身分違い
とある作品の登場人物が好きで、名前を借りて書いてみました。
内容はオリジナルです。
「ティフィ、好きよ」
「そんな事を仰ってはなりませんよ。旦那様に叱られてしまいます」
「でも私、結婚なんてしたくないわ。ずっと貴女と一緒がいい…」
「私はお嬢様にお仕えする身です。何処まででもついて行きますので」
「私が好きでもない殿方と結婚しても…?」
「公子様はとても素敵な方だとお伺いしておりますから、きっと大丈夫ですよ」
「政略結婚なんて今どき流行らないわ」
「大旦那様と前公爵様との生前のお約束だそうですよ」
「会ったことも無い殿方と結婚させられるのが?」
「とにかく、一度お会いになってから返事をされては?」
「私がパーティー嫌いなの知っているわよね?」
「存じ上げております。しかし、一度もお会いせずに決めてしまうのは勿体無いですよ。いくら大旦那様の約束とはいえ、あの旦那様が簡単にお嬢様の婚約を許すとは思えません」
「でも、私はやっぱり貴女のことが…!」
「お嬢様…」
思わず口付けてしまった。
身分違いだって理解ってはいる。
そもそも女同士なんて許されるわけ無い。
でも諦められなかった。
たまたま好きになったのが貴女だっただけ。
顔も知らない公子と結婚なんて嫌だ。
貴女が私を拒否出来ないって解っていてこんな事をしてしまうの、許してね?
最後かもしれないの。
貴女と一緒になれないのは変えられない事実。
だから、少しの我儘を許して欲しい。
好きよ、ティファニー。




