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アンドロメダ /01  作者: 稔~minoru
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アンドロメダ /06

ススムの父親と母親。マヤのママ。高校の校長がヘリコプターに乗っていた。

学校から高野の山まで、電車で約2時間。自動車でも、1時間半ぐらいかかった。

近くのローカル空港。自衛隊のヘリコプターで、高野の山に飛んだ。

1時間もしないフライト。マヤのママは外を見ている。

高野の山が見えたころ、ガラスに手を押し付けて見ている。

ススムの父親は黙っていた。

後部座席に、ススムの両親、マヤのママ。校長と、自衛隊員が2人座っていた。

マヤのママは、カッターに、ジャケット、ジーンズと、カバンをタスキがけしていた。

窓を見るママ。思わず涙が出てきた。

隊員が、ハンカチを、差し出した。

「ありがとう。」

お礼を言うのが、いっぱいだった。

ススムの父親。本社での会議中、学校に来た。

外国製のスーツ?オーダーメイドか?

汗でシワになっている。

ススムの母親。出かける予定だったのか、メイクをして、派手なスーツスカートで来ている。

「なんであんな奴の為に。」

楽しみを取られた子供みたいに怒っている。

「仕方ないだろう。」

「いい家族を演じろ!」

「ハイ、ハイ。」

「それがお前の為。会社の為になるんだから。」

「これ以上のコマーシャルはないのだから。」

父親が涙声で言った。

「タバコはやめてください。」

自衛隊員に注意されて、しまった、母親。

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