本人の身体を創る事を前から決めていた事を話しました。


「じゃあ、工房に戻るね。色々とやらなきゃいけない事が多いから…。」


「えぇ、準備が整ったらすぐに向かうわね。」


 そんなやりとりの後、工房に戻り今度は武器作りです。

 ミスリルとオリハルコンの複合合金を創ります。次に、エンチャントで各属性耐性と火属性吸収を付け、その複合合金を小手へと加工する。


 更に機構として、マナサイクルサーキットを組み込みます。そして極め付けが、この間戴いた真なる焔の封印球の中の紋章である、真なる焔の紋章を解析し創り上げます。この時、オリジナルを遥かに超えてしまいましたがそこは目を瞑ります。


 手の甲に位置する部分にこの紋章を組み込み、さらに防御機構で覆いますが折角なので紋章が見える仕様にしました。


「武器はこれでいいよね。あとはシャンティ姉さん待ちだね…。」


 鮮やかな紅色の小手、イヴ専用の装備です。錬金術と魔導工学を駆使し創り上げた今できる最高傑作です。


「お待たせ、遅くなってごめんなさいね。ご所望の設備、設置するわね?」


 そうこうしていると、シャンティ姉さんが到着した様です。設備は場所を取りますが、今は何も言いません。使用後はシャンティ姉さんが撤去してくれるので、今のうちに全力で設備を使用し楽しみますけれど。


「じゃあ、終わったら呼ぶね?」


「えぇ、分かったわ。無理しないでね?」


「うん、大丈夫だよ。」


 しばらくしてシャンティ姉さんは帰りましたが、此処からが本番になります。身体の能力の限界値を設定しなければいけません。上限はほぼ無いに等しいのですが、リミッターをいくつかつける事で解決させますけれど。


 耐性などは、上位の完全無効系に切り替えて固有属性無しのフルエレメントでいきます。ただ、イヴ自身が火属性との親和性が高いので火属性だけが他のに比べ高い強さになりました。

 それでも他の人に比べるとその他の属性も使えますし、天使以上に使える事は間違いないはずです。


「あとは創るだけだね…。」


 五行魔導器エレメンタルマナドライヴを使います。これは、自然にある魔力を体内で変換、循環させて使うものです。この世界の人が持っている身体の機構の変換効率よりも遥かに高く、少量の魔力で現行の身体強化の数倍は出せるはずです。


 そうして完成したのが、イヴの身体です。外見も可愛らしく、ついつい抱きしめてしまいたくなる程です。


 魂の転送に熾天使のオーブを使います。淡い光が灯ったら、オーブをイヴの身体に近づけたらスゥッとオーブは吸い込まれていきました。


 一先ずそのまま寝かせておいて、ボクは服作りをします。無論この服も特殊で、オートクリーン機能搭載ですよ。材質にもこだわり、繊維状にした複合合金のネルカ・オリハルコニウムを使い、見た目・・・に合う様にゴスロリの服を手作りします。


 そう、ここで唯一の誤算だったのが身体のサイズでした。正直、あっ、ヤバイなって思いました。


 だって見た目が10〜12歳くらいの幼女なんですもん…。わざとじゃ無いんですよ!。でも、仕方ないですよね、なってしまったものは!。


 そうこうしているうちに完成です!。黒と白のコントラストとフリルが絶妙なバランスの完全ゴスロリ服が完成です。胸も少しありますからね、ブラとショーツ、ガーターベルトにニーソを装備、ささっとゴスロリ服を着せて後は目が醒めるのを待つだけです。


「起きたらびっくりだよね、身体が幼女なんて…。でも可愛いから大丈夫!。…大丈夫、だよね?」


 そんな独り言を言いながら、イヴが起きるのを待つボクでした。

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