アンドロメダ /14
捜索2日目。
朝、マヤママはススムのお父さんと朝ご飯を食べていた。
「奥様は?」
聞いたマヤママ。
「先に帰りました。」
話すススムのお父さん。
ホテルの人にムリ言っておにぎりにしてもらった朝ご飯。
自衛隊の女性隊員が迎えに来てくれた。
捜索隊員と一緒に山路を降りる、ススムのお父さん。マヤママ。
朝から、草が刈られて足場が組まれている。
「すごいですね。」
ママが驚いている。
「穴に入りたいのですが。」
マヤママが、自衛隊員に話をした。
「まだ、調査中で、危ないです。」
落ち込んだ、ママ。
「お久しぶりです。大和さん。」
挨拶する、自衛隊員が。
「諏訪君か。」
と、自衛隊員に話をするススムのお父さん。
自衛隊隊長が、質問した。
登山経験者です。と話をする、諏訪隊員。
隊長が捜索本部と連絡している。
ススムのお父さんも穴の中に入ってもらうことになった。
マヤママは、本部のある自衛隊支部のメディアセンターで見てもらうことになった。
バギーで移動する、ママ。
自衛隊支部の部屋に通された、ママ。
暗い部屋の中、モニターが多くある。
一番上のイスに座っている自衛隊の人が、ママに声をかけた。
「メディアセンターでは、奥さんにインタビューする人が多いと思って、こちらに来てもらったのです。」
隊員が指揮している中、ママは、一段上の机に案内された。
アイスコーヒーと、クッキーを持って来てくれた女性隊員。
「おかわり自由ですので。」
言う。
「あの。」
今の作業を聞くママ。丁寧に教えてくれた、女性隊員。
「わからないことがあれば、聞いて下さい。」
と女性隊員が言った。
その隊員を捕まえて、質問する、ママ。
隊員が座った。
モニターを見ているママに、
「マヤさん、どんなお子さんでした?」
聞く、女性隊員。
「マヤは、いつも学校から帰っては、店の仕込みを手伝ってくれるのです。」「私、親とうまくいかなくて……。」
話すマヤママ。
学校、卒業して、働きに出て…。
結婚したけど、マヤが生まれたけど…。
それで、姉さんと居酒屋をして…。
姉さんも、いろいろある人だけど、マヤを可愛がってくれてね…。
話す、マヤママ。
そして、やけどの話になった。
あれだけのやけど、顔に残って、いじめにあっているのに、私にはひとつも起こらないの。
怒ってくれたら、私、楽になるのに。
と、話す、マヤママ。
話しているときも、モニターから離さない。
「あの。あれなんですか?」
マヤママが聞いた。
モニターにマス目が現れて、ママが番号を言う。
拡大されたモニターには、光るものが。
ライトの光の中で、話す、ママ。
「すごいですね。」
女性隊員が言った。
がい骨を地上に上げて、路を作る自衛隊員。
数えきれない数のがい骨がある。
「なんでこんなに多いのでしょうか?」
マヤママが聞いた。
自衛隊隊長が、穴の中に入る学者先生に質問した。
穴にいる研究者は、昔から穴に落ちた人たちだろうと。
刀を見せて、江戸時代の、その前の時代の人達の遺体だろうと。
「そんなに長い間、ひとりで過ごされたのですね。」
と、マヤママが言った。
ママの声は、穴の中まで届いた。
捜索本部は、もっと研究者の数を増やせと、国に政府に求めた。
メディアには、数十人のがい骨が回収されたと話した。
新しい人は、戦争中の女子学生に、陸軍兵士だと。
ススムのお父さん。自衛隊員と穴の奥横穴に進んだ。
後方から、送風機で空気が送られてくる。
「何人、入っているのだ?」
聞くお父さん。壁を箒で掃く人達。
何分かして、籠に乗って上がる人達。
サーチライトが、昼のように照らしている。
三又路に出た一行。
バンダナを見つけた。
「ススムのだ。」
右路に置かれている。
警察犬が、ススムの匂いで探す。
「えっ?」
警察犬は、穴の行き止まりを回っては、座っている。
「ここで正しいのか?」
聞く警察官に自衛隊員。
どこを見ても入口がない。
もうひとつの穴を調べる隊員達。
人ひとり通れる穴を抜けたところは、高野の山、反対側の県だった。
距離にして何十キロも離れている。
時間は、アナログ時計の隊員は日にちが変わっていた。
デジタル時計の隊員は、数時間しか立っていない。
「誰か説明してくれ!」
と、自衛隊員が叫んだ。




