アンドロメダ /32-C
ドーム球場の正面玄関に、公用車が止まった。
ススムとマヤ、イブが乗り込んだ。
もう1台には、マヤママが、ススムのおやじが座った。カメラのフラッシュを浴びながら。
控え室では、マヤママが、テレビを見ている。
「私。そんな事していた?」
小さなクセに気にした、ママ。
「ウン。おばあちゃん、いつもしているよ。」
イブが。
「気をつけよう。」
「で、これから?」
聞くパパ。
「都内のホテルを予約しています。」
「スイートルーム?」
マヤが、イブが、聞いた。
笑う政府機関の女性達。ホテルの名前を聞いたマヤにマヤママ。
イブが、悲鳴を上げた。
名の通ったホテル。ホテルのランキングでは、星が付いている。
「同じスイートルームですが、部屋は、沢山あります。」
マヤとイブが握って聞いている。
「泳ぐなよ。ベッドの上で!」
「ススムじゃないから。」
笑われる。
翌日は、内閣総理大臣と、内閣に政治家にと、話が。
一応、これで、お父さん。お母さんとは、お別れです。
翌々日の予定はまだ決まってないと、話す政府関係者。
「で、マヤは、いつ帰って来るのですか!」
マヤママが聞いた。
「今、日本政府も、私達を守る為に、頑張ってくれているの。」
「任せましょう。」
そんな中、イブが無茶ぶりを。
おばあちゃんとママと、ディズニーランドに行きたいと。
何とかします。ため息交じりに約束した政府関係者。
政府関係者が用意してくれた自動車に乗ったススム達。
地下通路を通って、高速道路に入った。
ホテルの地下駐車場に入ったススムとマヤ達。
SPのカードの中、エレベーターに。スイートルームに到着した。
「すごい!」
エレベーターがドアになっている。
その階全体が、1つのルームになっている。
「まるで、お姫様になったみたい。」
マヤより、イブより、マヤママが喜んでいる。
笑うススムのおやじに、政府関係者。SPの人々。
ドアを開けて、部屋を見て回る3人。そして、お決まりのベッドにダイブ。
SPが、カメラで撮っている。
苦笑いをする、ススムとおやじ。
「ススムさんのお母さんも来たらよかったのに。」
マヤママが話した。
寂しく笑う、ふたり。
「あっ! ごめんなさい。」
「イヤ、いいです。」
おやじが気を使った。
夕食は?聞いてくれたホテルスタッフの女性達。
ススムとおやじは、なんでもと。マヤママが、和食を食べたいと。
用意された和食を数々。
ススム達は、料理を楽しむより、マヤとマヤママの話しの方が、おもしろかった。
「この味付けは。」
「おいしい。どう作っているのかな?」
「私なら、こうするよ。」
「この味じゃ店で売れないね。」
「って、こんなもの出したら、赤字になるよ。」
イブも、ふたりの話しを聞いてから、箸をつけた。
何年も居酒屋をしているマヤママとマヤ。口が肥えているし、口が達者だ。
朝、みんなが集まった。
自動車で、防衛庁の研究センターに移動した。
窓のない部屋で、昨夜は、イブが、川の字になって寝たと、話した。
「嬉しかった。」
喜ぶイブ。
早く、ママの家に帰りたい。居酒屋に行きたい。話すイブ。
時計もスマホもないおやじとママ。
SPが時間を知らせてくれる。
ママは、イブにあやとりを教えている。
終わらない遊びに、興味を持ったイブ。顔の光が走る。今までにない速さで。負けたら、失敗したら、もう一度と、ママと遊ぶ。
「お待たせしました。」
内閣総理大臣が入って来た。握手を交わすススムとマヤ。おやじにママ。
「奥さんは?」
総理大臣が聞いた。
「先に帰ったのです。」
話すススムのおやじ。
「わかっています。」
「今、横浜港を出航したところでしょう。」
話す、内閣総理大臣。
「これが、御子息のDNAマップです。」
「結論から、息子はあなたの子ではない。」
「日本政府は、ススム君とマヤさんと、友好な状態でいたい。」
「ススム君のお父さんと政府は仲良くなりたいですね。」
「私達も、この国が好きです。」
マヤが入った。
「日本で生まれたことを誇りに思います。」
「この国の四季の移り変わりが好きです。」
総理大臣が、マヤと握手をする。
「では。」
「日本から、地球中に発信して下さい。」
ススムを見る、マヤ。
内閣総理大臣は、ススムにも握手を交わす。
「私達は、ススム君とマヤさんの安全に生活してもらえるように務めます。」「その準備をしていますから、お母さん、もう少し待って下さい。」
話す、総理大臣。それは、マヤママに希望を持たせた。
その後、ススムとマヤ。おやじと、内閣情報局が、話している。
「何か、難しい話ね。」
イブに話すマヤママ。
途中、ママは抜け出した。ジューススタンドで座って、女性SP達と、たわいもない話をする。その中に、マヤとイブが入って来た。
ススムとススムのおやじさんに任せてきたと話す。
「私にもわからないことばかりなのよ。」
甘いジュースを飲んでいる。
「ススムさんは、会社を継ぐ為に、学んでいるから。」
マヤがママに話した。
「マヤは、どうなの。」
イブが見ている。
「ねぇ。今から、冒険に出ない?」
ママが。青くなるSP。
「それより、木星の話して。」
マヤママが聞いた。
「なんで、あんなに大きいの?」
「大渦巻きって?」
子供がイブに聞いているみたいだった。
イブが、専門的に話をすると、わからないと、話す。
答るイブに、今の答で、わからないことが出て、聞くマヤママ。
それがイブには楽しいことで、考えて答える。
話が話を読んだ。
今の地球の科学では答られない状態を話すイブ。
ジューススタンドのカメラが、話しを聞いている。SPが見ている。
よく日、マヤとイブの言ったディズニーランドに行けることになった。
朝、ススムのおやじとマヤママにリングを渡された。
「なんですか?」
聞くママ。
「GPSセンサーです。」
「これで奥さんの居場所がわかります。」
イブが見ている。
「これはダメね。」
「GPS衛星と連動しているから。」
「おばあちゃんの場所、筒抜けよ。」
「他の国に。」
水槽を用意してもらった。
イブが水槽の水に手を入れた。手が光り、リングが現れた。
「アンドロメダ専用のGPSです。」
ススムが付け加えた。
「大気圏上空にアンドロメダの探査システムがあるのです。」
「シーラカンスって名前の。」
「ススムがつけたのよ。」
映像が出た。怪獣映画のロケットの形をしている。
「会議で、地球中のテレビ放送が見られたことを知っていますね。」
「イブが、おやじとマヤママ用に、センサーをつけたのです。」
水槽の水が底をついている。
「水の粒子密度を利用して、リングを作ったから。」
SPのレシーバーを持持つ、イブ。水槽に、水に浸ける。
光が出て、レシーバーがメガネに、代わった。メガネを通して、ススムとマヤ、イブの見たものが見える。
「これは?」
「イブの、アンドロメダの力。」
マヤが答えた。
「SPの皆さん、今日のガードお願いいたします。」
ススムとマヤがお辞儀した。
ディズニーランドで、遊び回るススムとマヤ、イブにマヤママ。
ススムが、政府の用意したGPSを、花束に付けて、パレードのお姫様に投げた。投げキスをもらって喜ぶススム。
パレードが終わって、控室に戻ったお姫様。
そのお姫様を襲う男達。悲鳴が上がった。
控室を取り囲むスタッフ。お姫様は救出された。警察が、逮捕した。
バイトのお姉さん。押しているゴミのカートに、ススムが入れた。
ディズニーランドを動き回るカート。
ススムが、SPと見ている。
「悪い人ですね。」
笑うSP。
男達があっちにこっちにと、走り回っている。
「無いぞ?」
「どこだ!」
お姉さんは、まとわりつく男共に迷惑している。
カメラで撮るススム。どれだけ経っただろうか?
お姉さんの持っているカートのゴミをぶちまけた。
悲鳴が上がる。
スタッフが飛んでくる中、ゴミを漁るスーツ姿の男共。
「あった!」
周りには、呆れ果てた人、人、人。
レストランのテーブルに、置いた、GPS。
造花を付けて。
どこかの女子学生達が見ている。制服姿の学生達。
「もらっちゃえ!」
そして、コースターに、パレードに、ダイビングにと、遊び回る学生達。
男共が女子学生達を囲んだ。悲鳴とともに、男共が投げ飛ばされた。買ったばかりのお土産を武器にして、大立ち回りを。
「女子高武道部にケンカ売るとは!」
襲いかかる男共に、リンゴパイが顔に当たる。買ったポスターが、男に突きを。スカートを巻くして、絞める女子学生達。警察が来た。
「どうしてくれるのよ! 制服代。土産のお金。」
「パイが?! おやつが!!」
女子学生の怒りの炎が、警察にも火の粉となって、襲いかかった。
スマホで撮っている学生達に、お兄さん達にも、燃え広がった。
「で、どうするの?」
マヤが聞いた。
笑うススム。
ススムのおやじさんは、途中、離脱した。
SP相手に、ビールを飲むおやじ。
「ゴルフなら、1日出来るのだが。」
ススムに愚痴を言う。
多くのSPがいる中、あれに、これににと、政府待遇で遊ぶ3人。1日中楽しんだマヤとマヤママ。イブ。
夜、マヤママとススムのおやじが、政府機関の宿泊ホテルを出て、日本政府が用意した自動車で帰った。




