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アンドロメダ /01  作者: 稔~minoru
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アンドロメダ /11

ススムとマヤ。ずっと歩いていた。

「疲れたか。」

「まだ、歩ける。」

と、言うマヤ。

「でも、今日はここまでにしよう。」

ススムとマヤが座った。

「歩いたね。」

「そうだな。」

「ねぇ、ここどこ?」

「……。」

「悪の組織の秘密基地。」

マヤがリックサックから、お弁当を出した。

「ウソ。」

「嘘。」

笑うススム。

「でもさ、俺達宇宙船の中にいたりして。」

半分に割ったおにぎりをススムに渡した。

「ありがとう。」

ススムが弁当のおにぎりを見る。

「これは明日も朝の分。」

マヤが言った。玉子焼きを食べたマヤ。

「このおかず、今日までね。」

と、ススムに出した。

ふたりで食べる夕食。

「ねぇ、宇宙船の話、聞きたい。」

マヤが乗ってきた。

「ウン。この地球に異星人が来て、帰れなくなったって、話。」

「でも、そんなのなら、誰かが見ているでしょう。」

「世界の不思議。ピラミッドは? 南米の地上絵?」

「エベレストの桃源郷。」

「東北のピラミッド。」

「ネッシー。」

「クッシー」

「クッキー

ススムがマヤを見た。

「それって。」

笑っている。

「でも、こんな山なら、寺町作れないよ。」

マヤが言った。

「もし、人が住んでいる前なら?」

「ずっと前。」

考えこんだ、マヤ。

「でもね。」

「どうして、寺町が出来たの。」

「宇宙船の上に山が出来たとか、着陸に失敗して、埋まってしまったとか。」

「そうなの。」

「だったら面白いなと。」

「ウン。そうだね。」

「夢がある。」

「ウン。夢がある。」

笑うススムとマヤ。

「だから、明日には、地上に出ような。」

「ママに会いたい。」

話すふたり。

「おでん、食べたい。」

笑うマヤ。


光が差し込む。

「おはよう。」

マヤが言った。

「朝よ。」

「朝か。」

ススムは言った。

「えっ! 朝!」

マヤを立たせて光の方に、走った。

「まって。」

マヤはリックサックを取ってきた。

「これは!」

前に大きな渦巻きがあった。

「大目玉。」

「木星の渦巻き。」

「木星!」

「太陽系、5番目の惑星。」

すごい力で見られているみたいだ。

目が、目が、離せない。

「どうして、私達、木星に来たの?」

「転送器。」

「えっ?」

「転送システムがあるんだ。」

「俺達が休んでいるあいだに木星に転送されたんだ。」

「だってそれって、SFの世界でしょう。」

「アニメの映画の話よ。」

座り込むススム。続くマヤ。

「俺達の世界ではね。」

「どこかのエイリアンが実用しているんだ。」

「どこの?」

「知らん!!」

マヤが驚いた。

そして。

「私達、帰れるのかな…。」

口にした。

「必ず帰る。」

「こんな所で…!」

スマホのストラップが輝いている。

「これがスイッチか!」

ススムはストラップをちぎって投げようと。

「スイッチなら。」

手を押さえるマヤ。

「全く、お子様なんだから、ススムは。」

と、言ってリックサックをあさった。

ペットボトルのコーラがあった。

「これ、飲んで、探しましょう。」

ススムは飲んで、キャップを閉めた。

いらつくススム。コーラを投げた。

「もう、物に当たって!」

笑って怒る、マヤ。

コーラを見るふたり。

コーラが爆発した。

音が聞こえない、爆発が起こった。

「なに?」

「コーラが爆発した。」

「ウン。」

ススムは爆発したコーラを拾った。

「マヤ。ソーダ飴あるか?」

「ラムネ菓子ならあるけど。」

受け取ったススム。

「投げるから、スマホで撮ってくれ。」

ラムネ菓子が、爆発した。

「どういうこと?」

「俺達、真空状態の中にいるんだ。」

「でも、私達、宇宙服来てないよ。」

ススムが見たもの。

「星だ!」

「星。」

「そう、俺達の周りにある星が俺達の命を守ってくれているんだ。」

白い星が何個もススムとマヤを囲んでいる。

「私達、本当にガラスの地球にいるのね。」

マヤが言った。ススムは、星をスマホで撮っていた。

「撮れるの。」

目玉が。

「わあぁぁぁ。」

マヤがスマホを覗いている。

「脅かすなよ。」

「驚いたんだ。」

笑った、マヤ。

立ち直りが早い。

「おにぎり。」

三角おにぎりを二つに割って、大きい方をススムに渡した。

「いいのか。」

「その代わり、早く出してね。」

笑ってマヤが言った。

「困った時のススム大明神。」

叩かれた、ススム。

おにぎりを食べた後、スマホで大渦巻きを撮った。

渦巻きに飲み込みまれる、星が火花を散らせて吸い込まれる。

渦巻きから、稲光が上がる。

「撮れたかな?」

確認する、ススム。

「でも、こんなの撮って誰に見せるのよ。」

「俺達を見捨てて先に行った奴ら。」

マヤの目が大きくなった。

「ススム君って、ワルなんだ。」

「それほどでもないよ。」

ススムが。笑うマヤ。

「すごいね。」

「この迫力、解るかな…。」

笑うススムにマヤ。

「木星に来た者の特権だ!」

「特権だ!」

ふたりが笑っていた。

「世紀の大発見ね。」

「この為にも帰らないといけないな。」

ススムとマヤが、動いた。

「えっ!」

「倒れるかと。ありがとう。ススム。」

笑って木星を大渦巻きを撮るススムとマヤ。

「見て!」

後ろから光が出ている。炎のように。

ふたりの上に影が。

「大きい。」

形あるものが頭上を通った。

そして、木星の大渦巻きに飲み込まれていった。

「あれ、何?」

聞くマヤ。

「それより、この宇宙船、生きている。」

「星。生命維持システムだけと思っていたけど。」

「何言いたいの?」

「小脳が生きていると思ったけど、大脳も生きているんだ。この宇宙船の。」「わかんない。宇宙船でしょ。」

「生き物で無いのよ。」

「例えだよ。わかりやすく言ったんだ。」

「どこが!」

怒るマヤ。ススムはリックサックを持って歩いた。

マヤ、ススムに手を引かれて歩く。

そして、いつの間にか、並んでいた。

「光っているね。」

壁が、天井が、床に光がある。

「木星を見たら何でもありね。」

笑うマヤ。



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