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アンドロメダ /01  作者: 稔~minoru
32/39

アンドロメダ /32

「休暇に入ります。」

司会者が話した。


マヤママは、ススムの父親は、ススムとマヤに、本当なのか聞いた。

イブが、本当の事ですと、答えた。


ススムとマヤに、日本政府関係者は、言い過ぎだろうと。

「そうかな?地球各国が注目集めている。」

「どう話をしますか?」

「ニセの情報を教えたところで、どうにもならないでしょう。」

「それに、日本1国でなることではないでしょう。」

「アンドロメダを動かす為の予算がない。」

「たったふたりで決めることではないし。」

「地球人が決めることですよ。」


あまりにも衝撃的な真実。

地球の近くで、5000万年前に、大型宇宙戦艦の戦い。惑星を破壊しての戦闘。

人間がエイリアンの子孫。

地球各国の政府は、質問の質問。その質問が、考えられなかった。

各国政府関係者からの、質問が決まった頃、記者会見が再開された。


ここからは、質疑応答になった。

日本語で話す、マスメディア。

英語、フランス語、スペイン語。

それを、通訳をかえさずに話すススムとマヤ。各国のマスメディアが、慌てている。

アラビア語に、アフリカ大陸の言葉。

『あなた方は、何か国語を話せるのですか?』

アナウンサーが聞いた。

「ほぼ地球各国の言葉が話せます。」

マヤがハイビジョンテレビに、地球各国の番組を出した。

「アンドロメダは、これを見ています。」

「俺達も、アンドロメダから、教わりました。」」

レンズを見せた、ススムとマヤ。レンズが何色も出して、光った。

「アンドロメダから!」

「どれだけの時間で?」

聞くマスメディア。

「たいした時はかからなかったです。」

「10分ぐらいかな。」

「私達の脳に直接、来るから。」

「では、レンズを使ったら世界中の言葉がわかるのですか?」

「できますよ。でも、私には、もう必要のないものです。」

イブが話した。

「私に、パパとママが出来ました。」

「残りのレンズは、すべて、木星の大渦巻きの中に破棄しました。」

「もったいない。」

驚く地球の人達。

「パパもママも、何人もいらないから。」

世界中のマスメディアが、通訳を探している。

その中、質疑応答は進んで言った。


『ワープエンジンをつけた宇宙船は可能ですか?』

どこかの国のマスメディアが聞いた。

「出来ますよ。」

「イブがワープエンジンの設計思想を作りました。」

日本政府関係者が、イブを見ている。

マスコミは喜んでいる。

「皆さん。喜んでいますが、イブはワープエンジンの設計思想、設計図を書いただけに過ぎません。」

「エンジンの部品をどこで作ります?」

「エンジンを作る為の材料は?」

「この地球でですか? 宇宙でですか?」

「もし、事故が起こた場合は?」

「地球にどんな影響を及ぼすと? 地球人は、被爆する事を考えた事ありますか?」

「その為のカネは?国家予算の何年分に値しますか?」

「宇宙船に乗る為の人材育成の事業は?」

「どのように、人を宇宙空間に連れていくのです?」

「宇宙空間での、言葉は?宇宙共通語は?」

「どこの誰が、指揮棒を振るのです」

「私達は、日本国に、ワープエンジンの設計思想、設計図を渡します。」

「日本政府ではなくて。」

「日本国は、先の地球戦争の後、国を守る軍隊しか用いてません。」

「他国の戦争に加担したり、戦争に参加したりしていません。」

「また、地球代表としての、国王がいます。2000年に続く家系の国王が。」「もし、地球国が、エイリアンに国交受理をした場合、代表となるでしょう。」


『日本が、指揮すると?』

「日本政府では無理でしょう。」

「日本政府がするとしたら、国家予算の数十年分がかかります。」

「宇宙空間での作業に、日本人全員が参加しても、足らないでしょ。」

「日本に、そんな力はありません。」

「大国にも、地球中の国々にも。」

「まずは、戦争を止めることですね。」

「地球中が平和になった時に考えましょうか。」


『できると思いますか?』

「できると思いますか!地球中が人々がそう思ったら、道は見えるかも。」


『アンドロメダを地球には?』

「アンドロメダは、ススムとマヤの船です。パパとママの船です。」

イブが答えた。

「たとえ、地球上空に持ってきたとしても、それだけで、地球環境が大きく変わります。」

「パパとママの家族を、仲間達を傷つけたくない。」

「そのリスクは負いたくないです。」

「それに、アンドロメダは、人間が住める状況、状態ではありません。」

過去の宇宙船の映像を映した。

映る人間全てがスペーススーツを着用していた。

「5000万年前の人間の行動です。」

「すべての人間が、スーツを着ています。スペーススーツを。」

「私を作った人間が考えたものです。」

「人間の行動空間に、生命活動に必要最低限の酸素を発生させるリスクを回避することです。」

「酸素発生システムを、生命維持システムを、艦全体に送るだけで、どれだけのエネルギーが消費されると?」

「その分、他に使われますから。」

イブが説明した。

「戦闘艦の場合、爆発による戦闘艦の損傷、戦闘員の生命活動。」

「宇宙空間に吸い出されるリスクを考えた時の事を。」

ススムとマヤの真似をする、イブ。最後まで、離さない。

「病気の感染を絶つことが考えています。」


『感染とは?』

「軽い症状でも、人間に移った場合、死亡することを恐れています。」

「例えば、ママがかかった風邪などです。」

「船外活動で、発症した病気もあります。」

「惑星探査中に、惑星でかかった風土病というものも。」

「エイリアンに寄生された、人間達もいます。」

「人的被害を防ぐ為に、必要な命令です。」

「私達地球人は、まだ子供なのですよ。」

ススムが話した。

「月までしか行けないのに、満足して、地球上で、ケンカを、戦争をしている。」

「おもちゃのナイフで遊んでいる子供に、ホンモノのナイフを手に入れたのです。」

「俺達も、どうすればいいのか、対策が決まらない。」

「たったふたりで決めることではないでしょう。」

「私達は、アンドロメダの事を黙っていたいと思っていました。」

マヤが続けた。

「人類にとって、あまりにも、大きな問題ですから。」

「しかし、私達が木星軌道にいる時に、アンドロメダで生活している間、問題が大きくなっていました。」

「今の地球は、各国政府関係者と、会議をいたしました。」

「しかし、会話も、国の利益しか見ていない。」

「国のトップが変わる度に、政策が変わる。」

「地球の政治。地球人類が選んだ事とわかっています。」

「しかし、ワープエンジンを組み立てたら、宇宙船艦を作った時は、後戻りが出来ないのですよ。」


記者会見は、24時間以上に渡って行われた。

夜、寝た人々が朝起きたら続いていることに驚いている。

「まだ続いているのか?」

起きて記者会見を見ている人達は、青い顔で見ている。

司会者が何人代わっただろう?

日本政府関係者も、まだ続くのか?と見ている。


『他に質問はありますか? 』

誰も、質問をしない。

『では、これで、質疑応答を終わります。記者会見を終わります。』

言った司会者が、崩れるように、倒れた。

ススムが駆け寄った。

会場のマスメディアも、イスから立てなくなっている。

その中ススムとマヤは、イブの話に笑いながら答えている。

マクド行こう。イブが誘っている。

「モーニングのホットケーキ食べたい!」

ススムは今、夜だぞ。と、話ている。

呆れた人々。

元気な3人を撮すカメラマン達。

これが、宇宙に出た、木星から帰って来た人の感覚だと。




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