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アンドロメダ /09
「ススム君。」マヤが止まった。
「どうした。」
ライトは前方を照らしている。
「足音がする。」
ライトを足元に照らした。
「何故なの?」
マヤが聞いた。
「どうなっているんだ!」
タイルのような床に、壁もタイルのようになっている。
後ろを見た。
タイルの床が、来た道に続いた。
「どうなっているの?」
マヤが壁にもたれて座りこんだ。
前方に後方に続くタイルのような床。
マヤが座って、足の下敷きになって、動けないものがあった。
「じっとしていろ。」
プラスチックのコップに入れた、星。
3センチはあるだろうか?真ん中に球があり、光っている。
赤、黄、青、三色の光を出して。
6本の角が出ている。
「なにこれ。」
マヤが興味深々で見ている。
「生きているのかな?」
コップをつつくマヤ。
ススムはコップを押さえるのに夢中だった。
「マヤ。スマホ、スマホ。」
「あっ!ゴメン。」
星を撮る。
「いいわよ。」
コップから手を離した。
コップが持ち上がって、星が飛び出した。
目で追っていると、星達が集まっている。そして、青い光を出していた。




