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なろうの合計作品数に比べて、ハーメルンのオリジナル作品数は2%以下。なのにブクマは結構入る

ネットの小説投稿サイトのデータ分析を見て回っている内に気づいてしまいましたよ私は。

ハーメルンが入ってない! ハーメルンの分析が聞きたいのに!

そうだ、ないなら書こう。という訳で書いた。のが、これ。


何から手を付ければいいか分からなかったので、今回はハーメルンとなろうの規模感の違い、オリジナル作品における人気タグの違いから考察していきます。もし何か調べてほしい事とかあったら教えてください(申し訳ないですが時間がかかりすぎるものはNG)


※以下全て2019/1時点



登録者数

なろう:およそ150万人

ハーメルン:およそ23万人


作品数

なろう:およそ62万作

ハーメルン:およそ7万作(そのうち、一次創作が7千作弱)


similarwebによるトラフィック解析(国内ランキング)

なろう:21

ハーメルン:64

カクヨム(参考):533

アルファポリス(参考):231


ブックマーク数トップ3の作品

なろう(全ておよその数値)

「転生したらスライムだった件」:187000件

「ありふれた職業で世界最強」:156000件

「無職転生 - 異世界行ったら本気だす -」:151000件


ハーメルン

二次創作を含めた全作品

「湖の求道者」:25000件

「卍解しないと席官にもなれないらしい。」:22000件

「悪徳の都に浸かる」:21000件


オリジナル作品に限定

「古代魔術師の第二の人生(修正版)」:16000件

「男女比に差のある世界のTS配信者」9000件

「元おっさんの幼馴染育成計画」8000件



『所感』

ユーザー数はなろうの方が多いのが分かります。

そりゃそうだ。むしろ迫る勢いだったほうが怖い。

二次創作を含むため、実際のオリジナル作品の読者数は若干落ちるでしょうね。

23万人近く登録者のいるサイトにしては、一次創作が7000と、絶句するほど少ないのも見どころです。

なお、カクヨムが去年時点で70000作と一桁多いので、サイトのアクセス数に対して作品数が圧倒的に少ない事が分かります。


というか、目を見張るべきはこのブクマ件数です。

なろうの投稿作品数は62万作、ハーメルンのオリジナル作品は7000作ですよ。割合にして2%も行かない。

なのに、上位作品のブクマは5から10%程度にまで迫ってるんです。

読者数がかなり居る証拠ですよ。




で、実際にオリジナル作品で絞ってみると……人気の作品が、なろうとは全然違う?

真相を確かめるべく、分析班(一人しかいない)は検索画面を開いてキーボードを叩いた!



「オリジナル作品」「お気に入り順」から上位100作品のうち、なろうで人気なジャンルのタグが入った作品の割合

「異世界」(あるいは異世界が舞台である事が確認できた作品)40%弱

「転生」30%

「チート」「ハーレム」「最強」共に10%

(ついでに)「TS(性転換タグ含む)」20%弱


上記となりました。「悪役令嬢」「VRMMO」など数%に留まった物が大半です。

100作品確認した限り、異世界で俺TUEEEでチートでハーレム、という感じの「いかにも」な作品は数値的には1割、体感では2割程度です。

ファンタジー作品、というだけではなろうの流行作品とは呼べない訳ですし、実数としてはほとんどないと言っても良いかもしれません。



次に、高評価(平均評価8以上)に絞ってみました。


※「オリジナル作品」「平均評価8以上」「投票者数20人以上」での検索


全154作中 「異世界」が35作品

      「ファンタジー」(異世界タグ除外)が20作品

      「最強」「チート」共に1割以下  


 つまり、大体三分の一です。漏れがあると考えても、半分近くは非ファンタジーが高評価されている。

 これ、とんでもない事です。昨今の時流を考えれば三分の二どころかほぼ異世界でもおかしくないのに、実際には半分以上が異世界でもファンタジーでもない作品が占める。

 凄い。つまり、主人公最強でもチートでも異世界でもない作品が人気になりやすい環境にあるんですよ?



 これには理由があって、評価平均という奴は低評価が入るともちろん落ちるので、低評価が入りやすい作品→間口が広い代わりに批判も集めやすい作品はそれだけで評価平均がかなり落ちるのです。

 もちろん評価平均は高ければ高いほど読者には魅力的に映るので、平均が低ければそれだけでふるい落とされる。逆に、マニアックかつ質が高いと認められた作品は、間口が狭いので批判が入りにくく、結果的に評価は高くなりやすい。




さて、軽い分析となりましたが、結論としては

「なろうの兄弟だからこそ、なろうでの流行ジャンルが育っていないサイト」

「規模は大きいのにオリジナル作品の投稿数が少ないサイト」

だと判定できるのではないか? なんて思います。



ユーザーの大多数は二次創作に集中しているけど、ランキングには一緒に載れるし検索されたらオリジナルも一緒に出る=読者数の割に作品が少なく読んで貰いやすい。つまり、作者にとっての理想郷状態!(ついでに、小説投稿サイト『Arcadia』も二次創作の読者が一緒にオリジナル作品も読んでいた歴史がある)

そして、なろうとありえないほど近い二次創作サイトだからこそ、なろうでは表に出てこない作品が読まれやすい!

だってほら、「なろうっぽい」作品が読みたかったら、ここ、なろうで読みますからね。

ランキングも幾つか種類があり、なろうより色々な方法で作品を見つけられる様になっています。一度使ってみても面白いと思いますよ。





書籍化? そんなもの、ウチにはないよ……

もし体力が続いたら、「小説家になろうとハーメルンの両方で投稿している作品のうち、ブクマ数でハーメルンの方が人気になっている作品の割合」なんかも調べてみようと思います。それなりにあるハズですが……

700作品もあるので、体力があれば。


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