アンドロメダ /04
マヤの母さん、ヤヨイは、寝ていた。
居酒屋をしているヤヨイ。朝、早く、マヤに起こされた。
マヤが楽しみにしている、学校からのハイキング。マヤがキッチンを使っている。
「おはよう。ママ。」
「これ、ママのお弁当よ。」
「ママのお昼ご飯。」
化粧台にネコキャラのハンカチに包まれたお弁当がある。
「じゃ、行って来ます。」
階段を下りる、マヤ。
「気をつけてね!」
2階の窓から手を振った。弁当を開けると、上が、タマゴ焼にほうれん草ののり巻き、プチトマト、ウサギさんのリンゴ。下に三角おにぎりが三つ入っていた。
「かわいいね。誰か好きな人出来たのかな?」
ヤヨイはおにぎりをひとつ食べて、又、布団の中に入った。
ススムとマヤの通う学校に、顧問の教師から電話があった。
クラブ活動でいる教師達。今日のクラブを中止して帰らせた。
校長は、県の教育委員会で、会議をしていた。
そこで、事故のことを知った。
ススムの父親、義雄は、会社経営者である。
今日、本社で会議をしていた。
会議の中、ススムの学校から、電話があった。
「わかりました。ありがとうございます。」
社員がヨシオの顔を見ている。
「悪いが、私は会議を抜けさせてもらう。」
「ススムが山で行方不明になった。」
ざわつく、社員。
「たいしたことはないだろう。」
「ススムは、小さいときから、みんなで登山していたからな。」
「経験者だよ。」
笑っ話をした。
「で、私が慌てて事故しないように、自動車を出してくれないか。」
マヤのママ。ヤヨイは、姉に起こされた。
「どうしたの!」
「マヤちゃん。山で事故にあったみたい。」
TVをつける姉さん。
テレビのニュースで、流れた。
スマホに、学校から、あった。
「すぐ来てほしいって。」
ママが言った。
「たいしたことないわよ。マヤちゃん、しっかりしているから。」
姉さんがヤヨイを学校に送った。




