錬金術が廃れた訳は・・・。
「ごちそうさまでしたー!!。」
そう言って満足そうにお腹をさすっている天使さん、名前はウリエルさんです。地球の天使の名前にもありましたね、この名前は。いろんなゲームでも出てくる名前ですし、かなり有名ですけれど…。何だかとても残念な方なんですね…。
「むむ、なんか失礼な事を言われた気がするよ!」
案外鋭いですね、ですがあえてここはスルーです。
「そんな事よりも、どうしてそんなにお腹が空いていたんですか?」
「それはね!生まれてこのかた一回しか食事してないからさ!」
「……。」
この方大丈夫でしょうか?。そんな事を考えているとシャンティ姉さんが心を読んだかのようにこたえます。
「天使は基本食べなくても大丈夫な様に出来ているの。」
「そうなの?」
「うむ、そうじゃよ。錬金術のホムンクルスと同じ感じじゃ。」
びっくりですね。ひとまず無駄に食べたという事は分かりました。シャンティ姉さんたちが呆れていた理由がわかった気がします。
「あ、あとコレ、熾天使のオーブね〜。わたしいらないし〜、あっても面倒なだけだしぃ〜。」
何とも軽い感じですね。くださるのですから、勿論必要なので貰いますけれど…。それにしても、ボクが思っていた天使とはまた違う方ですね…。
「じゃあ、天使じゃ無くなったしここにいちゃいけないから君の家に行くね〜!」
「えっ!? ウチに来るんですか!」
こんな駄目な、じゃない、残念な方が……。
「えっ!?駄目なの!?。」
「だって働かないですよね?」
「もっちろん!働いたら負けだと思ってるからね!」
そう言っていると、ウリエルさんの首根っこ掴んで物凄い目で威圧しているシャンティ姉さんが居ました。
「働かない天使なんてただの粗大ゴミよ。意味、分かるわよね?」
「あばばばばば」
「ん?何だって?」
「わ、分かってますぅ!」
「なら、リーンの役に立つ天使になりなさい。もし出来ないのであれば、分かるわよね?」
ウリエルさんはブンブンと物凄い勢いで首を縦に振っていたのは言うまでもないですね。と、言うか来る事は良いんですね…。
「それにしても、なんで錬金術が廃れているの?。この世界は神がいないからどの技術も普及する可能性はあるはずじゃない?」
「あ〜、それ聞いちゃいます?。」
「何かあるんですか?」
ウリエルさんはかなり気まずい感じの表情をしています。何かある様ですが、ボクとしては早くイヴの身体を作ってあげたいんですけどね。
「身内にちょーが付くほどのインドア天使がいるんだよね〜。んで、そいつがとある天使にからかわれてたのよ〜。勿論、からかうだけじゃなくて世話とかもしてたんだけどね。急にどっか行っちゃってそれっきり帰ってきてないんだよね〜。」
「ん?それは唯の寂しがり屋の悪戯かの?」
(まったく、みっともない。)
「そいつが錬金術にはまっててね〜。好奇心旺盛なヤツだったから色々回ってんじゃないかな〜。そんな訳でそのいじめられっ子が寂しさ忘れる為にからかってた天使がはまってた錬金術を無くしたら忘れられるんじゃねって、ね〜」
まったく、はた迷惑ですね。錬金術に罪ないじゃないですか…。
「あと、そのいじめられっ子は色々拗らせてネットアイドルの真似事やってるみたい。」
「呆れるのぅ。」
「まぁ、ソイツ顔だけは美人だし…。」
「そうなんですか?。でも、ウリエルさんも綺麗ですよね。」
そう言うとだらしなくにやけて、「えへへ、そうかなぁ〜」と言っていますがその顔だけはやめておいた方がいいかと思いますよ?。あえて口には出しませんけれど。
「それよりも、目的のモノは手に入ったわね。この後どうするの?」
「うーん、それなんですけれど、今し方お客さんがお店に来たみたいなので帰りたいんです。」
「ふむ、今日は一日中休みの予定じゃった気がするが?」
「どうも、急ぎの様なんですよね。」
「なら帰りましょうか。ライゼルカちゃんもリファナちゃんもそれでいい?」
「うむ!問題ない!」
(ん、帰って休む。)
そうしてボクたちは、ピクニック気分で向かった先で目的のモノとプラスアルファをお持ち帰りするのでした。
田○ゆかりさんですか?
好きですよ、声優さんとして。
さてさて、今年も残すところ後数日。
皆さん今年はどうでしたか?良かった年ですか?悪かった年ですか?
因みに私は、改めて今の職場が嫌なことが分かりました(笑)
はぁ、好きなことして生きていたいですね〜( ˘ーωー˘ )




