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異世界からの渡人01

皆さん、最近更新が滞ってしまってます。すいません。


私まだ生きてますからね。


私、まだ、生きてますからねー!。

 アミガさんの料理に舌鼓を打っていた所に、何やら『ダイゴさん』なる人が食材を提供しているようでした。



 それにしても、日本人の名前にしか思えませんね…。その辺も気になります。


 そんな事を考えていると袖を引っ張られました。


「遊びに行きたいのじゃ!」

「そうだね〜、観光がてら町をゆっくり見て行く?」


 みんなでキャッキャと盛り上がってしまいます。

 それにしても、前の世界でも旅行なんて言った事なかったのでテンションが上がってしまいますね。これはみんなに悟られない様にしませんと…。


 まずは定番の大通りの店を攻めます、ここは外せないですね。この国の流行をチェックです!


 カランカランと店内に来客を知らせる音が響くと、ここで働いているお姉さんが物凄くにこやかな笑顔で迎えて来ました。


「いらっしゃいませ」


 完璧と言えるお辞儀とその一言がこのお店の質が、この世界の接客のレベルが最上級の物と感じさせる。

制服の出来映えと着こなし方、所作に教育が行き届いている事を鑑みると経営者はこの世界の人ではない気すらしてきます。



 見せて頂きましょうか、このお店の従業員の質と対応力を…。


「少し見させていただきますわ」


 そう言うと、ライゼルカ達がギョッとした目でこちらを見ていました。

 ボクがこんな喋り方したらいけないんですかね?。これでも今は女の子なので問題は無いんですよ?。


「畏まりました。」


 目先の利益を考えるならば一歩踏み込むべきですけれど、後の利益を考えればこれは及第点。ボクの、もとい、わたくしの求める物や何処まで行けば満足出来るかが分からないのであればここは引くべきと判断しましたか…。


「さて、どんな服があるのかしらね?」

「リ、リーン?。ちょっと怖いのじゃが…」


 ライゼルカのぼそりと口にした言葉を聞き流し一着一着を物色していく。

 自分用に5、6着と、ライゼルカたち用に8、9着ずつ似合いそうなものを選んでいく。コーデをしていくボクに店員のお姉さんとその後輩みたいな子が驚きの表情が刻まれていく。


「ライゼルカ、いらっしゃい」

「う、うむ」


 選んだ服を当てては変え、また当てては変えていく。概ね選んだ服はライゼルカに似合う物だったので一安心ですね。


「ふふ、これは姉さ、姉様達がわたくしを着せ替えていた理由が分かりましたわ。それにしても、ライゼルカはこっちの服よりはこちらが似合いますわね」


 そう言って出したのは和服。所謂着物ですね。

 店員のお姉さん達がギョッとしていたのは、この国の人では似合わない和服を選んでいたからである。恐らくはこの店の店主が気まぐれで作ったものか仕入れたものかは分かりませんが、ライゼルカに似合う柄の和服は買わせて貰いますよ。


「お客様、こちらの柄などは如何でしょうか?」


 そう言いながら3人目の店員が持ってきたのはかなり派手な柄で、こんなの誰が着るのだという様な何とも言えない色柄です。


「それは、かなりの冒険ね。では貴女、その服に似合う帯を選んでみなさい」


 そう言って後輩みたいな子に選ばせる様に仕向ける。


「ふぇ!わ、私ですか!?」

「えぇ、そうよ。しっかり選んで頂戴ね?。服に合うだけじゃなくてこの子、ライゼルカに合う様な帯を選ぶのよ?」



 正直に言いましょう、そんな帯探しても中々見つかりません。まぁ、ボクは一応目星はつけていますけどね?。


「これ、かなぁ〜…。いやいやこっちも捨て難い気が…。」


 こらこら、貴女が着るんじゃ無いんだから其処は着物と帯、ライゼルカを見ながら選ぶべきでしょうに。

 新人の方みたいだから微笑ましく見ていられるけれども、さっきのお姉さんなら減点ものですけどね。


「こ、これなんかどうです、かね?」


 そう言って出してきた帯ははっきり言って微妙。普通の着物なら問題は無かったであろう色の帯。だが、着物とのバランスとライゼルカに似合うかという点ならば落第点である。そもそもあんな柄の着物を持ってきたのは店員が元凶である。


「申し訳御座いませんお客様、この者は最近入ったばかりの新人でして!。ほら!あんたも謝りなさい!」

「ふぇっ!?。す、すいません!」

「あら、貴女は謝る必要ないわ。難しい事を言ってしまった自覚はあるし、何しろ新人なら絶対的な経験値が少ないでしょう?。それよりも、悪質なのは誰も手を出さないであろう物を押し付けようとする事が問題ね。」


 その言葉で顔を青くして伏せている3人目の店員。

 今までなら後輩ちゃん (仮)に頭下げさせて後で後輩ちゃん (仮)をいびるネタにするつもりだったのでしょうが、そうはいきませんよ。


「それにしても、流行とは真逆の物を押し付けてきましたね…。」

「え、えっと何のことでしょうか?」

「惚けるのは感心しませんね。このお店は町の大通りのにあるのですよ。そんなお店が流行に疎い訳がありません。それでも置いているのは店主の趣味でしょう。実際この着物に合いそうな帯が幾つかは有りましたしね。」



 そうなんです、確かにあの着物は奇天烈な柄ですがその着物に合う帯はありました。


「まぁ、わたくしは買い物に来たのです。概ね満足ですが、今後は利用しないでしょうね。」


 そう言って会計を終えて外に出たのでした。

ユ「なんかさ、アリスちゃん出番無くない?」

ア「しょうがないですよ、私はメインでは無いですし。」

ユ「じゃあさ、ここいらで次回予告しようよ!」

ア「大丈夫なんですか?勝手にそんな事して…。」

ユ「作者にささやかながらの宣戦布告だよ!」

ア「えっと、次回、新キャラ登場?9人組アイドルは…ユウリさん!これダメなヤツじゃないですか!?」

ユ「ぜってぇ読んでくれよな!」

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