アンドロメダ /08
高野の山にある、学園のグランドに降りたヘリコプター。
そこから、パトカーで、大きな寺に向かった。
マヤのママ達が入ったときは、御堂に多くのマスコミが来ていた。
テレビカメラも多くきていて、ママが驚いている。
「いなかもん。」
ススムの母親が言った。
案内されたイスに座ったススムの両親とマヤのママ。
校長先生が引率の教師に説明を求めている。
ママ達の後ろに学生達が座っていた。
声を荒げた校長。
「娘はどこ? 娘を返して?!」
マヤママが教師に迫った。
とめる校長にススムの父親。
先生が。
「なにか安物のメロドラマ、見ているみたい。」
ススムの母親が言った。
その声をマイクが拾っていた。
事故捜査の記者会見場。
警察署長からの進展状況の報告があった。
その後、校長先生による大和ススムと、飛鳥摩耶の学校での生活ご報告された。
「飛鳥摩耶さんのお母さんに聞きます。」
記者が聞いてきた。
「いつも、学校から帰って、店の手伝いを…。」
言う事、マヤママ。
今日の朝も、弁当を作ってママの分って、話す。
左腕をしきりに擦る、マヤママ。
「私を憎んでくれたなら、どれだけ楽になるのに……。」
泣き出した。
驚いた記者達、その話を聞いた。
小学生のとき、マヤのママが経営する居酒屋で、天ぷら油がこぼれて、マヤの顔にかかったと、マヤママが身体の身体が震えながら話をした。
かばってママは左腕にやけどを、すぐに水をかけて、その後、病院に行ったけど、やけどの後が残って、と話をした。
「水を顔にかけているとき、身体が冷えて震えながら、あの子、あやまっていた。ごめんなさいって。」
「何回も、何回も。」
「私がもっと気をつけていれば、娘の顔にやけどなんか……。」
話すマヤママ。
大和ススムの父親は、登山に付き合ってくれると、話をしてくれた。
「高野の山も、会社のイベントのひとつとして、親子ハイキングに来ているんですよ。」
「ススムもあのコースは慣れた路なので、すぐに見つかるでしょう。」
ひきつった顔で笑うススムの父親。
「実は、この連休のあいだに、ススムはもう一度、高野の山に登る予定なのです。」
驚く記者達。
「会社のイベントで、親子ハイキングに、高野の山に行くことになっているんです。」と、話をした。
ススムの母親のインタビュー。
「ススム君、心配ですね。」
「ええ、本当に、パパとふたりで…。」
落ち込んだ、ママ。
「見つかってかける声は?」
「私の楽しみ。ダメにして!」
と、怒る。
マスコミは、面白い人だと思った。
その後、顧問の教師に引率教師にと質問が飛んだ。
引率教師が、今年入った女子学生に夢中になって行動したと言った。
その引率教師と共に行動した女子学生は、マヤが靴擦れを起こしていたことを話した。
「私達、一緒に行った方がいいのではと先生に言うたけど、大和君がいるから大丈夫って、その人と先に上がって。」
「私達、山の中で待つのが怖くて、来たんです。」
言う女子学生。
「あなた達、なに言ってくれるの!」
「あなた達も、話しに入ったでしょう。」
ひとりの学生が怒った。
「そんなんだったら、あんたマヤと一緒に登ればよかったのに。」
怒る、学生。
「怖い…。。」
「あの暗い路で私ひとり待つなんて。」
「そうよ。あなたならできるでしょうけど…。」
「あの。」
話かける人が。
「なに。」
振り向く、学生。
テレビカメラが彼女を見ている。
「で、引率の先生に聞きたいことが。」
質問が飛んだ。
その中、麦わら帽子が見つかったと、進行を進めるアナウンサーが言った。。
ススムの両親と、マヤママが、確認作業の為に、警察署員と会場を後にした。




