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旅先で。

 カリムくんの紹介された宿で一泊しました。個人的には満足でした。お風呂があったのはポイント高かったですね。食事も美味しかったですし…。


 一つ残念な事があったのは、部屋と部屋の壁が薄いことくらいですか。まあ、いろいろと丸聞こえでしたのでちょっと恥ずかしかったです。


 それはさて置き、まずは観光からですね。レントカーレは湖畔を中心に自然と囲むように出来た町なので見た目も綺麗で凄く魅力的な町です。

 川で釣りをする人などもいるようなので、後で見に行ってみましょう!。その前に朝食が先なんですけれどね。


 服を着替え、髪を整えて歯磨きを終える頃にライゼルカとリファナが眠そうにしながらこちらにやって来ました。


「おはよう。昨日はよく眠れた?」

「うーむ、家の布団の方が落ち着くのじゃー。」

「とぅでいず、リファナずぽーいんと、さーてぃふぁーいぶ…。」

「あらら。随分と低いね。」

「家の布団が至高すぎー。」

「うむ、あれはヤヴァスなのじゃ」


 まぁ出来るだけ快適になる様に作ったお布団だし、仕方ないかなと思いつつその事は黙っていましょう。


「そろそろ朝ごはん食べに行こ?」

「うむ、楽しみなのじゃ!」

「んー、リーン以外の人が作ったごはん、美味しいかどうか吟味する…。」

「うふふ、それじゃあ負けない様にもっと頑張らないといけないかな?」

「そうなると他の人の料理が話にならない。」


 ボクの料理を評価してくれるのは有り難いんだけど、過大評価すぎる気が…。


 この宿屋での朝食を一言で言ってしまえば洋食セットでした。パンにスープ、サラダにベーコンエッグとまごう事なきラインナップ。

 まずはバターロールから頂きましょう。ドリュールもしっかり付けられてて見た目は問題ないですね。触った感触が少し硬い気がしますが、許容範囲内でしょう。


 外側がやはり硬いですが、中はある程度ふわりとしているので良いかと。パンについてはかなり良い出来かと思いますね。

 サラダの評価点はドレッシングと野菜の鮮度、ですか。目利きが出来なければ駄目、と言ったくらいですか。最後にベーコンエッグですね。お醤油が欲しくなります。


 ボクの総合評価は、「美味しいです」になりました。けれども、周りが納得いっていない様子です。


「うーむ、美味いんじゃがリーンの料理ほどでは無いのう。」

「うん、リーンのごはんの方がおいしい…。」

『当然ね、こんな料理とは比べ物にならないくらいにリーンの料理は美味しいわ』

「みんな辛辣だね。ボクは普通に美味しいと思うけど?」

「「『それは自分で作ってないからだと思う』」」


 ホントにみんな辛辣だよ。


「では聞くが、リーンならこの料理を今よりおいしく作れるかの?」

「やってみないとわからないけれど、たぶん出来ると、思う。」


 ふと漏らしてしまった感想に目ざとく反応する一人の男。


「ほう、ならアミガさんの作る料理以上のものを披露してもらおうじゃないか。」

「うるさい、おっさん。」

「黙っておれ、シバくぞ。」


 だからみんな辛辣すぎだよ。


「ふん、どうせアミガさん以上の物なんか作れるわけねえぜ。」

「笑止、リーン以上に料理を美味く作れる者はおるまいて」

「こら、ライゼルカ!初対面の方にそんな口のきき方ダメでしょう!。リファナもだよ!」

「うっ!ご、ごめんなさいなのじゃ…。」

「ごめんなさい…。」

「ボクにじゃないでしょ?」

「うぐっ!」

「うぅ…。」

「す、すまなかったのじゃ!」

「ごめんなさい。」

「いや、こっちも大人げなかったぜ。すまねぇな、嬢ちゃん。」

「いえ、この二人にはきつーくお仕置きしておきますので。」

「あっはははは、嬢ちゃんはおもしれぇな!」


 ガハガハと豪快に笑う人を実際に見たのはこの時が初めてでしたね。

 後ろからスタスタと早足で歩いてくる方がいます。あ、顔が赤いですね。どうしたんでしょうか。手に持っているのは、フライパン?。あ、さっき豪快に笑っていた人の後ろで止まりました。そして大きく振りかぶって、見事フライパンはさっきの豪快人にクリーンヒットします。


「いってえぇぇぇぇぇぇ!」

「いってぇ、じゃないわよ!。あんた何こんな恥ずかしい事してくれてんの!」

「い、いや、だってよ、アミガさんの料理を馬鹿にしたからよ…。」

「あのねぇ、この子の家族ならこの子の料理の方が良いって言うに決まってるじゃない!。人は誰しも食べ慣れた味がいいと思うものよ。」

「けどよ…。」

「あん?」

「な、何でもありません。」


 凄い勢いで窘めたこの人が、どうやらこの料理を作った人らしいです。赤茶色な癖っ毛とそばかすが特徴的です。サバサバした印象を受けました。


「ごめんなさいね、迷惑かけて。」

「いえいえ、貴女の料理、ボクは美味しいと思いますよ?」

「ボク?。君って、男の子?。」

「あ、いえ、女の子ですけど…。」

「あ、ご、ごめんなさい!」


一人称がやっぱりおかしく思われるみたいですね。

 まぁ今更変えられるかといえば、そうではないのですけど…。


「お疲れちゃ~ん。どう!調子は?」

「あ、ダイゴさん。調子はいいですよ。」

「元気しとるんならいいけど。モンスター狩ってきたけんが、肉おすそ分けするよ~。」

「わぁ!ありがとうございます!助かります!」


 何やらアミガさんのテンションが先ほどと違うような…。

 そんなことが気になるボクでした。

一ヶ月以上更新できずに申し訳ありません。

いろいろありまして、更新出来ませんでした。

旅行、いいですよね。自分が普段いない場所で数泊するというのは良いものです。

リーンたちにも良き出会いがありますように。

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