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旅行、行きます! 02

今月ラスト更新。

1月終わるのはやいですね〜

 何処でも行けるドアを潜り、レントカーレの近くに出ました。湖畔が近くにあるだけあって、豊かな自然がありました。こんな大自然は地球ではお目にかかれそうにないですね。


『田舎ね・・・。』

「ゆっくり出来そうな感じだね。」

(私、入れるかな…。)

「変化の護符とかあるけど?」

(人になれる系?)

「人になれる系だね。」

「使ってみるのか?使うのじゃな!」

『ウキウキしすぎじゃない?』


 期待する事なんて何一つないんだけど?。ライゼルカは何故にそんなに瞳をキラキラと輝かせて今か今かと待っているんでしょうかね…。


「ひとまず貼ってみようか。」

「うむうむ!。一体どんな姿になるのやらな!」

『ライゼルカ、少しは落ち着きなさいよ。』


 ぺたりと変化の護符をリファナに貼り付けると、眼を閉じてしまうほどの光に包まれた後に現れたのは銀髪の女性でした。

 物凄い美人さんです。ボクとは違って顔立ちも整っていて、敗北感が半端ない感じです。


「あ、あー、あー。こほん、隣の客はよくきゃききゅうきゃきゅだ!」

『残念ね、人化したてで早口だなんて無謀にも程があるわ』

「ぶぅわっはっはっはっ!」

「うぅー!。」


 唸りながらボクに抱きついてくるリファナ。身長はもちろんリファナの方が高いんです。どうせボクは160cm無いですよーっだ!。

 あとリファナ、顔を胸に押し付けないで!。しかも蕩けた顔しないで!。


「ぬな!此奴リーンのお胸様に!」

『私だってまだなのに!』

「ふふん。」


 ふん、勝った!と言わんばかりに悪どい笑みでしたね、リファナ。


「さぁさ、ひとまずレントカーレに行きますよ。」

『な!まだ話が!』

「仕方ない!ここは一時中断なのだ!」

「今回は私の勝ち!」


 そんな風に賑やかな感じで門へと歩いて行きます。


「止まれ!」

「大変ですねー、あんな厳つそうな声の人に呼び止められる人は…。」

「止まれと言っているだろう!。其処の幼女と銀髪の女を連れた巨乳娘!」


 はて、何とも覚えのある構成ですけれど…。きっと別の人ですよね。

 そう思い更に進むと今度は僕の目の前に人が回り込んできました。


「と、止まれと、言った、だろう!」


 息切れしてますね。まぁ、鎧着て全力疾走したらそうなりますよ…。


「えぇっ!?あれってボクの事だったんですか?」

「それ以外いねぇだろ!周り見ろよ!」

「それと、巨乳娘って酷いですよ!。」


 めっ!ですからね、と怒ると顔を赤くして頭を下げてきました。うんうん、素直な事は良い事です。そんなやり取りをしていると、馬車から一人降りてきました。

 言っては何ですが、運動した方が良いですよと言いたくなる体型の人が出てきました。いわゆるメタボってる人ですね…。


「ニャプ、お前、ワシの愛人にならぬか?」


 この人、初対面の人になんて事を言うんでしょうか。正直ドン引きですね。


「遠慮するでない、たっぷり可愛がってやるニャプ。」


 なんとこの人、ドン引きしてるボクを遠慮してると勘違いしているみたいです。


「い、いや、遠慮というか、ごめんなさい!嫌なんです!」

「謙虚なところも愛奴よのぅ、ニャプ。」

「ヒッ!?」


 無理無理無理無理!。あんな汗を撒き散らせながら舌をレロレロして指をワキワキさせて近寄ってくる人なんか絶対無理!。

 そんな時、このいやらしいおじさんの頭に硬そうな棒が思いっきり振り下ろされました。


「おい!大丈夫か!?」

「えっと、ありがとう?」

「今の内に行くぞ!」


 護衛の人は嫌そうな顔しながら、おじさんの事を少しは心配しているみたいでした。

 少年に手を引かれて町の中にボク達は入って行きました。


「はぁ、はぁ、ここまで来れば、大丈夫か。」

「えっと、キミは?」

「んあ?。オレはカリム!。冒険者だぜ!。おまえは?。」

「ボクはリーン・ファンテ。サンテグリルで錬金術師をしてるんだよ。」

「へぇー、オレより小せえのに結構しっかりしてんだな!」


 この子は何を言っているんでしょうか…。明らかにボクの方が年上だよ?。


「ボク、18歳なんだけど…。」

「…は?。いや、どう見ても12、13くらいだろ?」

「そ、それ、は、どういう事かなー!」


 こめかみグリグリで制裁です!。


「こ、こやつ、リーンのお胸様を後頭部で堪能しておるのかッ!?」

「あ、侮れない!」

『…殺す。』


 一頻りグリグリしたのに、この子なんか幸せそうな顔してるんだけど…。Mなのかな?。


「そ、そのおっぱいだけは、オレより年上と認めてやろう!。」


 思わず両腕で隠す仕草をしてしまいました。顔が熱いので、真っ赤になっているのは間違いないです。それにしても、最近胸に関することでいじられる気がするのは気のせいかな?。


「それで、カリム、くん?はこの町の人?」

「おう、この町の事なら何でも聞いてくれ!。」

「そうだなぁ、じゃあ、良い宿屋はどこ?。」

「それなら…。」


 そんな会話の後、案内されたのは至って普通宿屋。店先を女将さんであろう恰幅の良い女性が掃除しています。


「おや、カリムじゃないか。今日はどうしたんだい?」

「おう、おばちゃん、お客さん連れて来たぜ!」

「お客?、そこの妙に胸だけ発育の良さそうなお嬢さんたちと幼女かい?」

「ちょっ!おばちゃん、それダメだって!」

「そこの銀髪美人さんが保護者かい?」

「訂正が必要。リーン、あなたが言った胸だけ発育の良さそうな娘が私たちの保護者。」

「……(゜∀゜)?」


 人は、見た目で判断してはいけないと思います。


『そんなこと言ったらさっきの貴女も、脂ギッシュオヤジの事…』

「あれは完全に、100%いやらしい事する気満々だったよ!」


 しまったと思っても時すでに遅し。カリムくんとおばさんから変な目で見られています。


「なぁ、頭大丈夫か?」

「この子、ちょっと変だよカリム。」


 おかしい人と思われてますね、完全に。ここはバトンタッチです!。


『ちょっ!それは狡い!』


 不意打ち成功です!。あとはイヴに一旦任せますね!。


「はぁ、仕方がないわね。」

「は!?え!?、髪の色とか変わってるんだけど!?」

「……(*'ω'*)」

「っていうか、おばさんさっきからその顔何なの?。客に対する態度ではないわね。ふざけ過ぎにも程があるわ。」


 久々発動ですね、女王様的威圧。ゲームならスキルで有りそうですね。


『リーン、貴女も少し黙っていなさい。』

(あ、うん、ごめんね?)


 不機嫌そうなオーラをバシバシと放っています。これは、やらかしたかもしれません…。


「いや、でもさ!」

「大体お前もお前よ。この私をこんな宿屋に連れてくるなんて、死にたいの?」

「仕方がないから、今日は泊まってあげるわ。」


 そう言ってズカズカと宿屋の中に入っていくイヴでした。

ユ「リーンちゃんにしつもーん!」

リ「なんですか?」

ユ「スリーサイズ教えて?」

リ「ふぇ!? だ、ダメですよ!教えません!」

ユ「えー、いいじゃん!。それに皆んなも気になってるしさ!」

リ「み、皆んなって、誰です?」

ユ「決まってるだろ、オレを含めた読者のみんなもさ!」

リ「何でそこだけおちゃらけた時の宮野◯守風何ですか!」

ユ「そりゃあ、私好きだし。声真似が。」

リ「えぇ、そこは声優さん好きだっていいません?」

ユ「余程のことがない限り、声優は大好きよ!」

ハ「あ、ユウリさんこんなとこいたんすねww」

ユ「ハル、草生やすな。」

リ「えっ!?誰ですか!?」

ハ「おぉ、この方が?」

ユ「リーンちゃん。ロリ巨乳でしょ?」

ハ「俺はもっと胸小さい方が…」

ユ「あ?ちょっと表出ろや…。」

リ「…置いてけぼりですね。途中から訳わからないです、誰ですか?あの人。此処でも胸でいじられるし…。今回は災難です!」

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