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第二回ラジオ大賞

転生したら公爵領の農民だっぺ。おにぎり握ってお嬢様の役に立つべ

作者: つみき

 台風の接近して来て、田んぼの様子が気になったんだ。どしても、見に行きたくなって見に行ったんだ。したら、水がいっぺい出てて。おら流さられた。自分でも死んだと思ったっけ。


「そこの方、いつまで眠っていますの」


 声が聞こえたから、目を開けると目の前にすんげーべっぴんさんが立っていたや。驚いたのなんのって。髪が金髪の外人さんじゃねえか。


「おら、あんたに助けられたか?」


「あなた、口の聞き方を気を付けなさい。私はブルボン公爵家の令嬢。ニーナですわ」


「ブルボン令嬢?ニーナ様?」


「助けた覚えなどありませんわ。早くヘンリー王子を私に振り向かせるものを教えなさい!」


 王子を振り向かせる物?王子って誰だへ?でもまあ、男は胃袋を掴むとよく聞くじゃ。おらの知ってる料理でもいいだべか?


「おにぎりだや」


「なんですの?それ。聞いたことございませんわ」


「米を炊いて、握るんだ。うっめーぞ」


「食べ物ですか。では今すぐ準備なさい。それを用意しましたらヘンリー様の元へ参ります」


「米はあるのけ?」


 周りは小麦畑。田んぼはねえ。


「嘘を言ったのですか?」

 

「嘘ではないんだが、米が無いと作れねえ。どうすっぺ?」


「明日の朝まで待ちます。出来なければあなた方を処刑します」


「はあ?何の権利があっておらを殺す?」


「我が家領土の者は私が自由に出来ます」


 高飛車女は馬車へ乗り込み何処かへ行ってしまった。明日までに握り飯作らねえと殺されるのか。仕方ねえ。小麦をチネルか。

 おら自分の家に帰り小麦粉があるのを確認した。水と小麦粉を混ぜ団子作る。そのあと必死で米サイズにチネッた。徹夜作業だべ。チネリ終ったら湯がく。そのあと握り完成だ。具は何にすっぺ。


 おら、自分がどうなったか、ようわからんかった。どうやら異世界ってのに来たらしい。30代農業オタク女は異世界で若返って、エロい姿に変わっていた。マジ、ビビッたわ。ライスと言う名前の魔女らしい。


 朝になり、ニーナは予定通りおらの家を訪問して来た。


「これがおにぎりだっぺ」


「これですか?こんなので王子の気を引けるのですか?」


「大丈夫だ。大概は大好きだ」


 なんか変な世界だな。もう一度作れ言われると困るから米作るか。


 一週間後、ニーナから御礼の品が届いたさ。ドレスに制服?

 これどーすっぺ


 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い発想ですね! 訛りを打つのは大変だったでしょう。 変換されませんからね! 凄いです。ご苦労さまです!
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