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異世界からの渡人 03

ごめんなさい、ごめんなさい!


わざとじゃないんです!


本当に、ここまで更新が遅れたのはわざとじゃないんですよ!。

 ダイゴさんからそういわれて完全に思考停止していました。


「あー、止まっとるところ悪かばってん、まずやることがあるんじゃなか?」

「ふぇ、は、はい。や、やること…。」

「まずは仲直りすることが優先じゃなかかね?」

「あ、そ、そうですね、いろいろありがとうございます。」


 ボクはそう言われてハッとしました。そうです、まずはライゼルカを追わないといけません。


「そっちの道をまっすぐ駆け抜けよったよ。気を付けて行ってき」


 そんな言葉を背に受けながら駆け出します。ふと思ったのですが、なぜボクとライゼルカが喧嘩をしたことを知っていたのでしょうか?。

 ちょっと、と言うか盛大に気になりますが今はライゼルカです!。


「ライゼルカー!、何処にいるのー!?」


 ボクはライゼルカの名前を呼びながら森へと入って行ったのでした。






 ーーDaigo Sideーー


 森へと走っていく少女を見送った後、俺は背後にいる者へと声をかける。


「これで良かったつかい?」

「あぁ。ご苦労だったな。」

「お前のためにやったわけじゃなかつやけどね…。」

「結果的には変わらんよ。アレもオレだ。それに、アレは鈍いからな。星の力を使わずに済んで助かった、また頼むかもしれん。」

「約束は守ってもらわにゃ困っけんが…。」

「分かっているさ、ユウリを含む4人を"元の世界へ戻せ" だろう?」

「…分かったんならええけど。」

「約束は守るさ。約1名は確約できんがな…。」


 そう言った直後に気配が消える。油断出来んヤツやね…。

 俺もこの世界に来てだいぶ強なったばってん、まだ彼奴には勝てんやろうね…。忌々しい事この上なかね…。


「はぁ、そろそろソウイチロウくんとの待ち合わせ場所に移動せないかんね…。」



 ホント厄介な事ですよ、久々夜に集まってジョイ◯ルで飯食いよる所に召喚されるとか…。迷惑きわまりなかよ、それに物の見事にバラけると言う最悪の事態ですよ…。


 幸い早い段階でソウイチロウくんと合流出来とったのが救いやね。ハルキとユウリさんとはまだ合流出来とらんけど…。


「あ、お疲れ様です。釣りどうでした?」

「お疲れー、ぼちぼちやったよ。」

「自分も何とかクエスト終わりました!」

「それじゃあ、一旦宿に帰ろか?」

「そうですね、さすがに疲れました。」


 一先ずうまい飯ば喰ってしっかり休んで2人ば探さないかんね…。




 ーー??? Sideーー


「さて、どうしたものかね。十二星王を使うわけにもいかんからな。そんな事をすれば監視者がすっ飛んでくるからな…。」

「そんな事をしなくても、貴方が存在するだけで来れますよ。」

「チッ。」


 まったく、呼んでもいないのに来るかよ普通…。悪態はせめてもの抵抗だ。まったく、原初の神を何だと思っているんだ?こいつらは…。


 そもそもだ、この世界の神事情が面倒なことになっているのは誰の責任か問い詰めてやりたい所だが…。今のオレには生憎と時間がない。


「そこを退いてくれるか、シャンティエーラ。」

「フルネームで呼ばないで。」


 ふむ、どうにも扱いにくいな。そんな年頃なのか?ヤバイくらい面倒なのだが…。


「天界の方はどうなったんだ?」

「それなら、だいぶ落ち着いてはきたけれど…。」

「その様子だと、あと一息だが決定打がないからこれ以上何も出来ないな?」

「……、えぇ。そうよ。」


 やはりな。ヤツは少しばかりずる賢いヤツだからな。果たしてゼウスが何処までやれるか見せてもらおうじゃないか…。


「さて、お前の妹分だが放っておいて大丈夫なのか?」

「あの子はもともと強い子よ。少し放っておいても大丈夫だわ。」

「……、そうは見えないから言ってんだがな。」


 まぁ、人ってのは成長が早いからな。人に近い此奴らが言うんだから良いけどな。面倒ごとを押し付けて来ない限りオレは何も言わんよ…。


「そんな事より、早く天界に戻れ。お前がいない事で滞る事もあるだろう。」

「分かっているわ。くれぐれも!リーンに近づかないでよ!!」

「分かったから、さっさと行け…。」


 全くもって暇人なのか?。他にもやる事が山ほどあるだろうに…。


「グギャァァァァァ!!」

「チッ。こんな時に…。」


 この世界では存在しないはずの異形の者。この存在は監視者どもも知らない筈だ。正確には知り得ないと言った方が正しい。これらは観測できない存在だからだ。


「これも今までこの世界の神を自由にさせすぎたツケだぞ、ゼウス…。」


 ルーンを刻んだ剣を抜き放つ。漆黒の刃に終焉を呼ぶあかのオーラ。


ーーレーヴァテイン。


 ユグドラシルの枝にルーンを刻み込み剣と化した終わりの剣。

 数多あまたある剣の中からそれを選ぶ理由は一つ。この異形の者を完全に消し去るためだ。こと破壊力ならば唯一の剣、"根元の力"を使えば済む話ではあるがそんな事をすればこの次元ごと潰すことになるのでそれでは本末転倒というヤツだ。


原初記憶録アカシックレコードから消え輪廻へと還れ、始原の業火ムスペルヘイム。」


 ゆっくりと浄化の炎が異形を包み込み光の粒子へと還元される。天へと登るその粒子はこの世界の生命力へと変わり次代の子へとその力は託されていくことだろう。


「次会うときは転生後であるといいな…。」


 誰も聞いて居らぬであろう場所で独り言。まさに危ない奴か…。


 そう思いながら、次の場所へと移動した。

リ「あの、ボク出番が少ない気がしますけど良いんですか?」

ユ「…それは最近出てない私への当てつけかな?かな?」

ア「まぁまぁ、ユウリさん。私も出てないですから。」

ユ「今度話を乗っ取ってやる!」

「「やめてください」」


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